◇土壌の自然度が高まった証拠
みどり豊かな公園作りに取り組む日本万国博覧会記念機構(吹田市)は、同市の万博記念公園で環境の指標となるタンポポの全体調査を行った。全国的に希少となっているカンサイタンポポなどの在来種が、環境保全に取り組んでいるエリアでは50%以上の高い割合を占めていることが分かった。約40年間、生物多様性をはぐくんでいる成果とみて関係者たちは喜んでいる。【高橋隆輔】
カンサイタンポポは自家受粉ができないため、近くに同種の花や、花粉を運ぶ虫が生息する豊かな環境でなければ繁殖できない。対して外来種のセイヨウタンポポは自家受粉できるため、自然が失われた環境下で割合を増す傾向がある。
大阪自然環境保全協会によると、10年には大阪府内のタンポポの68・7%は外来種が占めていた。
同公園での調査は4月26日~28日、職員が公園内のタンポポをすべて観察し、集計した。その結果、間伐や施肥などで環境を保ったエリア(約30ヘクタール)では、52・4%が在来種。特に割合の高い地点では、約1350本の8割に当たる約1100本が在来種だった。
同協会の高畠耕一郎理事(61)は「野生のタンポポにはごまかしがきかないので、過半数が在来種という結果は、見た目だけでなく土壌の自然度が十分高まっている証拠になる」と評価していた。
みどり豊かな公園作りに取り組む日本万国博覧会記念機構(吹田市)は、同市の万博記念公園で環境の指標となるタンポポの全体調査を行った。全国的に希少となっているカンサイタンポポなどの在来種が、環境保全に取り組んでいるエリアでは50%以上の高い割合を占めていることが分かった。約40年間、生物多様性をはぐくんでいる成果とみて関係者たちは喜んでいる。【高橋隆輔】
カンサイタンポポは自家受粉ができないため、近くに同種の花や、花粉を運ぶ虫が生息する豊かな環境でなければ繁殖できない。対して外来種のセイヨウタンポポは自家受粉できるため、自然が失われた環境下で割合を増す傾向がある。
大阪自然環境保全協会によると、10年には大阪府内のタンポポの68・7%は外来種が占めていた。
同公園での調査は4月26日~28日、職員が公園内のタンポポをすべて観察し、集計した。その結果、間伐や施肥などで環境を保ったエリア(約30ヘクタール)では、52・4%が在来種。特に割合の高い地点では、約1350本の8割に当たる約1100本が在来種だった。
同協会の高畠耕一郎理事(61)は「野生のタンポポにはごまかしがきかないので、過半数が在来種という結果は、見た目だけでなく土壌の自然度が十分高まっている証拠になる」と評価していた。
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