平城京から長岡京に遷都された日を記念した「大極殿祭」が11日、京都府向日市鶏冠井町の大極殿公園で開かれた。地元の有志でつくる大極殿遺蹟(いせき)保存協賛会のメンバーや行政関係者ら約100人が集まり、神事を執り行って歴史を後世に伝えることを誓った。
同祭は、明治時代中期の1895年から続く伝統の行事。神職が供物を献上し、祝詞を読み上げた。雅楽の演奏や舞の奉納もあり、参列者が厳かな儀式を見守った。
同協賛会の西川克巳会長(54)は「私たちには歴史遺産を守り、後世に伝える責任がある。そのために祭を継承し、発展させたい」とあいさつした。
長岡京は桓武天皇によって784年11月11日、都の機能が置かれた。かつて同公園一帯に建っていた大極殿では、都が平安京に移るまでの10年間、天皇が政治を行った。
【 2016年11月12日 11時42分 】
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