継体天皇が遷都した弟国宮(おとくにのみや)の謎を探る散策イベントが14日、京都府長岡京市一帯であった。自著で推定地を示した研究者の解説などを通じて、参加者は地域の歴史に思いを巡らせた。
NPO法人「長岡京市ふるさとガイドの会」の主催。約70人が市北部の遺跡などを巡った。
弟国宮は518年に乙訓の地へ移されたとされるが、具体的な所在地は明らかになっていない。この日講師を務めた長岡京市埋蔵文化財センター理事の小田桐淳さん(64)は、自著で同市の今里、井ノ内周辺にあったと推定している。
小田桐さんは井ノ内地区内にある角宮神社で、地理条件や豪族の古墳など導き出した根拠を紹介。「一帯は古い住居が残っており、発掘がほとんど行われていない。これからの解明に期待したい」と話した。
参加した土井紀世さん(78)=同市河陽が丘=は「実際に歩いてみることで実感を持って学べた」と話した。
【 2018年10月15日 17時10分 】
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