私はアマゾンで、廉価版の、五枚組紙ジャケット輸入盤CDを、二千円台後半で買い求めた。「Jeff Beck : Original Album Classics」
そのCDとは、世界三大ギタリスト、四大、五大と、必ず引き合いに出される、「ジェフベック」その人である。
私にとって、ジェフベックは盲点で、余り聴いた事がなかった。それで、いっちょ試しで、購入したのである。
何とも言えない、エレキギターの独特の世界観で満たされている。
世界で有名著名なギタリストは、このジェフベックと、ジミヘンドリックス、ジミーペイジ、エリッククラプトン、リッチーブラックモア、等々、数々、錚々たる、皆、ギターを志す人が憧れる世界なのである。
それに、日本では、古い世代では昨日も言った寺内タケシ、Jポップでは、B’zの松本孝弘、布袋寅泰、等々か。
私は、世界何大ギタリストでは、ヤードバーズというバンドに、初期だか何だかには、ジェフベックが、ジミーペイジが、エリッククラプトンが、という話題には全くついては行けない。私の理想はエレキギターであるし、そういった知識も勿論必要なんだろうが、私の目指すべき、というか、帰るべきリスタート地点は、やはり穏健な、ザ・ビートルズや、その辺の、おっとりとした、ロック、ロックンロールが素晴らしく良いと思っている。
私の原点はやっぱり、ビートルズなんだな、と。それで良いと思う今日この頃だ。
それで、今日買って届いた、ジェフベックのCDの感想はどうなんだ、と聞かれれば、これも、素晴らしい、と答えざるを得ない。しかし、私にとっては、メロディーが、習い性となった、ザ・ビートルズの音楽性、あの魅惑的な、心からワクワクさせる何かが今回のCD群には足りない気も少しする。
私はあくまで、これも一種の超絶技巧であり、これは昨日も述べた、エリッククラプトン、ディープパープルのリッチーブラックモアにしろ、皆、素晴らしく、私もそれなりに凄い、優秀な点は認めたい。
しかし、あくまでも、私の属する音楽世界は、あの、中高生時代に夢中になって聴いた、「ザ・ビートルズ」以外には全くないのだ。
だから、私はビートルズが大好き人間なのだ。
この点を強調して、しかし、たまにはジェフベックという、こうした変わり種も聴くと、視聴覚が刺激されて、久々に心が潤う感じがする。エレキギターを中心とした、それに加えてドラムス陣の演奏技術に圧倒される。「たまに」がきっと良いのであろう。
ちなみにだが、このジェフベックは、余り歌わないらしい。歌が出て来るのはコラボしている人であるらしい。基本、インストゥルメンタル、演奏家のみらしい。そこが、自分が作った歌を歌うエリッククラプトンとかとは傾向が違う。
ビートルズなんかだと、全メンバーの、四人が演奏して、四人が歌い、四人が歌を製作する、という離れ業を見事やってのけている。
ジェフベックは、演奏に専念できるのが何より、ではある。一種の職人気質のように。
以上。よしなに。wainai