taraの日常

好きなものいろいろ

そういえば・・・チャイカ

2008-08-13 14:08:38 | 観劇
そういえば…7月5日だったかな?お友達の代打で「かもめ」を赤坂ACTシアターに観にいっていた。
ACTシアターはまみちゃんのさよなら前公演(まみちゃんのスーツ姿が一杯出てくるのを正塚先生作りたかったってヤツ。その頃の月はメンバーも凄くて、とても面白かった記憶がある)で行ったっきり。なんか山登ったよなあ~と思ってたら。…やっぱり登った。しかも親切なんだか不親切なんだかよくわかんない変な間隔のだらだら階段。いやな予感…と思ってたら、やっぱり…でしたね。狭くてわかりにくくて、階段を無駄に上り下りする変な劇場。シアタークリエといい勝負って感じのお金をかけたわりにはダメダメ劇場になっていた。しかし、なんで最近は劇場内のワインバーとかに凝るのかね?アスコットタイとドレスの中高年夫婦が優雅に観劇…とかを想定しているのかもしれないけど、ココは一億総中流階級の国NIPPONですよ?客層間違えてないか?そんなお金とスペースがあったら、ソファと自販機とトイレ増やしてくれっつうの

なわけで「かもめ」。ファンの方いたらごめんよ。もともと自分露文ってあんまり…なんだよね。希望とか絶望とか葛藤とかがすべて自己内面で完結してて、表に出てこないんだよ。出るときはもう暴挙とか発狂とか自殺とかのレベルでの放出になっちゃってるし。まあ、個人を取り巻く社会が違うっていえば、そうなんだけど。ついつい「ねえ、思うことあったら言おうよ、行動しようよ「幸せなら手をたたこう!」だよ!」とか言ってしまいそうで。それに露文っていうと、どうも滝沢修とか北林谷栄とか労演とかコミュニストとか、そういう重いイメージがついてくるんだよね~(みんなわかる?インターナショナルなんて歌、歌ったことある?)
「かもめ」のストーリー自体も嫌いじゃないけど、どうして~?って思っちゃうんだ。鹿賀さん演じる小説家(そうなの~ロシアものは名前が覚えられない)以外の登場人物すべてに対して「どうして?ねぇ、どうしてですか?」なのでした。お芝居としてはとても良かったけど、もう少し小さな会場のほうがいいのかな。濃密な空気や閉塞感があの会場では拡散してしまう感じ。藤原君は上手かったけど…なんだかまだ若いのに、こんな辛気くさい芝居してていいんだろうか…とふと思ってしまった。余計なお世話かもしれないけど、新感線あたりに一度出てはじけてくるっつうのもありなんではないかと思いました。

それから余談ですが、帰り道、赤坂サカスというトコロを通ってきた。…良くも悪くもとりあえず博報堂のセンスなんでしょうねえ。
画像は「かもめ」つながりで映画の「かもめ食堂」…見逃した。片桐はいりって野田さんのお芝居でみたけど、ほんとっ!上手いよ。どこかで上演しないかな。