漢検1級198点!! 満点取るまで生涯学習!! ➪ “俳句”

我孫子・手賀沼と愛猫レオンの徒然日記。漢検1級チャレンジャーの方の参考となるブログ。2018年7月から“俳句”も開始。

手賀沼 ヒドリガモの群れ その1

2017年12月20日 | 手賀沼散歩(手賀沼日記)
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●手賀沼東端・・・早い時間帯だと、ヒドリガモも大きな群れで騒がしかった・・・でも鳴き声は可愛い・・・













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宮城谷昌光 「呉漢」 (上・下)

2017年12月20日 | 読書
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●ひさしぶりの読書記録・・・
●目の調子もあって、ここんとこ、休むときはマンガばっか読んでた(苦笑)・・・尤も、学術書(歴史関連)なんかは再読、再再読なんかしてたりして・・・。
●これも久しぶりの、宮城谷昌光さんの作品「呉漢」・・・中央公論かなんかで連載されていたものの単行本化のようだ・・・
・王莽の新・王朝から後漢に移る過度期・・・激動の戦国時代・・・のちの後漢第一代の天子・光武帝となる劉秀配下の「呉漢」が主人公の物語。
・この時期のことはあまり読んだ記憶がなく、「呉漢」という人物も知らなかったので、読みごたえとしては新鮮でよかったけど、やっぱり書下ろしじゃないと・・・連載物の単行本化ってのは、どうしても内容が薄いように思えてしまう・・・
・作者の半端でない歴史書の知識と想像力を駆使しての物語展開は相変わらず面白かったし刺激的だったけど、一頃に比べたら平坦な内容だったような・・・これも連載物であることと想定読者のせいもあるのかもしれないけど・・・

・昔の本に比べたら、難解な漢字や熟語などはだいぶ少ないように感じた・・・けど、いくつかは勉強になる言葉もあった・・・

●「間関流離(カンカンリュウリ)」:たびたび苦難にあい諸方を放浪すること。
 *この四字熟語はあるようだ・・・
 *大辞林では「間関(かんかん):鳥がなだらかに鳴くさま。また、その声。 「 -たる鶯の語りは/太平記 4」」
  となっているが、
 *大字源では「間関」
  ①道路が険しくて行き悩むさま。人生に困難が多いのにたとえる。
  ②車のくさびのきしむ音のさま。
  ③鳥の鳴く声のさま。
  となっており、小説の中および四字熟語の意味としては、大字源の意味①が適当・・・(大辞林だけだと、なんのことかわからんと思う)

 *なお、大字源を調べていたら「間関」の隣に「間間(カンカン、まま)」というのもあったので、後学のために記録しておく。

  間間:①カンカン:こせこせして物に区別をつけたがるさま。一説に、好んで他人の事をのぞき見ること。(荘子・斉物論)「小知間間」 
     ②(国語)まま:おりおり。おりふし。
 *ついでに、「関関(カンカン)」というのも有名・・・漢検2にもアリ・・・
 「関雎の化:カンショのカ:夫婦の仲がよくて礼儀正しく、家庭が円満であることのたとえ。
       文王と后妃の仲むつまじいようすを歌ったものといわれる『詩経』の詩から。単に「関雎」ともいう。
       「関雎」は、「関関(カンカン)たる雎鳩(ショキュウ)」の略。「関関」は、和らいださま。「雎鳩」は、雌雄の仲がよいというミサゴ。

●「大盈(タイエイ)は冲(むなし)きがごとく、その用、窮まらず」(老子) 
 *「冲」は文中の漢字。原典もそうなのかもしれないが、一般的には現行の「沖」となっている文献も多いようだ・・・。
 *ネットから、一部だけコピペすると、
 「大盈(だいえい)は沖(むな)しきがごとくにして 其の用窮(きわま)らず」 *“ダイ”エイと読んでる。*「冲」にしている。
  「大きく満ちたものは、まるで空っぽであるかのようである。これもまた、そのはたらきが窮る(終わる)という事が無い。」
●「」 朱鮪(シュイ)ほか人名で「イ」音で読んでる。
 鮪:イ、ユウ、まぐろ、しび
 *人名でないのは“ユウ”読みだったはず・・・ブログ記事にもアリ。(ただし、1級対象外漢字を含む熟語だったと思う)

