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小麦
1 小麦はおいしく(黄帝内径には使うとなっている)冷たくて、心経、脾経、腎経に入る。心を養い腎を助けて脾を丈夫にして腸を充実させる。熱を下げ、のどの渇きを止める作用もある。
2 《飲食会要》には小麦粉をこんがりと炒めて熱い湯に混ぜ、毎日2度、一度に1さじを食べれば、胃腸が丈夫でなくて、慢性的に下痢するのを治療することができると記録されている。
3 《金匱要略》 に出てくる[甘麦大棗湯]は麦1升、甘草3両、ナツメ10個を煮詰めて服用するものだ。考えを過度に多くしたり精神的刺激を受けてできる婦女の臓躁[心気症という]を治療する処方だが、後世の人々に高い評価を受けている。
4 漢方薬の中で完全に成熟しなかった小麦粒を[浮小麦]というのだが、水に一面に水の上に浮かび上がるためだ。
5からだが虚弱で冷や汗を流す人は浮小麦と共にナツメも合わせて、麻黄根などを煮詰めて服用すれば効果が非常に良い。
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