京都府大山崎町民が企画、運営する秋祭り「天王山ゆひまつり」が6日、同町円明寺の大山崎小とその周辺で開かれた。地元の説話をモチーフにした絵画展や、合戦の地にあやかった多彩な演出を、訪れた家族連れが楽しんだ。
まつりは町のことをより知ってもらい古里への愛着を深めてもらおうと、町民でつくる実行委員会が昨年から始めた。町で定期的にアートイベントを開く京都造形芸術大の学生たちも準備を手伝った。
開会式は、武将に扮(ふん)した「こども甲胄(かっちゅう)隊」の愛らしい武者行列や、明智光秀とゆかりのある亀岡市の「丹波亀山鉄砲隊」などによる古式火縄銃の演武などで幕開けした。
「洛和ヴィラ天王山」では、天王山を舞台にした江戸時代の説話「京の蛙(かえる)と大阪の蛙」を、地元の画家とロシアの画家がそれぞれ描いた展覧会「天王山のカエルコレクション」を初開催。天王山で出会う2匹のカエルのやりとりが2人の感性でコミカルに描かれ、来場者が興味深そうに見入っていた。
会場では飲食ブースや各種ワークショップコーナー、特設ステージのパフォーマンスなどがあり、大勢の人でにぎわった。このほか町内の福祉団体、農家、教育関係者らによる活動発表会や農産物品評会などが付近で同時開催された。
【 2016年11月07日 11時28分
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