●「憎悪をむければ険陂(ケンピ)がかえってくる・・・」
 険陂(ケンピ)=かたよる、ねじける(漢字源) 心がねじけて、よこしま(大字源)。 *ブログ記事には漢字源の意味のみ掲載していた。大字源のほうがわかりやすいかも。

●「惕喘(テキゼン)した将軍は多く・・・・」 *「惕」は1級対象外
 (大字源):驚き恐れて、あえぐ。「惕:テキ、うれ・える、おそ・れる、つつし・む)
 (参考)ブレイズムさんのブログでは「Ⅲ 惕喘・・・えきぜん 意味:恐れてため息をつく。」がヒットしたけど、“テキ”音しかないようなのだが、他の辞典では“エキ”もあるのかもしれない・・・ま、1級対象外漢字なので深追いはしない・・・
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手賀沼  ホオアカ

2017年12月20日 | 手賀沼散歩(手賀沼日記)
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●ホオアカも撮れた・・・相変わらず、ホオジロ、カワラヒワ、ヒヨドリ、ムクドリなんかが多いけど、やっと新鮮な冬鳥が撮れ始めた・・・







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手賀沼 今朝の風景&オオハクチョウ

2017年12月20日 | 手賀沼散歩(手賀沼日記)
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●今朝の手賀沼・・・曇天・・・



●遊歩道沿い近くにオオハクチョウ3羽がいた・・・見慣れたコブハクチョウと違うので新鮮・・・





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<29-3向け> 漢検1級 模擬試験問題 その5(完)

2017年12月20日 | 模擬試験問題
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ  :①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む>&<百里を行く者は九十を半ばとす> ★★★
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訂正のお知らせ
①模試<その2>の(一)「23.山菜を采り、それを帯に纈む」➪「23.山菜を采り、それを帯に襭む」に訂正しております。誤植のため、ご迷惑をおかけしました。
②模試<その3>
 ・(七)6.の解答を(これも誤植のため)修正しています。
 ・(五)の1.の当て字<漢堡>の解答を修正しています。
すでにトライされた方はおそれいりますが、今一度、ご確認ください。
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●<29-3向け 漢検1級 模擬試験問題 その5>です。今季、最終模試です。
●時間制限はあまり意識せず、また、まだそれほどの自信のない方は練習・研鑽のつもりでじっくり取り組まれたらどうかと思います。
●できれば(その1)から順にトライすることをお薦めします・・・順に理解や記憶が深まるように、一応配慮したような設問もありますので・・・。また、解答欄の補足も読まれると、より理解が進むと思います。
●ハッキリ言って難度は相当高いようです・・・新出問題ばかりだし・・・50%前後できればガッカリする必要はありませんが、“打たれ弱い”人にはお薦めできません・・・
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<29-3向け 漢検1級 模擬試験問題 その5>

(一)次の傍線部分の読みをひらがなで記せ。1~20は音読み、21~30は訓読みである。(30)1×30
1.并柯に比翼連理を想起す   
2.強弩の貫弓、儘ならず 
3.憖遺の後悔、先に立たず 
4.懃懃懇懇と諭す 
5.誠に懿劭の忠臣である 
6.手ひどい戳薄を被った 
7.酷薄の世情の中、找事に勤しむ  
8.大晦日の福引で抓鬮を行った
9.曦光、炳曄として輝く  
10.夙に晨飆が吹き荒れた 
11.杠秤で重さをはかる 
12.枸木を烝矯す 
13.山柤とは、さんざしという木の名前である
14.戦渦の中、人庶、流迸す 
15.酒を盧罌に注ぐ  
16.泓噌とした贅論だ   
17.澳汨として行方知れず 
18.一面の茅、磅唐たり 
19.屮茅に潜む虎を探す 
20.国を扶持する心、擽然たり 
21.枝をむ  
22.災い、、臻る  
23.鉄漿坏をつかって歯を染める  
24.檗(蘗)の樹が染料に使われている 
25.目がってくらくらする 
26.薇蕨は紫萁の別称だ 
27.蝶結びのことを諸羂という 
28.玳瑁の甲の上には散斑がある
29.鏑矢を取って弓につがえっ引く 
30.世をす  

