震災後の「がんばれ日本」のコマーシャルにうんざりです。このコトバは人の心の痛みを根こそぎに「あっちむいてホイ」でくくってしまう、傲慢さがあるみたいです。マスコミこぞってのガンバレ合唱は、失意の中にある人に土足で入り込んでくる言葉にもなる。
自分にあてはめると、20代から「ガンバレ」というコトバは意識して使用してきませんでした。
そのきっかけは、社会人になった若き頃です。親友が仕事に疲れ、ストレスにさいなまれた彼と共に飲んだことがありました。新幹線にて関西に帰る別れ際、肩を落とした友人の背に「ガンバレよ」とはとても言えませんでした。わかれのコトバは「体に気をつけてな」と、かろうじてつぶやいたことです。それ以来「ガンバレよ」という鞭にもなるようなコトバは避けるようになった。子育てにあってもそのコトバは「しっこく」使いませんでした。このことによる、子に与えた影響はわかりません。
ガンバルことは競争社会では当たり前でしょうが、自分はノッケからそれを放棄しましたみたいです。それによる得失はありましょうが・・自分の生き方はガンバリまくるというシンドイやり方は似合わないというか・・・出来なかったということでしょう。また、そんな生き方でもそれなりにやってこれたことに感謝です。
いずれにしても、震災で難儀している人に鞭のごとき「ガンバレ」はジブンテキには、使いません。