夏休みです。娘は早々に宿題のワークを終わらせました。
残るは自由研究です。面倒くさい雰囲気が漂います。
息子は図書館で借りた四国お遍路のDVDを見たりしています。
私はというと、本当に今さらですがあることに気がつきました。
なぜ「ある程度」からもう一息ピアノが上達しないのか。
(生徒さんが…ということではなく、私個人のことです。)
若い頃から苦手だった暗譜が上達を阻む最大の理由ではないかと。
練習が大嫌い、譜読みが苦手、CDを聴いても良さが分からない、
暗譜ができない、発表会やコンクールに出たくない、レッスンは緊張する。
よくこれで続けてきたなぁと思いませんか?
大人になって、まず耳の問題を克服しました。色々な演奏を聴いて
音の違いや目指したい音が分かるようになりました。
次に、耳から入った記憶と結び付ければ譜読みのスピードが上がるようになりました。
生徒さんたちとの「ふよみワーク」も役立ちました。
おそらく、今が一番速く譜読みが出来ます。
ある程度弾けるところまで来たら、やはり暗譜をしないと次のステップに
進めないということを実感しているところです。
全てを効率良く進めて、曲を深めることに時間を使えば良いのです。
果てしなく時間がかかるのはここからです。
「譜読みが出来て、指に馴染んで、暗譜が出来た」でようやくスタートライン。
どうしてこんなことに気がつかずにここまでやってこれたのかというと
おそらく、子ども~高校生の頃までにたくさんの曲を弾いたからだと思います。
ソナチネでもソナタでも、基本は全楽章。
エチュードめちゃくちゃ進む。バッハめちゃくちゃ進む。
そして練習ノルマの回数が異常に多い。
たとえ入試の前でも受験に関係の無い平均律、ショパンのエチュード、曲を
普通に宿題としてこなしていた。。。。など。
その時の貯金でかろうじてやってこれたと思えば、毎日泣きながらやっていた
練習にも意味があったのだなぁと感謝の気持ちがわいてきます。
さて、暗譜です。
せっかくだからチャレンジしてみようと思っています。
どうすればより早く記憶できるのか自分に合ったやり方を模索しています。
生徒さん達とのレッスンにも役立つかも知れません。
音楽にはゴールがありません。
まだ知らないことや気付いていないことが山ほどあります。
一つでも多く出来ることを増やして、これから来るはず???の
全盛期を迎えたいと思います(笑)