(二)次の傍線部分のカタカナを漢字で記せ。19、20は国字で答えること。(40)2×20
1.束帯にコウロゼンの御袍を着用されている 
2.豆を煮るにマメガラを燃く 
3.負けん気が頭をモタげてきた 
4.アオるように酒を飲む 
5.モエギオドシの鎧だ 
6.キワドいところで間に合った 
7.あわてず、シャクゼンたる態度でのぞむ 
8.イッキクの同情にも値しない 
9.缶詰の蓋をじ開ける   
10.ワラヅトで商談をうまく進める 
11.即位の礼にバンザイバンが用いられる
12.内憂とガイク、こもごも至る 
13.私利の心強く、朋党にせられず。
14.シュウシュウと渡り来る風が涼しい 
15.虫がシュウシュウと小声で鳴いている
16.前後からキョウゲキする 
17.キョウゲキな振舞いに、皆、吃驚する 
18.向ってくる敵をひそかにキョウゲキする
(国字)
19.ヤリヶ岳に登ったことがある 
20.カケスが木のうえで鳴いている 

(三)次の1~5の意味を的確に表す語を下の語群から選び、漢字で記せ。(10)2×5
1.互いに切磋する。互いに 励まし合う。
2.目上の人に勧めるごちそう。
3.穏やかでむつまじい。また、やわらぐ。
4.かたよってよこしまなこと。正しくないこと。
5.ないことをつくり上げて人をそしること。

<語群>
( しし、ざんこう、はだ、ようわ、ひきょく、きせん、せんしゅう、そそ )

(四)次の問1と問2の四字熟語について答えよ。 (30)   
問1 次の四字熟語の(1~10)に入る適切な語を下の語群から選び漢字二字で示せ。
(20) 2×10
( 1 )稽首 ( 2 )金声 ( 3 )宵衣 ( 4 )秋思 ( 5 )法守
懸崖( 6 ) 櫪馬( 7 ) 向天( 8 ) 荒瘠( 9 ) 折衝( 10 )

<語群>
( せきろ、どうき、ろうきん、しゅんしゅう、さっしゅ、けっかく、しょくしょく、てきち、とだ、ぎょぶ )

問2 次の1~5の解説・意味にあてはまる四字熟語を後の四字熟語群から選び、その傍線部分だけの読みをひらがなで記せ。(10)2×5
1.戦いがすんで平和になったことの形容。
2.晩年に官を得ること。また、無位の者。
3.立派な人や物に、わずかな欠点のあるたとえ。
4.政界の最高幹部のたとえ。
5.一面に軍を展開すること。

<四字熟語群>
( 八元八凱 箪食壺漿 白髪青袗 白璧微瑕 殷鑑不遠 倒載干戈 槐門棘路 白荼赤火 )

(五)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。(10) 1×10
1.清器 2.約翰 3.斉魚 4.山藤 5.爵牀
6.崖石榴 7.仙人帽 8.杜夫魚 9.木蓮子 10.野木瓜

(六)次の熟語の読み(音読み)と、その語義にふさわしい訓読みを(送りがなに注意して)ひらがなで記せ。 (10)1×10
ア.1.粗鹵 ― 2.鹵か  
イ.3.泄瀆 ― 4.泄れる  
ウ.5.窮鞫 ― 6.鞫める 
エ.7.恂目 ― 8.恂く  
オ.9.彙繳 ― 10.繳める 

(七)次の1~5の対義語、6~10の類義語を下の語群から選び、漢字で記せ。語群の語は一度だけ使うこと。(20)2×10
1.微恙 2.狷介 3.彼岸 4.讒謗  5.膏腴
6.糊口 7.丱角 8.世子 9.挂冠 10.阿堵 

<語群>
( あけい、おんしゃ、けんしゃ、ほうさん、ぶあい、れいこく、こしつ、じこう、めいしん、ちょじ )

(八)次の故事・成語・諺のカタカナの部分を漢字で記せ。 (20)2×10
1.一家をキチョ
2.シンケンも笑面を打せず 
3.強弩の極矢、ロコウをも穿つ能わず。
4.チコウを食らわず  
5.沸羹に懲りし者、レイゼイを吹く
6.リョウシュウ能く舞う
7.カソの二物は、其の威を収むるなり 
8.ショウショウとして往来すれば、朋(とも)爾の思いに従う。
9.キュウカンを暖める 
10.厳威ゲンカクは親に事うる所以に非ず 

