「WAになって踊ろう」という歌がある。今から二十年位の昔、98年の長野オリンピックの頃によく流行った。オリンピックのテーマ曲にもなった。
この歌は、「遊びも勉強もしたけど、分からない事だらけ、なら輪になって踊ろう今すぐ」という歌詞が印象に残る。とことん遊び、とことん学んだ。けれども判らないことが世の中には多すぎる、ならばいっそ踊ってしまおう、という潔いんだかやけくそなんだか本当に分からないが、V6のお兄さん達が言うんなら本当なんだろう、と子供達まで踊りだしてしまいそうな勢いが感じられる。
アガルタ版は「イエ アイエ」と副題が付いている。この意味はアフリカのヨルバ語で「魂の家」と言うのだそうだ。アガルタ版は角松敏生が歌っている。
私は歌も踊りもど素人で、余り自信はない。しかし、素人なりに、歌はカラオケ等で上手いと(半分はお調子を合わせて言ってくれてるのだろうが)言われた事もある。しかし、そういった音響設備が整っての話である。普段のアカペラや、ギターの伴奏付きではかなりの落差でとても私自身、熱意はあるんだが、下手と言われた。踊りなんかは、全く出来ないと思う。
歌が大音響のカラオケ店と普段の職場を借りての先輩によるギター演奏では、カラオケ店の方が上手く聞こえ、折角贅沢にも生ギターでの演奏は酷く音痴だった。主に洋楽のビートルズだったが、ビートルズに申し訳ない。
歌も踊りも散々なので、二年くらい前の私はハーモニカを習っていた。その先生が今年の一月にうちの母の老人施設に訪問し演奏して下さった。「ハーモニカエコーズ」というグループ名で各地を慰問している。演奏終了後、先生に話しかけると気さくに応じて下さった。何でここにいるの?というので、母の誕生会に付き添っているんです、とお答えした。先生の「ニコッ」という笑顔が印象的だった。
又、私の習い事への熱情が盛り返していきそうな気がした。飽くまでも「気」であるが。まあ、今度何か習うとすれば、もっと学問的な学びをしてみたいものだ。