府乙訓保健所は15日、植物を使った日よけのグリーンカーテンに用いる「洛いも」の植え付けを、京都府向日市上植野町の府乙訓総合庁舎で行った。日当たりのよい場所に植えた場合、室内の壁の温度を約4~5度下げる効果が期待できるという。
洛いもは、ヤモノイモ科のナガイモやツクネイモの仲間であるダイショで、府立大が育成、選抜した株を特別に名付けた。葉が光をよく反射し、ネットに巻き付きながら茎がまっすぐに伸びる特徴があり、グリーンカーテンでの利用も適しているという。
3年目となる植え付けには、洛いもの研究を手掛ける府立大の伊達修一講師や学生、府職員が参加した。壁面にネットが張られた2階建て庁舎の前で、コンテナに約30株を定植した。
同保健所が昨年、グリーンカーテンを施した室内の壁と他の壁の温度を比較したところ、日中では平均4~5度、最大7度の効果がみられたという。秋に収穫するいもは、ナガイモと同じように食べることでき、特に「フライドポテトにするとおいしい」(伊達講師)という。
【 2018年05月16日 12時35分 】
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