日記

音楽教室のことや、その日に起きた出来事をご紹介します。

風邪はひいてません!ひきません!!

2018-05-31 13:39:32 | Weblog
娘はお勉強が楽しいのだそうです。

うんと賢くなって、お母さんの会計の仕事を手伝っておくれ。



子どもたちが通う幼稚園では風邪が蔓延しています。

幸いにもうちの2人は熱も出さずに通っていますが

咳や鼻水はしっかり出ています。

夜中の鼻づまりでチビくんがぐずり

咳で眠りの浅い娘が寝言で騒ぎ…。



合唱の本番が近い私は絶対にうつりたくない!

しかし、慢性的な睡眠不足で体力をジワジワと奪われています。

起きているのに頭がフワっとしていて、目が開いている気がしません。

耳もあまり聞こえていないような???



体を温めたり早めに薬を飲んだりしていましたが

寝ないことには回復は絶望的です。

もう自己暗示をかけるしか乗り切る術はないのかも知れません。

ということで、風邪なんかうつりませーん!

疲れていませーん!

全然眠くありませーん!



だけど今夜は熟睡したいです。

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ご利益なし?

2018-05-23 21:13:48 | Weblog
西国三十三所めぐり…長谷寺の観音様に夢中のチビくん。

さっきまでお水が飲みたいと1時間ギャン泣きしていたくせに。

(散々お水を飲んで、お腹がゆるくなっていました。)

明日は幼稚園のお誕生日会です。

全園児で毎月盛大にお祝いをして、豪華な給食が出ます。

しかも土曜日は遠足もあります。

それなのに、チビくんのクラスは熱が出る風邪が流行しています。

チビくん、観音様に熱がでないようにお願いしてみたら?

そろそろ溶連菌も流行る時期だそうです。

小さいお子さんがいらっしゃるご家庭では、

手洗いうがい水分補給をお忘れなく(^○^)

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2018-05-23 08:49:50

2018-05-23 08:49:50 | Weblog
今朝も二人は元気に登園していきました。

この写真は近所の公園ですが、幼稚園では雨が降らなければ

毎日でも園庭で裸足になってどろんこ遊びの季節です!

この時期、洗濯する時はウタマロ石鹸が大活躍します。



みなさん、コタツを外しましたか?

うちは…まだです。

さすがに電源は入れませんが、寒かったり暑かったりでなかなか踏み切れません。



今日もやることは色々ありますが、とりあえずピアノの練習から始めます♪

朝から弾ける時間はとても貴重です。

マミーコールの本番までもう少し。頑張ります!

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本番直前あるある@AKUMU編

2018-05-17 08:53:28 | Weblog
ピアノを弾く本番が近くなると、良くない夢を見ます。

無意識の焦りや不安が夢に出てくるのでしょう。




合唱団がいよいよ本番間近だという時に歌っています。

ところが、歌を聴いても指揮者を見ても、そして楽譜を凝視しても

ちっとも伴奏が入れません。

ほとんど全音符と二分音符しか無い伴奏譜。

歌詞が書いていない。

合唱の旋律が無い。

もしかして、、、、初見!?と気が付く。



あせった~~~~!!!!



もう本番まで半月を切ろうとしています。

ますます気を引き締めて練習に取り組みたいと思います。






さて、今日は雨の木曜日ですが、子どもたちは元気に登園しました。

いつもより複雑に髪の毛を編み込んだ娘。

お外遊びが無い日は帽子をかぶらないので、高い位置に結んでもOK!





お弁当もモリモリ食べてきてね。

二人とも私が幼稚園児だった頃の3倍くらい食べます。

私はお弁当が食べられなくていつも最後までにらめっこしていた子どもでした。

親子でも全然違って面白いです。




この季節の雨は好きです。

庭の木や植えたばかりの苗が元気になります。

今日は学校がお休みなので、これから家の事務仕事をします。

最初は嫌々でしたが計算練習もしています。

色々な表の見方や税金の出し方がだいぶ分かってきました。

慣れれば何とかなる!!