(九)文章中の傍線(1~10)のカタカナを漢字に直し、傍線(ア~コ)の漢字の読みをひらがなで記せ。 (30)書き2×10 読み1×10
(A)「それ衰勢ここに至る、いかにかの賢相が苦心もって1.ソソウの天下に回復せんと欲するも豈また得べけんや。けだし軍隊組織の制度は決して永久にその武士の活溌質朴なる本来の真面目を維持するあたわざるものなり。見よその先祖は赤手を揮うて四海を圧倒したるローマ人も、その子孫に至ればたちまち北狄蛮人の鉄蹄に蹂躙せられたるにあらずや。吾人は決してかかる現象の武備社会に生出し来たるをもって毫も怪しむべからざるのこととなすなり。なんとなればその武士なるものはいわゆる人民の租を食らい、税をア.衣るものなり。いかに驕奢を事とするも我において損することはあらざるなり。玉杯を作るも可なり。象箸を作るも可なり。銀橋はもって池水に架すべく、白砂糖はもって仮山の白雪を装うべし。それ我に悪因を結べば善果来たり、我に善因を結べば悪果来たる。2.コウを窃む者は誅、国を窃む者は3.コウ、コウの門仁義存す。いかにその食は一羹一菜に限り、その服は綿衣に限るもその結果はただ生活の不愉快を感ずるのみ。その倹約我においてなんの利益かある。いかに酒池肉林・流連荒亡の楽しみをなすもただ生活の愉快を感ずるのみ。その驕奢我においてなんの損害かある。それ一方においては無限の権利者たらしめ、一方においては無限の義務者たらしめ、しかしてその主人に責むるにその奴隷を4.ゼンタイすべきをもってす。あにまた愚ならずや。けだしかの武士もしくは高等の武士は無限の権威を有する無責任の皇帝なり。これを取りて尽きず、これを汲んで涸れざるの財源を有するものなり。たといイ.涸るることあるも自家には決して痛痒なき財源を有するものなり。すでにこれを有す。あにいずくんぞこれを酌むに遅疑せんや。ゆえに吾人は断言す。かの武備の社会なるものは必ずその武士をしてその主人をして驕奢に導くものなり。文弱に導くものなり。なんとなれば彼らは自家の労力によりて生活するものにあらざればなり。彼らはその生活の必要よりもたくさんなる富を有するものなり。彼らはその富を有しこれを消費するの道に苦しむものなり。いずくんぞその間において不自然なる需用を生ぜざることあたわんや。一方において生活に必要ならざる富を有するときには、必ず一方においてはこれに奉ぜんがために生活に必要なる富すら有せざるものあるはもとより論をまたず。一方において不自然なる需用を生ずるときには一方においてこれに供せんために不自然なる供給を生ずるはもとより論をまたず。田口卯吉氏はその『日本開化の性質』の小冊子において深切にこの道理を説明せり。吾人は試みにその一節を左に掲ぐべし。」(「将来の日本」徳富蘇峰)
(B)「もしわが制度をして自由の制度となし、財政を整理して、信用を厚うし、人民所有の権を安全にし、百般の職業を解放して人民の自由に任せ、干渉保護の跡を削り、大いにわが港湾を浚さらえ、大いにわが関税を減じ、全国を開いて内地雑居を公許し、来るものは拒まず、往くものは追わず、外国の人民も、外国の資本も、外国の貨物をも、自由に注入するを得せしめば、わが国百工の興隆するあたかも霜雪に圧せられたる5.ソウキが春風に逢うて俄然としてその芽を発するがごとく、たちまちにして池塘芳草の好時節となるは決して疑うべからず。はたしてかくのごとくんば、耕者みな王の野に耕さんと欲し、商賈みな王の市に蔵めんと欲し、6.コウリョみな王の塗に出でんと欲し、たちまちにして太平洋中の一埠頭となり、東洋の大都となり、万国商業の問屋となり、数万の烟筒は煙を吐いてために天日を暗からしめ、雲のごとき高楼、林のごときウ.檣竿エ.錐鑿・槓杆・オ.槌鍛の音は蒸気筒の響き、車馬轣轆(れきろく)の声とともに相和して、晴天白日雷鳴を聞くがごとくならん。あにまた愉快ならずや。・・・
・・・
かの日光の廟の壮厳雄麗、7.キンペキ目をカ.眩まし、今日に及んでなお世界万邦の8.エンセン喝采を博するゆえんのものは、これわが人民が9.イッポウの墓田をも有せず、三尺の石塔をも有せず、亡親の菩提すら弔うあたわざるものありたればなり。はたしてしからばこれらの美術品は実にわが封建人民の苦痛と怨恨とをその子孫たる吾人に説明し、かつこれを記憶せしむるの保証者といわざるべからず。そのよりて生じたるゆえんを考うることなく、ただ漫然として自得するはこれあに祖父の心を知るものならんや。むしろ識者のキ.嗤いを招くことなからんや。」(「将来の日本」徳富蘇峰)

