【タックの放浪記】  思えば遠くへきたもんだ・・・     by Tack SHIMIZU

心に刻まれたその一瞬、心に響いたその一言、心が震えたその想いを徒然と書き記したい。この記憶から消え去る前に…

伊是名釣りキャンプ2023 『 満天の星と伊是名ビーチの夕陽の下で釣りキャンプ最高!』

2023年11月05日 | 旅三昧!釣り三昧!
2023年11月上旬、35年来の久米島の親友ナカとの『伊是名島釣りキャンプ』に出向く為、早朝伊丹空港に向かった。




伊是名島はナカの故郷ということもありこれまで2度訪れている。この放浪記を検索してみると前回は7年前、初めて訪れたのは更にその7年前、つまり14年前という事を知った。

人口1300人ほどの小さな伊是名島は沖縄本島を北上し運天港という港からフェリーで入島するのだが、その簡単でないアクセスからか、なかなか内地からの観光客は少なく海も豊かと期待している。

確か7年前の釣りでは予定していたチャーター船が故障してタモすら用意されていない臨時の船で沖に出たのだがジギングには魚はなかなか食いつかず、釣った魚を船上で捌いてその切り身をエサとして胴付き仕掛けを落とすと落とすたびにロッドがギュンギュンしなった記憶がある。今回チャーター船ではそれは禁じ手にするつもりだが、2日目のオカッパリの釣りでは最悪ジグヘッドにエサを付けて投げる事も考えている。

今回もナカがキャンプに関わる全ての道具を準備してくれている。

那覇空港でレンタカーをピックアップしてそれを3泊4日借りてレンタカーごと伊是名に入島する予定である。

今回は1日がチャーター船、もう1日がオカッパリの釣りという計画でタックルはPE5とPE2のオフショアキャスト、PE3のジギング、PE1のSLJタックル、そしてショア用のロッドの5タックルを用意した。陸っぱりからのショアジギング/キャスティングではPE2の6000番スピニングリールを活用するつもりだ。

オカッパリの釣りはあまり慣れていないのでYouTubeで伊是名島の情報を念入りに調べてチャーター船の船長にそのYouTubeが撮影されているポイントがどの辺りかを教えてもらってあるのだ。






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那覇空港でレンタカーを一足先にピックアップしたナカと待ち合わせて先ずは釣具屋へ。ナカの為のキャスティングルアーを求めた。

その後、その釣具屋で聞いて勧められた「パーラー徳ちゃん」にてソーキそばを頼んだ。なんと並450円、大550円と激安なのだが美味かった。営業時間が午前4時から午後4時と壁に書かれてあった。どんなお客さんが中心なのか謎である。






久米島から積まれてくるキャンプ道具を受け取りに「とまりん」のフェリー乗場へ。何故かこのタイミングで鬼のような雨が降り、また僕が雨男だとか違うとかの話となった。(その後北上する内に快晴に!)

運天港まで高速道路で名護まで北上。かなりタイトなスケジュールだが無事に運天港より伊是名島行きのフェリーに乗れた。クルマ一台と大人二人で往復16000円少しであった。そのクルマ一杯にキャンプ道具と釣り道具を積んでいる。

伊是名島に着き、伊是名ビーチにキャンプを設営する事にした。早くしないとだんだん暗くなりそうである。結局、どうにか暗くなるギリギリにテント設営が終わり、釣りタックルはナカの実家の玄関先で準備させてもらった。




その後、ナカの姪っ子がアルバイトをするカラオケ居酒屋のような店で泡盛を飲み飯を食った。小さな島にてナカの事を知る人々と会話になるのだが正直何を話しているのかわからないのであった。そしてその店に翌日にチャーター船をお世話になる前田くんがやってきて翌朝の打ち合わせを行った。僕がネットでチャーター船を探して繋がった前田くんもなんとナカの遠縁なのであった。

この夜はマットレスがなかったので地べたにシェラフを敷いて寝たら身体が痛くてバキバキになった。仕方がないので翌日はシェラフを敷布団代わりにしてその上にパーカー&スウェットで寝る事にした。

夜中、小便をしにテントの外に出ると満天の星である。天の川もよく見えた。

最高に美しかった。




翌朝、島で唯一朝6時半から空いている「高良商店」に行き朝ソバのカップにお湯を入れて食べ、ビールや昼メシをクーラーに積んで船へ向かう。

チャーター船は35feetの新しい和船にヤマハの175馬力船外機が付いていた。和船故に浅場も強そうで僕らは先ずインリーフのキャスティングをしようとそのポイントへ。

海が美しく海底の岩礁と白砂の境がはっきりわかる。

しばらくキャストしていた僕のフィードポッパー150に大物がバシャン!

1回ミスバイトして2回目に喰らいついた!

ググーン!ギギギ…

恐ろしいその引きはドラグを鳴らし続ける。




PE2号にて出来る限りドラグは締めているのだが魚はドラグを出し続け止まらない。

前田くん、ナカ、船長もコレは大物だと話す。

最高である!