そうだ、ここは米沢。

「なせば成る」とでも言っておきましょう(笑)

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母の日

2018-05-14 18:12:10 | Weblog
日曜日は母の日でした。

きれいなお花をもらいました。

スモーキーなピンクのカーネーションがとてもきれいです。



日曜日、月曜日と須田先生のレッスンを聴講させていただきました。

一日目は、研究グループの枠で小学生が3名。

初めてのレッスンで緊張していたようですが

先生に教えていただくことを全身で吸収しようと頑張っていました。

二日目はアダージョの本番を控えた出演者のレッスン。

やはり本番に向けての曲の仕上げ方は集中力が違います。

小さいお子さんがいてもコンスタントに演奏活動を続けているので

力が付いていてすごいなぁと思いながら聴かせていただいてきました。



私も夏のピアノセミナーに向けての準備がいよいよ始まりました。

母親とピアノと学校と家業。

両立しながら笑顔で仕事をしたいと思います。

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現実逃避です

2018-05-11 21:33:26 | Weblog
今日はHPの移設をし、ついでにブログを連投。

しかもリビングの模様替えもしました。そういえば午前中は2キロ走りました。



完全に現実逃避です。



先日、義母から本格的な給与計算の方法を教えてもらいました。

加えて、欠勤や遅刻早退の場合の計算方法、毎年変わっていく税金のことなど

1時間かけてたくさんのことを聞きました。



過去の明細と義母がまとめてくれた書類を見ながら計算練習をしておいてねと言われました。



けけけけけけけけ計算練習ですか?



高校生の頃、一度も数学の宿題をやったことの無い私に?

数学は試験勉強すら放棄した私に?

それでどんなにひどい点数を取っても笑いしか出なかった私に?



家業のことだし、やらなければいけないということは分かっています。やる気もあります。

でも、どんなに時間がかかって大変でも、いきなり本番じゃダメですか?

練習しなくちゃダメですか?

…とは、とても言えませんでした。。。。



改めて、義母おそるべし!です。

頭の中にたくさんの大切なことが入っています。

ものすごく膨大です。

それを、なんとかこの出来の悪いヨメに伝えようと、とても大変な思いをして

分かりやすい資料を作り、優しく説明をしてくれます。

義母には感謝と尊敬の気持ちでいっぱいなのです。



それでも…どうしても…

計算練習は今日は出来ませんでした。。。。。

あれ?昨日も出来ませんでした。あれれ??一昨日も。。。。



明日になれば出来るかな?


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HP移設のお知らせ

2018-05-11 11:18:14 | Weblog
本日、ピアノ教室のHP「MUSIC!!」をリニューアルしました♪

新しいサイトは ●●●こちらからご覧いただけます●●●



リニューアルに伴い、教室名もHP上では「おおはざましゅこピアノ教室」に変更いたしましたが

南陽教室は引き続き「沼田朱子ピアノ教室」として変わらず運営して参ります。



日記のページではこれからも教室の様子や音楽活動について、そして日常のあれこれを更新していきます。

もちろん「須田眞美子ピアノセミナー」のお知らせも随時更新いたします!!!



これからもどうぞ「MUSIC!!」をよろしくお願い申し上げます。

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「か」さんのコンサート体験記 最終回

2018-05-11 10:48:35 | 「か」さんのコンサート体験記
コンサートに行きましたー報告(特別編)



「室内楽の夕べ ワピニスキとタルホリックを迎えて」



平成18年11月20日 18:30開演

ルーテル市ヶ谷センター



プログラム

1.モーツアルト ピアノ三重奏曲第4番変ロ長調 K.502

2.ショスタコービッチ ピアノ三重奏曲第2番ホ短調 op.67

3.メンデルスゾーン ピアノ三重奏曲第1番ニ短調 op.49

4.ラベル ピアノ三重奏曲イ短調

ヴァイオリン:ピオトル・タルホリック(クラクフ国立音楽院準教授)

チェロ:ズジスワフ・ワピニスキ(クラクフ音楽院チェロ科教授)

ピアノ:1)沼田朱子 2)青田江美子 3)香西由貴 4)飯野晃代



♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪



私はワピニスキさんもタルホリックさんも全く存知上げません。しかし、何と言ってもこのコンサートでは沼田朱子先生がステージに立たれるわけですから、聴き逃す訳にはとてもまいりません。さらに今回は、平日であってもコンサート会場にアクセスしやすい処に居合わせるという幸運に巡り合ったのでした。