(C)「ゆえに封建社会においては尺地もその領主の有にあらざるものなく、一夫もその主人の臣たらざるものなく、武備の版図全局に膨脹してまた他に立錐の余地を剰さず。目を挙げて経済世界のありさまを見れば、秋風寂寞、満目荒涼、ただ黄面10.ソウコツ、人鬼相半ばするの老若男女がク.犂を揮い、ケ.杼を握るを見るなり。その従事する職業はもとより自由の職業にあらず。あたかもかの士官が兵士を指揮するがごとく、かの不慈悲にして残忍なる官吏は鉄鞭を揮い、これを苛責し、これを強迫し、なんの容赦かこれあらん。なんの会釈かこれあらん。いわゆる苛政虎よりも猛しとは実にこの時代のありさまならん。しかしてかの無邪気にして質朴なる農夫らはそもそもいかなる感触を有したるか。東洋の詩人歌って曰く、「麦は収まって場に上り絹は軸にあり。まさに知る官家に輸えて足るを。望まずして口に入れまた身に上る。かつ城に向かってコ.黄犢を売るを免る。田家衣食厚薄なし。県門を見ず身はすなわち楽」と。その情かくのごとし。あにまた憐れむべきにあらずや。かつ商業のごときも決して純然たる商業行なわるるあたわざるなり。」(「将来の日本」徳富蘇峰)
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<29-3向け 漢検1級 模擬試験問題 その5 標準解答>
(一)
1.へいか:連理の枝 2.わんきゅう:*貫:(凖1レベル)ワン、ひ(く) (漢検2)ワン: ひく。弓を引きしぼる。「貫弓」 3.ぎんい:なまじ残すこと・しいて残すこと。 4.きんきん:懃懃=懃懃懇懇(キンキンコンコン)=慇懃懇切=ねんごろなさま 
5.いしょう:善く美しい 6.たくはく:ののしる、責める 7.そうじ:職を求める、口をさがす。 8.そうきゅう:くじをひくこと。 9.へいよう (*曦光=日の光)
10.しんぴょう :朝のつむじかぜ 11.こうしょう:*漢検2「杠秤(コウショウ)・(ちきり)」 *“コウヒョウ”となっている辞典もあるが・・・。 12.こうぼく :曲った木・曲木。 13.さんさ 14.りゅうほう:ながれはしる。 15.ろおう:酒を盛る器 16.おうそう:=むなしくかまびすしい=空囂(クウゴウ) *噌(ソ、ソウ、かまびす・しい)*(大字源:(畳韻)音が広く大きく響くさま *味噌(ミソ)は国語。   17.おうこつ:しずむこと。 18.ほうとう:広大にはびこるさま *「満ちふさがるさま」の意あり。*“ホウ”音のみ。 
19.そうぼう:=くさむら
「屮」*「屮(サ、ひだり):対象外」とは別字。ネット上にも、「屮」の字体で表示されているもの多し。 
20.らくぜん:石のように固いさま。*漢検2も音分けあり。熟語ナシ。
21.はさ(む) *はさみで切断する。はさみきる。「枝を―む」
22.しばしば *「荐(しばしば)、臻(いた)る」=荐臻:災いなどが、あとからあとから(しばしば)おこる。(=薦臻)「しき(りに)」の意もある。
23.かねつき:鉄漿(かね)を入れる金属製の器。
(漢検2)〈鉄漿(かね)>鉄片を酢などにひたして作った、おはぐろに用いる液。
〈鉄漿(おはぐろ)〉「御歯黒」とも書く。用いる液は「かね」とも読む。
24.きはだ・きわだ *<黄檗(きはだ)>は当て字扱いのようだ。 
25.ま(って) 26.ぜんまいわらび 27.もろわな 「羂:(広辞苑 ①紐などを輪状にしたもの。②・・・)」 28.ばらふ 29.よ(っぴく) *“よくひく”の音便。弓を十分ひきしぼる意。 
