躰道が用いる運足八法は、二の足の使い方を
工夫することで自在に転移することができ、
ぶつかり合うガチンコ対決は避けねばならい、
躰技はあくまで護身、護身は体育、生命へと
繋がるものでなければならない。
単純な格闘技から脱皮するための躰道です。
現在の社会はストレスの世の中、人と人、国と国、
欲と欲の闘争の世界は、ストレスを溜め込み、ガン、
心疾患、脳卒中等三大疾病の原因をつくりだして
いると言われております。
社会人躰道大会の競技はスポーツとは違い、
勝敗に拘らず、日常の稽古の検証の場としての
大会であって欲しいです。
初代の実業団審議委員長を仰せ付かり、社会人大会の
前身であった実業団躰道優勝大会を
提案した者として、当大会のより発展を望む。
当初、会社関係では石川島播磨重工(坂中利男)、
本田技研系列柳河精機狭山(谷鐵太郎)
大正製薬(境一成)、住友海上火災(千葉勝由)
日立製作所(永井文夫)等の各師範によって
躰道部が立ち上げられた。
躰道創立から5年後、大学、会社、各地域の道場と
合わせ、うなぎのぼりに会員数が増した。
なぜなら空手との違いを明確に理解させる
ことができた。
応戦権(防御)と攻撃権(攻撃)をもって競技し、
互いに相手の主体性を認め会い尊重することが
実感できる、躰道理念の実践が可能であった。
よって志のある玄制流空手道の指導者は、
躰道に変わっても、抵抗なく躰技に励んだ
先生方も多くおりました。