しかし、ポスターを拝見するに、4人の美女ピアニストの背後に、むっとした表情の(ように見える)オジサマ2人というのも、何か不思議な味わい・・・。それから、ピアノ三重奏曲4つという曲の多さは気になりました。あたかも、ウィンナーコーヒーの後にロシアン・ティ、その後にウィンナーコーヒーのおかわり、で最後にカフェ・ロワイヤルといったところでしょうか。交代で演奏するピアニストはともかく、ヴァイオリニストとチェリストの集中力と気力・体力はそんなに続くものかなぁと、おせっかいな心配をしていました。

 さてさて、当日は仕事をさっさと済ませて、やや混雑した電車を乗り継いでコンサート会場へ。当日券購入中に私の肩を叩くのは、敬愛する朱子先生のお父様!「よっ、かっちゃん!」それからお会いできたのは、朱子先生のお母様と妹さん(中学テニス部長の頃のご苦労が大変偲ばれます)。懐かしい・・・。

 ホールは、小さな(でも、造りは本格的な)パイプオルガンのある、教会の集会場。あぁ、ルーテルとはルター派教会の1つと気づいたりして・・・。

 さて、さりげなく会場が暗くなり、朱子先生と2人のオジサマが登場。朱子先生、水色のドレスがとても爽やかにお似合い(と書くとセクハラに該当するのでしょうか)。4曲の1番手は、さぞかし緊張するだろうなと察していましたが、曲が進むに連れてどんどん音が伸び伸びしてきたように思えました。2楽章の滑らかさと3楽章のノリがとてもよかったです。聴いていて、こちらも楽しくなってきました。様々ご苦労があったようにお聞きしましたが、とても上手く纏められたと感じました。さすがプロだな。

 その後の曲については、多くは記載しません。しかし、ステージには、色々な「気」が漂っていて、演奏の細かい流れを支配しているのではないかと、そんなことを考えていました。



 演奏の後は、エントランスで写真撮影。その場の雰囲気からドレスを着たままの朱子先生とツーショット。後日、その写真を自宅にご恵送下さいました。少し照れている自分・・・。

 それから2週間後の話。小学3年の子ども(コンサート体験記①で、演奏中にじゃんけんのことを考えていた子ども)が、しみじみ話しました。その写真をみて、パパが浮気をしたと思い、一人で悩んだのだそうだ。まもなく両親が離婚して、自分は母親と弟と3人で暮らすことになる、とまで思ったそうな。説明不足でごめんなさい。



 ともあれ、素敵なコンサートをありがとうございました。



注:クラクフ:ポーランド南部、クラクフ県の県都。学術、文化都市としてはワルシャワに次ぐ第2の都市。人口約76万人。








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「か」さんのコンサート体験記4

2018-05-11 10:45:03 | 「か」さんのコンサート体験記
コンサートに行きましたー報告(その4)

(財)米沢上杉文化振興財団主催
平成17年度置賜文化ホール自主事業
 ~ちいさなNew Year Concert~
平成18年1月14日 19:00開演
「伝国の杜」エントランス
ハープ:大村典子

演奏曲目
① 春の日の花と輝く/アイルランド民謡
② 五月の歌/アッセルマン
③ ルンバ/サルツェド
④ 月の光/ドビュッシー
⑤ 亜麻色の髪の乙女/ドビュッシー
⑥ 冬の歌メドレー/ペチカ・そりすべり・冬景色ほか
⑦ Are You Sleeping?/フランス民謡
⑧ もののけ姫・いつも何度でも
⑨ ポピュラーメドレー/ムーンリバー・エンターティナー・魅惑のワルツほか
⑩ ひき潮/マックスウェル
⑪ 泉/アッセルマン
⑫(アンコール)夜の歌/サルツェド

