私は、少し、この小学校に、幻滅を懐いていたような気が、今から思えば、していたのではないかと、思い返している。
そうして、給食が出て、食べ終わり、昼休みは、校庭に出た。
そこで、皆が遊んでいる所を、私はその時は六月頃であったが、ズボンのポッケに両手を突っ込み、そこに佇み、ただ、皆を見詰めていた。
そして、ジャングルジムに登ったりもした。それから、降りて来て、ある、これは、私のクラスメートの、K林君と、K野君が、私に近づいて来て、こう言った。
「○○君、遊ぼう」
私は、誰がこんな田舎っぺと遊んでやるか、という気持ちで一杯で、一人斜に構えて、居丈高であった。だから、それを無視して、どこか、別の場所へと、一人で足を向けて、一人で遊んだ。尚、その場の証人と後になる、A藤君が、その場を見守っていた。
それからだ。教室へ帰ると、私にとり、地獄が待っていた。
その二人が、せっかく僕らが誘ったのに、コイツ(私の事)は言う事を聞かずに、無視したんだ!と私に因縁をつけて、訴えた上で、私に実力行使で、何と、私に、暴力を振るって来た。教室内においてであった。
私はそれをすり抜けて、教室中を逃げ回った。すると、足元が、机に引っ掛かり、私は転んでしまった。
そこへ、K野が、私の体の上にまたがり、私の事を殴ったり、私の頭の髪をつかんだりした。
私も負けていられるか、と、そいつを逆に下にして、私もそいつを殴り倒したり、髪をつかもうとした。
しかし、そいつは、私が神奈川県では、誰も、短髪の子なんて見た事もない位、関東風の皆が長髪であり、私もそうだったが、そのK野は、短髪の、クリクリの坊主頭で、髪をつかもうにも、中々つかめない。
そこで私は思い切って、頭ごと、そいつの頭を持って、地面の床に何度も叩き付けて、そいつをぐうの音も出ない程、痛めつけた。
すると、担任の、秋山先生が、ちょうど、教室に入って来て、全てを見て取り、こら、何をしているのですか!と言って、私達の間に入り、これから「裁判」を開く、ここにいる全員、席に着きなさい、と言い渡した。
以上。よしなに。wainai