女性の視点で、世界へ発信30年 京都の団体

2017-06-29 10:50:54 | 創 creation
 京都府長岡京市を拠点に活動している「ウィメンズ・メッセージズ」が今月、活動開始から30年目を迎えた。女性や高齢者問題、国際情勢などを取り上げた冊子の刊行をはじめ定期的に集まって時事問題を話し合い、世界へ情報発信を続けている。

 「このニュースは日本で報道されてないよね」「ここの訳は『対話』の方がニュアンスが出ない?」。6月上旬の昼、同市内のマンションに集まった約10人の女性が議論していた。毎週金曜の「時事英語サロン」だ。英字新聞を訳し、テロや貧困問題など国内外の話題から外国人に薦めたい漫画まで幅広いテーマで活発に話し合い、情報交換を行う。

 グループ結成は代表の高嶋紀子さんが外国の友人へクリスマスカードを送る際、日本の暮らしの紹介を添えたところ反響を呼んだのがきっかけ。近所の人と協力し、1988年6月に英和対訳誌「ウィメンズ・メッセージズ・フロム・ジャパン」を創刊した。

 現在、同サロンのメンバーを中心に年2回程度、英和対訳誌を刊行する。最新の53号ではシリア問題を取り上げた。他にも国際会議で国連プレス認定を受けて取材したり講演を企画したりするなど精力的に活動を行う。あるメンバーは「マンションの一室から世界を知ることが出来る。海外の人たちと話せるのは大きな喜び」と話す。

 高嶋さんは「ここまで続けてこられたのは元気なメンバーのおかげ。好奇心と想像力を忘れず、これからもともに歩んでいきたい」と意気込む。新会員も募集中。問い合わせは高嶋さん(956)1388。

【 2017年06月27日 12時44分 】


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