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 山形県米沢市の「伝国の杜」では、毎冬、広いエントランスを小ホール風にしつら
えて小さなコンサートをしています。ピアノ(この時は、蓋を完全に取り外して、グ
ランドピアノを四方から囲むように座席を設置していました)や二胡のミニコンサー
トなどです。以前、2月の雪灯篭祭りの時期に、大村典子さんをお呼びして小さな
ハープのコンサートをしたことがありました。演奏者のトークもあって、手作りの演
奏会という雰囲気で、よかったな~と思いました。ハープコンサートを一度開いてし
まったので、もう2度目はないだろうと思っていました。だから、平成17年11月
に今回のコンサートのポスターを見て、うれしくて、さっそくチケットを購入したの
でした。あんまり早くチケットを買ったもんだから、演奏会当日、どこにチケットを
置いた~と焦りながら探したりして(笑)。

////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
 会場に行くと、能舞台を背景にグランドハープが置いてあって、その回りに扇型に
並べられた椅子が200席。背丈約180cmの彫刻のあるグランドハープは、とて
も優雅な楽器に見えます。古くはマリー・アントワネットが、近くは皇后様がなさる
ので、ハープはとてもセレブな楽器というイメージがあります(本当は、そんな風に
思う必要はないと考えていますが)。入り口で受け取った小さなプログラムで演奏曲
目を初めて知りました。アッセルマンの「五月の歌」と「泉」が自分の目を引きまし
た。どちらも大好きな曲で、楽譜も入手してしまいましたが、グランドハープは弾け
ませんし、持ってもいませんので、ピアノで弾いて遊んでいました。
 さてさて、赤いドレスでハーピスト登場。サーチライトの強い光を浴びて演奏しに
くくないのかなぁ、なんて心配したりして。しかし、このハーピストは、決して音を
割らないですね。フォルテシモで弾いてよさそうな所でも派手な音を出しませんね。
おっとりしています。それに、エチュード風の曲でも、決して急がないで、技巧を見
せつけようとしないで、いわば、マイペースで演奏します。難易度の高い所は、安全
策を選んで音を抜いていた所もあったようです(「五月の歌」と「夜の歌」の一
部)。CDで聞いたリリー・ラスキーヌ(パリ音楽院ハープ科教授)の「泉」は、恐
ろしく速かったなぁ・・・。休憩時間の後のプログラム⑦、⑧の曲は、“サウルハー
プ”という日本製の小さな楽器を使って演奏しました。ちょっと古風な音をだす、か
わいらしい25弦のハープ(グランドハープは47弦)です。ちなみに、大村さんの
トークも何だかかわいらしい感じでした。
 自分の知る範囲では、日本のハーピストは殆どが女性ですね。男性ハーピストは、
作曲家でもある朝川朋之さんと、あともう一人(名前は雨宮さんといったかな・・・)
しか、今のところ知りません(朝川さんの曲はとてもいいです)。だから、ハープっ
て女性の楽器みたいに思われているようです。でも、ハープって、もともと男性の楽
器なんだぞ!楽器を肩に乗せるというスタイル自体、男性の力仕事っていう感じがし
ませんか?本邦で名のあるハーピストは、大体がヨセフ・モルナール(最近、日本で
のハープ指導の功績が認められて本国のフランスから勲章を受けました)か、三村勉
(世界で初めて、体系的なハープの教則本を出版した日本人)の系譜に繋がる筈で、
この偉大なるお二人はどちらも男性なのだ!だから、男性だってハープを弾いていい
と思います(でも、女性が演奏した方が絵になるな、なんて自分で自分に反論したり
して)。それに、ハープは今の所、あまり普及していませんね。ピアノやギターとま
ではいわないけれど、せめてフルートがヴァイオリンくらい、もっと一般に広まって
もいいのではないかと思ったりします。だから、ハープの先生もなかなかいない。こ
の近くでは、宮城県に2人、福島県に1人(+α)。山形県内にはいなくて、グラン
ドハープの個人所有者も山形市に1人(男性との噂!)らしいです。ただし、裕福な
高校やサークルのブラスバンドの団体所有が何台かあるようです。
 あーあ!自分がもっと若くて様々な制約がなかったら、どっかの音大の別科ハープ
コースに何とか入学して、2年くらい集中的にレッスンを受けたかったなぁ・・・。
だって、ハープって原理は原始的な楽器だけど、他の楽器にはない独特なよさがある
んだもん。イギリスでワトキンス(ロンドンフィルのハープ奏者、曲ではファイヤー
ダンスが有名)からレッスンを受けたという自分のハープの先生(女性)がうらやま
しい・・・(いつのまにか、文章が愚痴っぽくなってしまった)。
 さて、今日の演奏のことに話題を戻せば、マックスウェルの「ひき潮」に、とても
気持ちが入っていました。ハープクラシックのレパートリーを一通り弾きこなしつ
つ、なおかつこういうロマンティックなポピュラー曲が大すきなんだなと、ハーピス
トの気持ちを汲んでいました。そういえば、前回も、アンドレ・ギャニオンの曲に一
番気持ちが入っているように聞こえたなぁ。
 ともあれ、フルコース料理のような、重みと格式のある演奏会もいいけれど、厳選
された紅茶とクッキーみたいな、こういう小さな気軽なコンサートも素敵だなぁと思
いました。冬に開催されるのもいいと思います。雪が続いてちょっと寂しくなってい
る心に、灯火を配ってもらったような気持ちになります。ですから、こういう企画が
今後も続いていくことを願っています(チケット代1,200円は遠慮しすぎかなぁ。自
分なら2,000円でも買う、なんて、よけいなコメントを最後に書いたりして)。

