『どこから来たの』と話しかけたら、ブーブーと鳴き声を上げていた

2011-01-21 14:08:36 | 民 people
ヌートリア、民家付近で確認 長岡京、食害報告なし : 京都新聞

外来生物のヌートリアが京都府長岡京市内で出没している。同市奥海印寺の黒木栄子さん(55)が自宅近くの畑で、ヌートリアを確認し、写真に収めた。

 ヌートリアは南米原産で、体長は50~70センチ、大きなドブネズミのような体つきで足に鋭いつめと水かきがあり、河川などに生息する。輸入され、1940年代を中心に軍服の毛皮用に国内で養殖されたが、戦後、野外に放たれて定着。府内各地で生息が確認されている。

 11月15日午後、黒木さんが、自宅裏の畑付近で、ヌートリアがいちじくの実などを食べているのを発見。次女の佳世さん(21)と写真を撮り、警察に通報した。市職員らが駆けつけたが、市に法律に基づく対応策がなく、被害もなかったため、そのまま逃がした。

 黒木さんは「『どこから来たの』と話しかけたら、ブーブーと鳴き声を上げていた。追いかけ回して悪いことをした」と話し、「建設中の京都第二外環状道路の工事がうるさくて川から出てきたのかも。そっとしておいてあげてほしい」と話す。

 府自然環境保全課によると、京都市内などで昨年ぐらいからヌートリアの通報が増えているといい、「淀川などから大阪方面から川を上ってくるのでは」とみる。

 市は、アライグマについては、特定外来生物の防除計画に基づいて捕獲・安楽死処分する取り組みを進めているが、ヌートリアは現状では適用外で、捕獲の要請があっても対応できないという。今のところ、農家から市への農作物の食害報告などはないといい、市環境政策推進課は「外来生物の中でも比較的おとなしいので、刺激しなければ危険はない。見つけても追い払うようにしてほしい」としている。




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