「見仏」と「札所巡り」と「仏教少々」

仏像鑑賞と札所巡りと受け売りの仏教を少し

滋賀湖北、向源寺(通称:渡岸寺)

2012-04-30 15:00:31 | 見仏(滋賀)
こちらには、国宝の十一面観音。

国宝の十一面観音は、全国で7体のみ。
貴重な存在。
仏像の中でも、ビーナスという表現がつくようだ。

さすがに国宝だけに、常時受け付けの方がいる。
200円または300円だった。安いという印象。

お寺の中の宝物館へと入っていった。
このときは、あまり拝観者がいない状態だった。

十一面観音立像を見た。全体的に、黒っぽい色合い。
聞くと、黒いのは、うるしという。
金箔部分はあまり見られないが、保存状態がよい。
一木作りで、中がくりぬかれているという。
そのため、ひび割れがないと言っていた。
確かに肌つやがよい。

また、体のバランスがとてもとれている。
くびれのあたりが曲げられている分、
上部と腰の部分もやや水平になってなっていなくて、
つまり、実際に人がそうしているかのように
見事に左右のバランスが取れている。
前後のバランスについては、全体的に前傾になっている。

フェノロサの進めもあって、国宝になったとか。

自分が入ったときは、テープによる案内だったが、
しばらくして、大勢の人がはいってくると、
応対した中年のおじさんが、流暢でかつ大きな声で
説明をし始めた。テープか生の声かは、
そのときの状況によるのだろうけど、
おじさん、大勢の人がいたら、
はりきって話しているなあという印象だった。

宝物内には、他に、宝冠のない2mくらいの
大日如来坐像などがいる。

このお寺の近くには、歴史民族資料館があり、
向源寺をはじめ、滋賀の仏像に関してのビデオなどが
流れている。また、仏像も何体か。
そして、全国の国宝十一面観音の7体が写真で
紹介されていた。
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