ロッドがしなりテンションを緩めないように気をつけながらリールを巻く。グングングンと怪魚は頭を振りそれがロッドの手元に伝わってくる。

しかし船の近くまでどうにかこうにか魚を寄せて、前田くんがギャフを手にスタンバイしたところで船底に気付いたのか最後の力を振り絞った怪魚は僕のリーダーを根擦れさせ痛恨のラインプレイクとなった。

久しぶりにラインを切られた僕は後ろに吹っ飛んだのであった。

前田くんと船長曰く、その首の振りから恐らく15kg級のGTだろうとの話であった。

残念乍、PE2号と僕の実力では獲れなかったという事である。やはり沖縄の魚は凄い。

この後、船は僕が普段雑魚釣りの中心としているジギングに移ったのだが、この1日僕は全くダメダメであった。2回ほど魚からのアタックはあったがキチンとジグにフッキングしなく5メートルも巻かない内にフックアウトとなる。

新品のアシストフックを装備していてもこんな日もあるのだ。

その一方、ナカは大きな6kgのクエとオオマチを釣り上げていた。




ナカの釣ったクエと前田くんが釣ったカンパチをナカの実家に持ち寄り僕がしゃぶしゃぶを作ってナカの兄さん夫婦やその友人らに披露した。

沖縄では魚のしゃぶしゃぶは珍しいようで美味い美味いと食べてくれた。

気持ちよく酔って伊是名ビーチのテントに戻り酒を飲みながら火を起こす。今回はオリオンビールに伊是名という泡盛に赤ワインに気持ちよく酔いつつナカと色んな話をした。

この夜、ナカは早めに沈没し、僕は焚き火を見ながらぼんやり酒を飲みつづけた。少し日焼けしたようで身体が痛い。焚き火用に薪を買ってはきたのだがそれより海岸で拾いノコギリで切った流木の方が遥かに火の持ちが良いのだ。




泡盛が美味い。

翌日も朝6時半に全島のスピーカーから流れる「早起きして朝ごはんを食べよう!」というお姉さんの歌の島内放送からの伊是名弁でのラジオ体操で目が覚めて朝メシを買いに「高良商店」へ。

朝ソバと店で作ったウインナードックを食べた。しかし本当にたくさんの島民が買い物にやってくる。

この日は陸っぱりから釣りをしようと話していたので様々な場所でルアーを投げた。




海が恐ろしくきれいだ。観光客も見かけない。

フェリー乗り場がある仲田港の脇の防波堤でシンキングペンシルを投げるとダツが喰らいついた。




魚は釣れて嬉しいがダツは唐揚げでも少しクセがありあまり好みではないのでリリースした。

伊是名島の東側は風が強くルアーが投げにくい。ナカの餌釣りロッドにもなんの反応もない。そして朝立ち寄った僕が以前からYouTubeでチェクして前田くんに確認していたポイントに夕まずめにもう一度出向いた。

干潮のタイミングであったが潮はそれほど引いておらず僕が考えていた岩礁帯の崖までは辿り着けなかったがそこから恐らく20メートルほど手前の海水がスネまで浸かる辺りまで入り波を受けながらそこから沖50-60メートルへフローティングペンシルを投げ続ける。

フローティングペンシルでなければ一瞬にして根掛かりしてしまう場所である。ただそこから投げれば回遊魚がいそうな海である。

干潮で壁ギリギリまで出向けなかったのは残念だが魚の居そうな沖へ向けて左から少しずつ右方向に向けて順にラピート160Fを投げていった。

そしてちょうど陸を背に2時の方向に思い切りラピートを投げて巻いていると…

バシャン!

魚がラピートにアタックした!しかしフックに乗らない!

すぐに巻き直して同じ方向へ再びキャスト!

バシャン!

またもやアタックである!

そして今度も乗らない!

また巻き直して3度目の正直、2時の方向に渾身のキャスト!

バシャン!グイッ!

乗った!

前日同様にドラグが止まらない。コイツは間違いなく昨日と同じ魚かカスミアジのような体高のあるトルクフルな魚の引きである!

しかし今回は船の上以上に障害が多すぎるファイトとなる。目の前は崖でありファイトする際に魚が岩礁帯より下に入ってしまうとイチコロである。僕はとにかくリールのドラグをきつく締めて必死でしばらく巻いたのだが途中でラインが切られて前日同様後ろに吹っ飛んでしまった。

切れたのは危惧した通りPEで僕の乗る岩礁帯より魚が沈みPEラインがそこに擦れた事によるブレイクに違いなかった。

最後の最後にまたもやられてしまった。

この僕が考え狙った場所は間違いなく一級ポイントであろうが、やはりその岩礁帯の1番先端まで行かないと大物が掛かると同じ事が起こるであろう。

しかしキャスティングはなんとおもしろいのであろうか!ここ沖縄でもやはり1.2月といった水温が下がる時期はインリーフキャスティングは難しいと船長は言っていたが来春辺りにこのリベンジには必ず来なければならないと心底思った。

またその陸っぱりポイントはポイントまでの道のりのサンゴが荒く、とても草履では足を汚してしまう場所であり次回の伊是名島には磯用の靴とライフジャケットが絶対必要と感じた。

今回の伊是名島釣りキャンプでは今まで以上にキャスティングの楽しみを味わえたのであった。




最後の夜にまた伊是名島釣り計画を練ろうとナカと話した。次回はもし仲間の雑魚釣り隊員らも同行してもらえるのであればオフショアキャスティングをメインにジギングはサブとして2日間楽しめたらと思う。

又、キャンプをせずに民宿に泊まるのであれば那覇空港から運天港まで高速バスが出ているという事なので釣り道具をそのバスに乗せて伊是名島に渡り、伊是名島にてレンタカーを借りたら良いかもとナカは話す。

しかし毎度ながら楽しい時間はあっという間である。

ナカには心から感謝している。

伊是名島万歳!





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