taraの日常

好きなものいろいろ

サンセット大通り

2015-08-21 20:15:17 | 観劇
おくればせながら7月の観劇記録をば。
 7月16日マチネ 赤坂ACTシアター
<キャスト>ノーマ・デズモンド:濱田めぐみ/ジョー・ギリス:柿澤勇人/マックス・フォン・マイヤーリング:鈴木綜馬/ベティ・シェーファー:夢咲ねね/アーティー・グリーン:水田航生/シェルドレイク:戸井勝海/セシル・B・デミル:浜畑賢吉

ロイド・ウェバーの音楽、いいですよね。不安定でドラマティックで。しょっぱなから不幸が始まる気配が濃厚で。
柿澤ジョー、良かったです!舞台では初めて観たかな。ジョーはプライドが山のように高く、その反面、感受性が強くて繊細、なので傷つきやすくひねくれる。…うーーん、年増女のココロをくすぐる青年でありますね。その上、脚本家。自分の夢のパーツになるかもしれない新しいペット。ノーマが固執するのも無理はありません。2幕冒頭の「サンセット・ブールバード」柿澤ジョーの歌も強くて印象的。仲間に置いていかれた焦燥感、でも屋敷からノーマから抜け出せない小狡さ、そんな自分への怒り…いろんな感情がドラマティックに感じられて。
濱めぐさんノーマは可愛いかった。自分の夢の中にいて現実を見ようとしない女。うっすらと現実はそうじゃないっていうのはわかっていて怖いんだよね。うーーん、でももう少し妖怪じみたとこがあっても良かったかな?若さとか美とかに固執するオババなところが。
いや~でも、なんといっても綜馬さんマックスかな。彼が一番静かに狂っていて、2幕では本当にぞっとしました。1幕ではあまり台詞もなく、じっと見ている(また、これが結構怖いんだよね)ことが多くて…。2幕の怒涛の告白とラストの「ライト!」「キャメラ!」「アクション!」ですべて持っていった感がありますね。マックスのノーマへの愛は純粋で美しく、んで、間違っている。なんか…泣けた

上手に歳をとるって難しいね。この舞台でもっとも健康的なのはベティですよね。(余談ですが…夢咲ねね、月組の「オクラホマ!」で見た。変わらないなぁ。走り方とか、お~宝塚芝居!って思っちゃったもん。)でもそれは若さゆえ。歳をとればとるほど「頭のおかしさ度」が増しているような気がする。だからデミル監督の普通さがほっとする。普通に自分を受け入れて歳を重ねていきましょうね、みなさん。
いい舞台でしたが…ちょっと不満は舞台セットかな?ACT狭いから仕方ないのかもしれないけれど、もう少しお屋敷のゴージャス感が欲しかった。それから車…あれはどうなんだろう?ホリプロさんなので再演やると思いますので是非ご一考を。

2015年の夏休み~大内宿

2015-08-21 15:21:49 | 旅行
雨の月曜日は家でのんびり。近所のでっかい蔦屋書店に行きました。ここは2冊までなら併設のタリーズで立ち読みと…いうか座り読みができるのです!くだんの山口画伯「すゞしろ日記 」をがっつり読みました。…でも、ますます欲しくなっちゃったよ。
 8月18日 駒止湿原→大内宿
福島いいね!ということで、また福島ドライブに出かけました。
 途中の道の駅で見えた青空。
駒止湿原に到着。残念ながらあんまりお花は咲いていなかったけれど、静かなひろい空間を独り占め。こころゆくまでぼんやりを楽しめます。
      
咲いていたお花たち。    
紅葉の時期にまた行ってみたいです。
さて、お次は大内宿。「歩いてみたい日本の街並み」…みたいな特集には必ず写真がでてきますよね。
   おお!茅葺屋根。道を流れる用水路もきれいに使われています。
突き当りの神社に登ると街並みが一望できます。 
   お土産に豆餅を買いました。
 昼ごはんは「三澤屋」。
   
・お通しの漬物とお野菜
・こづゆ 乾燥ほたてで出汁をとった具だくさんの汁もの。ほっとする。
・いわなの塩焼き 土間の上り框にある囲炉裏で焼いている。これ見たら頼みたくなるよね。身がしっとり、皮ぱりぱり。
・けんちんそば お豆腐が美味しい!牛蒡の香りがとてもよい!
この他に水そば(大根おろしの汁に味噌・しょうゆを混ぜてお蕎麦の付け汁に。ねぎが1本まるっとのっかってくるので、お箸替りにしたりかじったり。)デザートに柿のアイスクリームと栃餅(あんこときなこ)をいただきました。どれを頼んでも美味しくて、途中から写真を撮るのも忘れてがっついてしまいました~
お隣には姉妹店のパン屋さんもあって、山葡萄のパンを買いました。岩魚サンドとかも美味しそう。

帰りは西郷村(にしごうと読みます)を通って帰路につきました。ここの道路は周りに何もなくて、遠くに山々を望みながらの開放的空間を快適ドライブできます。
     
途中の展望台からの眺めです。紅葉の時期は素晴らしいだろうなぁ~。

大内宿は地域活性化というか、観光地として結構成功しているところだと思います。調べてみたら、大内ダム建設の補助金が出て一時はトタン屋根とアルミサッシになってしまった家も多かったとか。昭和56年に国の重要伝統的建造物群保存地区になったこともあってみんなで街並みを保存しようというという運動に繋がったそうです。
やはり、住民みんなの気持ちが同じ方向に向くということって大切ですね。古い家で生活するのって結構な苦労があるとは思いますが、あの街並みに1戸でもアルミサッシの建物があったら、急に気持ちががっかりですもの。江戸時代にタイムスリップしたような感覚を味わえるテーマパークとして完成していると思います。
また、街並みの通りは舗装ではなく砂利道ですが、これも良く手入れされています。そぞろ歩きが苦にならないよう考えられているのかな。なんでもかんでも昔を再現するのではなく、さりげなく観光客が快適に過ごせるような配慮をするということも大切ですね。たとえば「三澤屋」では1時間待ちでしたが、その待ち時間に街を一通り歩いてくる。お店の席についてからはテキパキお料理がくる。お料理メニューも厳選の美味しいものに絞っているので、待ち時間が少ない。さらに1品1品が個性的なメニューなので、次は何を食べようか…という次に繋げることができる。急いでご飯が食べたい方には「三澤屋パン店」でミニ蕎麦を食べることができる。…なんていうか、とてもシステマティック。面白い観光地でした。また行きたいな。

おまけ)お土産に買った豆餅を最近購入したムーミン水墨画風お皿にのせてみました。

どうすか?