書店で見て気にはなっていたものの、流行りで買うのは悔しい?からまだ買っていない。
昨日、テレビでこの本を参考にした特集が組まれていた。
冒頭では「彼は人のアイデアにすぐケチをつける」 「人のアイデアでもいいと思うと、あたかも自分が思いついたかのように話す」というエピソードから始まった。
私はiPhoneファンだ。またiPodもいいと思うが、自分は同じ曲を繰り返し聞くのが好きではないので早々にiPodからは離脱した。
iPodにしてもiPhoneにしても、そのカテゴリーでは最初の商品ではない。でも、デジタルデータで記憶した音楽を小さい機会にぶち込んで持ち歩くというハードを広めたのはiPodだし、インターネットをパソコンで使うように使えるハンディなツールを広めたのもiPhoneである。
私は、ユーザーインターフェイスの良さと、プロモーションの上手さがヒットの理由だと思っていた。確かにその要素はヒットを牽引する大きな要素だったようだ。昨日のテレビでは、その他にも、製品のボディに使う金属の磨きあげにまでこだわったとか、パッケージにもこだわってパッケージングの特許までおさえていたといったエピソードが紹介された。
なるほど、私が買った最初のiPhoneは裏面の金属がツルツルしていて、そこに名前を刻印してもらった。素手で触って使うものだから、手触りは無意識のうちに感じていたはずだ。パッケージも最初に見た時、開けた時に感心した。今までのモノとは明らかに違うんだということをパッケージが語っていた。
細かい部分までへの徹底したこだわりがジョブズ氏の特徴であり、決して妥協を許さなかったそうだ。
だからこそ、ジョブズ氏亡き後のアップルはヤバイ!
本田宗一郎氏なきあとのホンダとか、盛田&井深氏なきあとのソニーがイズムを無くしてしまったのと同様に、アップルもヤバイと思う。
経営学的な理論にそって、事業を成功させることは比較的多くの人に可能なことだが、強烈なキャラクターと思想を持った人物の真似をすることはできない。
昨日のテレビで、中国では何故ジョブズが生まれないのかということが中国では問題になっていると言っていた。またその理由も中国独特の権力構造にあると言っていた。
<創造的なもの>と<経験上よいもののトレース>の両方ともにビジネス成功のチャンスはある。ユニクロなんかは後者の良い例だ。
そして、どちらの場合も徹底してやることが大事であり、ヘンコと言われたりいやがられるようなトップが意志を貫くこどが大事なんだと思う。ただ一つ間違えると裸の王様になっちゃうんだろうね。
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