抹茶ブーム受け宇治茶保管施設新設 京都の茶業センター

2018-03-26 11:54:38 | 賞 prize

 京都府茶協同組合が宇治市宇治の茶業センターで進めていた第1冷蔵庫の改修と第2冷蔵庫の新設工事が完了し、23日に現地で式典が開かれた。抹茶ブームで、原料となる碾茶(てんちゃ)の生産が府内でも盛んになる中、宇治茶の保管環境がより向上する施設の完成を関係者約100人が祝った。4月に本格稼働する。

 第1冷蔵庫は鉄筋一部鉄骨コンクリート造りで床面積は約930平方メートル。改修は建物部分をそのまま生かした上で、内部のラックを固定式から移動式に変更した。主に煎茶などのもみ茶を保管し、収容能力は1332トン。

 新設された第2冷蔵庫は鉄骨造りで床面積約900平方メートル。ラックは同じく移動式で、主に碾茶の保管に用いる。収容能力は232トン。第1の改修と第2の新設を合わせた総事業費は約4億2500万円。

 茶葉を載せるパレットとラックには2次元コードが施され、どの場所にどの組合員の茶葉を保管しているか、コンピューターシステムで管理する。組合員はインターネットを通じ、空きスペースの量や冷蔵庫内の温度をリアルタイムで把握できる。

 式典で堀井長太郎理事長は、第1冷蔵庫が完成した当時の理事長が自分の父親だった思い出にも触れ「より多くの人に品質の高い宇治茶を届けられるよう保管業務にまい進したい」と述べた。

【 2018年03月24日 12時39分 】



最新の画像もっと見る

コメントを投稿