30.わた(す):デジタル大辞泉「世を済す」:1 世人を済度する。「仏の、世に出で給ひて―・ し給へる」〈栄花・鶴の林〉2 隠居して跡目を継がせる。「子孫に―・し」〈浮・胸算用・五〉
(漢検2)済世(サイセイ):世の中を困難から救うこと。世の人々を救済すること。「救民―」 類)救世 「セイセイ」とも読む。
*「意味④わたる。わたす。」のところの熟語にはなっていない・・・
*「済る:わた-る:川や障害などを無事に通り切る。」という意味のみ載せているが・・・
 *広辞苑では「渡す・済す」で10個の意味あり・・・ここは慣用句的に“わた・す”で読むのだろう・・・もちろん、救う意だとはおもうが・・・
(二)
1.黄櫨染:(漢検2)染色の名称。ハゼとスオウからつくった黄色みをおびた茶色。天皇の衣冠・束帯などのときに着る上衣の色。
2.萁・豆幹・豆殻 3.擡 4.呷 5.萌黄縅・萌葱縅 6.際疾(い) 7.綽然
8.一掬 9.抉 10.藁苞・藁苴 (*広辞苑:転じて、賄賂の意味) 11.万歳旛 12.外懼 (=外患。外憂。) 
13.歯*歯(よわい)する:建ち並ぶ。仲間として交わる。*歯(シ)する:仲間にはいる。同列に並ぶ。肩をならべる。「歯(よわい)する」「歯(シ)する」と用いて、年齢順に並ぶ、また、仲間に加わる意になる。
14.習習 *習習:風がそよそよと吹くさま。 「 -として渡り来る風の涼 き/自然と人生 蘆花」 (広辞苑:風がなごやかに吹くさま) 
15.啾啾:小声でしくしくと泣くさま。「 遥に―たる、婦人の哭声あり」〈竜渓・経国美談〉(広辞苑)虫・鳥などが小声に鳴くさま。また、力なくしくしくと泣くさま。「鬼哭啾啾」
16.挟撃・夾撃 17.矯激 18.徼撃(むかえうつこと。邀撃(ようげき))
19.鑓(「槍」は✖) 20.鵥
(三)
1.偲偲 2.饋饌 3.雍和・廱和 4.陂曲 5.讒構
(参考)
1.偲偲(しし):互いに切磋する、互いに 励まし合う
(漢検2)「②はげましあうさま。「偲偲」」
2.饋饌(キセン):尊者にすすめる飯食。目上の人に勧めるごちそう。
(漢検2)「②すすめる。神仏に食物を供える。貴人に食事をすすめる。また、たべもの。食事。「饋食」「饋饌(キセン)」 類」①②餽(キ)
(大字源)饋饌(キセン):目上の人に勧めるごちそう。
     餽饌(キセン):食物を贈る。食糧。同)餽餉
 *漢検2に「同」餽」とあるが、漢検2には「“餽”饌」ナシ、大字源によればすこし意味説明が異なっている・・・ので、(どちらでもOKだとは思うが)「饋饌」としておいたほうが良さそう・・・。
 *なお、
「・おく(る)、おくりもの:饋遺(キイ)=物をおくる。
・おく(る):饋遺(キイ)=食物を贈る 」
で、漢検2に両熟語とも記載アリ・・・こちらは「餽遺」=「饋遺」で良さそう・・・。
3.雍和・廱和 :穏やかでむつまじい。また、やわらぐ。
雍和(ヨウワ):(大字源)穏やかでむつまじい。また、やわらぐ。(漢検2)「①やわらぐ。なごむ。「雍雍」「雍和」」
廱和(ヨウワ)=和らぎおさまる (漢検2)①やわらぐ。「廱和」 *大字源にはナシ 
(参考)
●やわらぐさま。やわらぎ楽しむさま。 ようよう:雍雍・廱廱
(漢検2)①やわらぐ。なごむ。「雍雍」「雍和」
(広辞苑ナシ)廱廱(ヨウヨウ)=やわらぎ楽しむさま=(漢検2)雍雍
(大字源)やわらいださま。音楽のやわらいださま。 同)廱廱
(大字源)廱廱:やわらぐさま。やわらぎ楽しむさま。
雍雍・雝雝 ようよう:
