南九州の片隅から
Nicha Milzanessのひとりごと日記
 





 大惨事となった御嶽山噴火のニュースで、登山者やリポーターなどが「硫黄臭かった」と言っている場面があるが、それに何か東大教授が噛み付いたらしい。

 「硫黄臭いと言う表現はおかしい。硫黄は本来無臭。あのにおいは『硫化水素』のにおいだ」と。

 はあ…。
 確かに東大教授様がおっしゃるとおりなんですけど。
 火山や温泉などの、あの独特のにおいは『硫化水素』のにおいですよね。

 で?
 あのー、ちょっと一言言ってもいいでしょうか?

 そんなことは、いまは問題ではないんです。多くの死者が出てるんです。で、状況を伝えるために『硫黄臭かった』と伝えているだけなんです。
 厳密に言えば間違ってるけど、大間違いじゃないでしょ? 十分意味が分かるでしょ?

 目の前で家族が友人が倒れる中、見殺しにしてきたという後悔の念を抱えている命からがら助かった被災者が「硫黄臭かった」と言ってるそばから、「あんた間違ってる」ってツッコミますか? ツッコめますか?


 そんなこと言ってるヒマがあったらさ、今後どのようにしたらいいか知恵でも案でも出してよ?
 おエライ東大教授様なんでしょ?




 似たような事例で、よく「放射能」という言葉を「放射線」と混同して、「放射能が出ている!」などと表現する人がいる。
 たしかに、厳密に言えば間違った表現だけど、意味は伝わるでしょ?

 それを、いちいち「『放射能が出てる』だって(笑)」って、福島原発で帰宅できない被災者の前でそれを言いますか?



 昔も、鉄腕アトムの歌の「♪ゆくぞ~、アトム~。ジェットの限り~」という歌詞に、「ジェットエンジンは空気の取り入れ口が必要だからアトムはジェットじゃない」などと言う人がいたけど、もちろんその人の言う通りなんだけど、だから何なんでしょうか?
 夢もユーモアもあったもんじゃない。
 

 これだから、教授とか学者とか“頭でっかち”って嫌いなんだよね。

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■今日の行動
 仕事

■今日の買い物
 グリーンコープ
 くらし館

■今日の献立
 朝:なし
 昼:お手製弁当
 夕:焼き秋刀魚、馬スネ肉のトマト煮

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