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「か」さんのコンサート体験記3

2018-05-11 10:44:00 | 「か」さんのコンサート体験記
コンサートに行きましたー報告(その3)

(財)米沢上杉文化振興財団 主催
KOTARO OSHIO CONCERT TOUR 2005
        Panorama
平成17年10月23日(日) 18:30開演
伝国の杜 置賜文化ホール

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
 これまで、クラシック以外で長く興味を引かれた音楽家というと、私の場合、イー
ジーリスニングに分類されているピアノの作曲・演奏の「中村由利子」さん、ボサ・
ノヴァの「小野リサ」さんです。が、数年前、何気に(この何気にというのが人生に
とって無視できないものでして・・・)深夜のNHKの番組を観ていたら、誰か歌手と
一緒にギターを演奏していたのが、この「押尾コータロー」さんなのでした。ギター
のことは、私には殆ど分かりません。でも、弦の中間を軽く押えて倍音を出す“ハー
モニックス”の何ともメロウなこと。かと思ったら、今度は、弦を叩いて音を出す
“タッピング”とか、左手の一本の指で弦を押えて、左手の別の指でその弦を弾いた
り、観ても聴いても何だかよく分からない技法を次々と使いこなして、その結果、2
人以上で演奏しているような、すさまじく迫力のある演奏になったりして。その夜以
来、押尾コータローの名前が忘れられなくて、CDも、ついにはギター用の楽譜も
(自分はギターは全くできません)買い揃えて、とりあえずピアノで弾いてみたりし
て・・・。インディーズ時代(いわゆるメジャーデビュー以前のことを意味するみたい
です)のCDまで買って聴いてみたら、アニメの「リボンの騎士」の音楽をギター1
本で弾いてたり。ともかくすごい人がいるなぁ~と思ってたのでした。だって、何度
CDを聴いても聴き飽きないんだもん。ちなみに、かのクロード・ドビュッシーは、
ギターを“小さなオーケストラ”と表現して、その楽器の性能をたたえたとか・・・。
 そんなある日、伝国の杜でコンサートをやるとのポスターを見つけて、「これっ
て、何かの錯覚?」と思って、自分のほっぺたをつねったりして(近くに人がいたの
で、あくまで心の中で)!で、発売初日にさっそくチケットを手に入れたのでした。

