躰道指導日記昭和51年(3)
1月14日(水)19時~21:30分
今日は夜でも暖かく狭山道場の会員総勢20名
気合充分である。
基礎体力の重要性について説明し30分間の
自主トレーニングを取り入れる。
基礎となる理論がなければ、優れた術技にはなら
ない、運体蹴りについて説明、重要点は膝内弦と
腰内弦の2点が支点になり、振り子運動と引き足で
パワーを増す。
しかし、蹴りだけでは運体技にならない、
体軸の移動と一体とし威力を倍に増して行う。
体が1メートルを0.3秒で移動するとすれば、
体重60kgでは180kg、それに蹴り速度を加え、
威力が増す、従って力や速度に頼らず正確性に
重点を置きたい。
1メートルの二分の一の移動地点(起発部0.2)では、
防体や防技手に注意、次の二分の一(0.1秒)では
制動や目標と極め技の強弱。
相対法(攻防)では、誘導間合いから運足で加速
威力をつけての攻撃、防御は運足で間合いを測り
運足や運身で角度取り、又表裏に抜けを重点に
相互に練習。
最後は運体の法形で終了。
河内銑重郎君が学院(本部主催)の集まり後、東京から
年始に来てくれた、学院生の出席も少ないようだ、
夜中の12時を過ぎて帰った。