大辞林 第三版:「雍雍・雝雝」落ち着いたさま。やわらぐさま。「宗右衛門が-の和を破るのを責め/渋江抽斎 鷗外」雍雍
(参考)
雍容:(広辞苑)おちついてやわらいださま。(大字源)穏やかなさま。また、威儀の穏やかなさま。
4.陂曲
(漢検2)③かたむく。かたよる。また、よこしま。「陂曲」
大漢和:「陂曲(ヒキョク)=かたよってよこしまなこと」
新漢語林:かたよってよこしまなこと。正しくないこと。
大字源:(掲載ナシ)
*「陂陀」(ハダ)=「坡陀(ハダ))以外は、ほとんどの熟語、ほとんどの辞典が「陂(ヒ)・・・」で読んでいるようだ・・・字通だけは例外。
5.讒構(ザンコウ):ないことをつくり上げて人をそしること。
 *いじわる問題
 (漢検2)讒言(ザンゲン)・讒口(ザンコウ):人を陥れるための告げ口。非難。悪口。 類)讒言
(四)
問1
1.厥角 2.擲地 3.昃食 4.春愁 5.道揆
6.撒手 7.籠禽 8.吐唾 9.斥鹵 10.禦侮
問2
1.かんか 2.せいしん 3.はくへき 4.かいもん 5.はくと
(五)
1.おかわ 2.ヨハネ 3.えつ 4.くまやなぎ 5.きつねのまご
6.いたびかずら 7.きぬがさたけ 8.かくぶつ 9.いたび 10.むべ
(六)
1.そろ 2.おろそ(か) 3.せつとく 4.な(れる) 5.きゅうきく 6.きわ(める) 7.しゅんもく 8.またた(く) 9.いきょう  10.おさ(める)
(参考)
*漢検2
「粗鹵(ソロ)― 鹵(おろそ)か 」と音訓にしないとまずい・・・かも。 「頑鹵」だったら、「鹵(おろ)か」か・・・。「④おろそか。軽々しい。「粗鹵」」 ⑤おろか。「頑鹵」
泄瀆:なれけがれる *「褻」「狎」に通ず
恂目(シュンモク)*音は大字源読み。
(参考)<恂:ジュン、シュン、まこと、おそ(れる)、またた(く)>
・まこと   :恂恂=①まことのあるさま・まじめ (他に、②慎み深いさま ③温恭なさま ④恭順なさま・慎み深く従順なさま ⑥善くいざなうさま) 
・おそ(れる):恂恂=⑤おじ、おそれるさま、恂懼=おそれる・おののきおそれる、恂慄(ジュンリツ)=①きりりとひきしまって威厳あるさま(一説に、おののきおそれること)
・またた(く):恂目=①めくらみ ②心におそれること
*恂慄 *広辞苑はシュンリツ:おそれおののくこと 大字源:ジュンリツ・シュンリツ:おそれおののく。おそれつつしむ。
*恂慄(ジュンリツ・シュンリツ) -恂(おそ)れる
彙繳(イキョウ)=物をとりまとめて上納すること ー彙(あつ)める 繳(おさ)める
(七)
1.痼疾 2.温藉 3.迷津 4.褒讃 5.蕪穢
6.餌口 7.丫髻 8.儲弐 9.懸車 10.例刻
(参考)
彼岸 迷津
迷津(メイシン)・迷界 ⇔彼岸
迷津慈航(メイシンジコウ):迷いの世界から悟りの彼岸へ渡す慈悲の船。仏法や仏の慈悲をいう。
褒讃⇔讒謗(過去問) *さかさま出題
蕪穢⇔膏腴(過去問) *さかさま出題
糊口 餌口
餌:中学…えさ、え 高校…ジ 準1…たべもの、く(う)、く(わせる)
<漢検2>意味「②たべもの。食物の総称。「餌口」「食餌」」
<大字源> 餌口(ジコウ):食事をする。生計をたてる。糊口。
(漢検2)餬口(ココウ):生計を立てること。口すぎ。「ついに―の道も閉ざされた」
「糊口」とも書く。
*餌口=糊口=餬口=生計・・・という類義語のつながりになるか・・・“ジコウ”なんて出されたら、思い浮かばないかもしれない・・・。
