たまびと日記 2

記憶力が衰えないようにとブログに記録しているのに、
記録したものはどんどん忘れていくという悪循環に陥っています。

病院のこと

2017-03-22 15:37:02 | 日記
私が入院した病棟は整形外科なので、骨折の患者さんがほとんどでした。
数人の小学生の男の子や1歳に満たない男の子、それに働き盛りの二十代、三十代の男性などがいました。
転んだり、交通事故などで突然入院された方が多く、皆さん不自由な生活に耐えていらっしゃいました。
日に何度も救急車が到着するのですが、どういうわけか夜間が多く、10分足らずの間に2台3台と到着することもあります。

向かいの部屋は男性部屋で、食事の予定時刻が過ぎると「エサはまだか~~~」と大きな声が聞こえてきます。
怒っているわけではなくて、ふざけて言っているのですが、ベッド上の生活でほかに楽しみがあるわけじゃなし、気持ちはわかります。(笑)
その人もやがて松葉杖を使って歩けるようになり、退院していきました。

私自身は予定した手術で、覚悟をして入院したのですから、恵まれていたほうだと思いました。
それでも手術した日は、点滴と輸血の管に繋がれて、ベッドの上で天井を見たまま手も足も動かせず、苦しい夜を過ごしました。
痛みは無かったのですが、一晩中吐き気に襲われて苦しみました。
若い男性看護師さんが、頬や耳を濡れたタオルで拭ってくださり、暖かい言葉で励ましてくださいました。
今でも思い出すと有難さに涙が出るほど、心から深く深く感謝しています。

手術の前に、中1の孫がこんな励ましの写真を送ってきてくれました。


手術が終わった今思うのは、私自身は頑張りようもなくて、ただただお医者さまや看護師さんたちの世話になったということです。
自分では動けないのですから、私に出来ることは「ありがとう」「ありがとう」「ありがとうございます」と繰り返すことだけでした。

これからだんだん老いていくわけですが、老人が自分の意志で自由に行動できない辛さを体験することができました。
人の世話にならなければ生活できない日が来るかもしれないのです。
今回の入院は、人生の中の貴重な体験だったと思います。
コメント (2)
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