「見仏」と「札所巡り」と「仏教少々」

仏像鑑賞と札所巡りと受け売りの仏教を少し

築地本願寺、法話2013.3.15

2013-03-15 22:10:50 | 仏教
はじめに、常設布教の建物の前に書かれてあった言葉が
目に留まったので紹介。
「欲望は海水を飲むことに似ています。飲めば飲むだけ
 のどが渇くのです。」ダライラマ。



福島県、ふたば町の僧侶。
黒めがねをかけた45歳前後。
ふたば町といえば、原発事故によって、
非難を余儀なくされた場所。
その場所にあるお寺の住職。3人兄弟、末っ子。
上2人は、女ということで、当然、お寺のあと取り
として期待されてきた。
2年前の原発事故があるまでは、門徒さんから信頼され、
りっぱに住職を引き継げることができるというのが
目標であったが・・・。
原発事故後は、非難区域になっているお寺からも去らなければ
ならない状況になった。今は、郡山に場所を仮に移している。
お寺でない普通の住宅で、フローリングに阿弥陀如来を置いている。


福島原発関連の話は、とても真剣に聞けたような気がする。

えーっとか。無駄なつなぎの言葉がなく、
ゆっくりしたしゃべり口調でかまないしゃべり方だった。


話が、今日の本題のよりどころとするところに、
入ってくると、ちょっと眠くなってきた。
よりどころとするところは、浄土真宗では、
阿弥陀さんに決まっていて、
ある意味パターン化している話の内容だったのだ。

少し飽きてきて、周りをみたら、3人ほどは寝ていた。
そんな様子を感じ取った住職は、
私は一本調子の話しかできないんです。
と話をして、エクスキューズしていた。
調子というより、話の内容かなとも思う。
でも、前半の原発関連の話は、とても興味深かった。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

東京国立博物館、特別展「飛騨の円空―千光寺とその周辺の足跡―」

2013-03-15 16:10:44 | 見仏(特別展)
仏師円空とその仏像の紹介。

今の岐阜生まれ。63才の生涯。
関東、東北、北海道へも旅に。関東にも円空仏が残っている。
飛騨の木を多く利用(飛騨の木ってそんなに特徴あるのかなと
いう気もする。飛騨牛みたいに差別化できるのだろうか。)

彫った仏像神像の数は十二万体ともいわれ、
現存は五千体台もある。
作風は作りかけと思われるような仏もあるが、
一応完成系なのだろう。

絵の世界で言うと、ピカソ作品のような斬新な
ものだと思う。ビデオの解説では、
「最小限の作意で最大限の効果」。
なるほど。

見所は、千手観音、不動明王、両面すくな座像、立ち木仁王。
立ち木仁王~「タイのアユタヤにある木に取り込まれている
仏像の顔」に通じる。
生きた木に直接、仏像を彫るというもの。
仏像によっては、お腹から足元にかけて人魚のような
デザインのものもある。
有名な仏師の先人に比べると、
仏像の細部、お顔・お体の曲線などは
表現をはしょっているような気がしないでもない。

これらの仏像の中でも一部、自分でも努力すれば
同じように彫れるかもと思ってしまうが、
そうは簡単にはいかないのかもしれない。

木と一体感を持たせた作風。寄木作りのような発想はなく、
切った木をそのまま活かす手法。

円空を世に紹介した人は、
ある種チャレンジャーのような・・・
気がしないでもない。

ちょっと、辛口で、失礼しました。



博物館の常設の仏像について:
薬師寺聖観音菩薩のレプリカ。
美しいお顔だちをしている。肌色が茶いろっぽい。
写真OKなので、何枚か写真を撮った。

掛軸の十六羅漢像。
耳たぶのところが大きく穴が空いていて、
イヤリングがはめられている。
現存する僧侶の方で、こんな風にイヤリングを
している人がいるなら、実際に見てみたい。

掛軸の真言八祖像。
空海だけはよくわかるが、
恵果その他誰が誰だかよくわからない。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする