4月から約70名の高校生たちと授業を始めて1か月が経ちました。
2年生は34名中男子が6名。コロナ以降、芸術の時間で音楽を選択する生徒が
激減していましたが、これならようやく3部合唱が出来る!と思いました。
人数がたくさんいれば、歌に自信がある子が何人かいます。
気持ちが委縮すること無くみんながのびのびと歌えるので、単純に出る音が大きいです。
やっぱりこれくらい人数がいると音楽の時間はとても楽しい。
ただ。。。。元気な高校生はとにかくうるさいです。
すぐに大笑い。ずっと大はしゃぎ。
高校生らしい姿が戻ってきたと考えればそれは喜ばしいことです。
でも、授業中にそれをやられてしまうと合唱で声が揃いません。
特に元気な生徒が揃っている男声パート、もしかして無理なのか?と一瞬思いましたが、
落ち着かせて、話を聞いてもらえるような関係性を作る努力をしました。
あとは根気強く何度も何度も音取りをサポートしました。
「この人は適当にあしらったりしないし、出来るまで諦めないらしい」と気が付いてくれたみたいです。
会話が通じれば、少しずつ音程を聴き合う感覚もつかめてきます。
1学期の歌唱試験は課題曲の中の敢えて一番難しい部分を指定しました。
まずは一方的に「ここをやってみよう」というところから始まりましたが、次第に
「どうしたい?どこまで出来る?」と相談すれば自分たちで考えて練習するようになりました。
もちろん女声パートの練習も欠かさずに行います。
前回出来なかったり、わからないと言われたことは絶対にそのままにはしません。
みんなで解決してから次に進みます。
歌えたら嬉しいし、うまくいかなかったら悔しいと思えるようになってきました。
こんなことをしていると、50分の授業ではとても時間が足りません。
さぁ合わせてみよう♪と、ほんの一部でしたが授業の最後にみんなで歌いました。
所々、信じられないくらい美しくハーモニーが決まりました。
歌っていた生徒たちも気が付いたような表情をしていました。
今日、長い長い「コロナ禍」が明けたような気がして嬉しかったです。
高校生たちが本気で歌ったとても良い日になりました。
2年生34名の顔と名前は覚えました。
写真付きの名簿が配られていない1年生はこれから覚えます。
名簿、早く~。。。。。