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
 クラシック以外のコンサートに行くのって、かなり久しぶり。山形市での中村由利
子さんのコンサートを除けば、多分・・・・・、25年ぶり!演歌歌手の吉幾三さんのコ
ンサートに行った以来(何で自分が吉幾三のコンサートに行ったか、その経緯は全く
思いだせない・・・。行きたくて行ったのではなかったような・・・、ただ、周りの席のオ
バさん達のお化粧のむせるような匂いだけが記憶にべったりとこびりついているので
しゅ・・・)だから、会場に行って、プログラムもなかったから(ポップスの場合はこ
れが普通なのかなぁ)何の曲を演奏するかも分からず、いつもと勝手が違うんで何だ
かキョロキョロしちゃって・・・。会場の扉から、ライトアップのためのドライアイス
の煙なんかが漏れてたりして。とりあえず新譜のCDを買って、開演を待ったのでし
た。
 開演時刻になったら、あたりが真っ暗になって。かと思うと、マリンブルーの光で
ステージが照らされ始めて(照明効果を正確な色彩用語を使った文章で説明するのは
めんどうなので、あとはしません)、おもむろに押尾コータローが登場!!かっちょ
いいっ(注:結婚してて子どももいるとのこと)!新曲も含めて沢山の曲を演奏しま
したが、とにかくすごいんだなぁこれが。このホームページをご覧になる方は、多分
クラシックファンの方が多いと思いますので、これに沿って説明しますと、あの、
モーリス・ラヴェルの「ボレロ」だって、ギター1本で弾いちゃうんだよ!!これっ
てすごすぎない?(うわさによれば、この曲をギターソロ用に編曲できたのは世界で
2人だけとか・・・。チューニングをどうのこうのと工夫するらしい・・・。)かと思う
と、正座して、ギターで津軽三味線の曲を弾いたりして(さすがノリのいい関西人
じゃっ)。かと思うと、観客席をまわりながら、子ども客の前でドラエモンの出だし
を弾いたりして。器用だなぁ。ギターが死ぬほど好きなんだろうなぁ。ちなみに、こ
れほどの高度な技巧を使いながら(いや、それゆえに)、演奏中、体の何処にも無駄
な力が入っていない!技術については、ここが、とても重要な気がします。オーロラ
やスイスの湖からインスピレーションを受けて作ったという新曲の、何ともメッセー
ジ性の豊富なこと。クラシックの演奏では、よほど上手い演奏でない限り、はっきり
言ってこれ程のメッセージ性(注:政治理念とかじゃないからね)は受けないなぁと
か、後で考えさせられたりして・・・。アーティキュレーションも、実にのびのびとし
ていて。「自分も音楽が好きだし、あなたもそうでしょ?」って、ずっと問いかけら
れてる感じで。で、演奏を聴きながら、ひたすら「そうだよ、音楽が好きだよ」と無
言で答えている感じになったりして。あのメッセージ性を言葉にすると、こんな風に
なるのかなぁ。
 話が飛びますが、最近の研究によれば、生まれたての赤ちゃんには、五感(視覚、
聴覚、触覚、味覚、嗅覚)の区別がないんだそうです。「無様式知覚」といいます。
この未分化な状態で感じとられるものは、感覚の抑揚とか、強弱の変化とか、そうし
たものだそうです。多分、赤ちゃんの神経、筋肉、脈拍など全身も、その抑揚に時々
シンクロするのでしょうね。赤ちゃんの感覚の世界って、こんなものらしいのです。
で、大人になっても、音楽を聴いている時、無意識にこの赤ちゃんの時の未分化で無
垢な感覚が呼び起こされるらしいのです、いい演奏の場合ですけど。スポーツの時の
快感とも、知的好奇心を満たした時の快感などとも違った、何か原初的な快感(おお
げさにいえば、生まれてきてよかったといった類の幸福感)・・・。
 で、押尾コータローの演奏は、この原初的な幸福感に浸らせてくれるように思いま
した。そういえば、前回、須田真美子(敬称略)についても、演奏をシルクのドレス
の線を見ているみたいと、聴覚を視覚的に表現したり、赤ちゃんみたいに体が温まっ
て、全身が耳になったような感覚になったとか、これに近いことを書いていた自分
に、今になって気が付いたりして。やっぱ、音楽の力って、何かすごいもんだなぁ
と、つくづく思いました。
 ところで、どんなに押尾コータローの演奏に感激しても、会場で浮いちゃうといけ
ないから「ブラボー」は決して言うまいと自分に言いきかせてコンサートに行ったの
でした(笑)。しかし、演奏を聴いて感激したけど、どっかの兄ちゃん達があげてい
るような、裏声の、ヒューヒューとかいう声も、何だか恥ずかしくて、少なくとも自
分には出すことができなかったのでした(爆)。やっぱり場慣れって大事っすね、
ちゃんちゃん(こんなんで、上手く話しにオチがついたのかなぁ・・・)。押尾コータ
ローの生演奏は、またいつか聴きたいな。(文責は「か」)

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