(ほかに)生計=(口養クヨウ)=(広辞苑)くらしむき。生計。
丫髻 丱角
双鬟(ソウカン):・・・あげまき。
 総角 丫髻・丫鬟・丫頭 丱角(広辞苑・漢検2)
世子 儲弐
儲弐(チョジ):君主の世継ぎ。世子。儲君。儲嗣。
(漢検2)儲嗣チョシ:天子・君主の世継ぎ。皇太子。類)儲君・儲弐(チョジ) 
(漢検2)儲宮
デジタル大辞泉 儲宮(チョキュウ):皇太子。東宮。儲君。
広辞苑もアリ:世継ぎの君。皇太子。もうけの君。
挂冠(ケイカン・カイカン) 懸車  挂冕
阿堵 例刻:(広辞苑)①・・・②例のこと。例のもの。あのもの。
れいこく【例刻】とは:1 いつものきまった時刻。「例刻に 待ち合わせる」2 金銭や性のことなど、はっきり口に出して言いにくい物事をさしていう語 。あのこと。例のもの。
阿堵:「寧馨児」「阿堵物」などのように、いずれも「この、あの、このような」という意味の中国・六朝時代の俗語の由。
(八)
1.機杼 
2.瞋拳:出典:「五燈会元-一五、智門祚禅師法嗣・雲台省因禅師」「僧問、如何是和尚家風、師曰、嗔拳不打笑面」 *模試(その2)文章題読みで出題。
3.魯縞 4.雉膏 *「雉膏不食」:雉のあぶらの美味なのを食べない→才徳があっても用いられない喩え。
5.冷齏  6.綾袖 
7.夏楚(榎楚) *(礼記)(教育の権威を保つのに必要なものという意味) *夏楚(カソ):①昔、学校で怠け者をこらすのに用いたむち。夏は榎(ひさぎ)、楚は荊(いばら)。②むちうって教訓する。 同)榎楚   (漢検2) 下つき「夏楚(カソ)」熟語のみ掲載アリ。 ブログ記事アリ。
8.憧憧
憧憧往来(しょうしょうおうらい)
*「憧憧往来(しょうしょうおうらい)」とは、思いがしきりに行ったり来たりして、心が彷徨(さまよ)うこと。
*憧憧(しょうしょう)として往来すれば、朋爾(ともなんじ)の思いに従う。
「朋爾(ともなんじ)の思いに従う」とは、周りの人もそれぞれに勝手なことを思い感じて迷うこと。 心が迷うのは、私心や私欲に惑わされて、物事を真に受け止めて感ずることができないからである。 私心を捨てて感じ入るところがなければ、決して思いは定まらないものである。
(漢検2)②心がおちつかないさま。「憧憧」
9.旧歓 *久しく交わりが絶えていた人と、かつての楽しみ や友情を回復すること。
(漢検2)下つき:哀歓(アイカン)・旧歓(キュウカン)・欣歓(キンカン)・結歓(ケッカン)・交歓(コウカン)・合歓(ゴウカン)・(ねむ)・至歓(シカン)・悲歓(ヒカン)
旧歓:(広辞苑)昔のよろこび。過去に楽しんだこと。「・・・を暖める(温める)」
10.儼恪:親にはやさしくおだやかに仕えるべき(礼記)
(九)
1.祖宗 2.鉤(*原文は異体字の「鈎」を使用しているが修正した) 3.侯 4.善待 *善待:親切にする。やさしくする。真心をもって接する。
5.草卉 6.行旅 7.金碧(原文ルビは“こんぺき”と振ってあったが修正した) 8.艶羨 9.一抔 10.痩骨
(参考)需用:いりよう。入用。 「需要」にも“需要供給”以外に、“もとめ・いりよう”の意あるから、「需要」でも〇となる可能性はアリ(今回は書き問題とせず)・・・。
ア.き(る) イ.か(る) ウ.しょうかん エ.すいさく オ.ついたん カ.くら(まし) キ.わら(い) ク.すき ケ.ひ コ.こうとく
👍👍👍 🐔 👍👍👍
コメント (6)
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