華やか香り、洋ラン栽培の先駆者しのび展示 京都・大山崎

2018-02-27 09:43:41 | 賞 prize
 京都府大山崎町歴史資料館の小企画展「加賀正太郎と洋蘭(らん)の栽培」がこのほど、同町大山崎の大山崎ふるさとセンターで行われた。生誕130周年記念洋蘭展と記念講演、木版画集「蘭花譜」の展示があり、来場者が先人の足跡に触れた。

 加賀正太郎(1888~1954年)は大阪の実業家で、日本の洋ラン栽培の先駆者。自ら設計した「大山崎山荘」に通い温室でランを栽培する一方、実物大で写実的に描いた蘭花譜を編集した。

 洋蘭展には大山崎洋蘭会と西山らんサークル、京都洋蘭会、京都洋ラン研究会が、加賀正太郎が育成したつぼみをつける「バンダ・テレス・オオヤマザキ」など3鉢を含む約198鉢が出品され、来場者が香りに包まれて鑑賞していた。

 ランの優秀作品スライド上映のほか、蘭花譜の木版画3点と原画1点、試し刷り1点が紹介され、訪れたファンらが見入った。

 また、乙訓洋蘭展実行委員会顧問の黒崎良吉さん(88)が「洋ランサークルの歩みとランの育て方・楽しみ方」をテーマに講演した。

【 2018年02月25日 18時50分 】


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