京都府宇治市宇治の市源氏物語ミュージアムが14日にリニューアルオープンするのを前に、内覧会が13日開かれた。物語の世界や平安時代の貴族文化を誰もが楽しく学べるよう、体験型展示を充実し、多言語化を進めた。
ミュージアム開館当初から名誉館長を務める作家の瀬戸内寂聴さんが、記念式典であいさつした。
寂聴さんは「非常に良くなっていてびっくり。直すことは最初から造るよりもずっと大変で、皆さんがいかに苦心したかが分かる。これで音楽があれば言うことはない」と印象を語った。「96歳ですから、いつ死んでもおかしくない。素晴らしいミュージアムに関われたことをあの世に行ったら自慢したい」。おなじみのブラックユーモアも織り交ぜて、たびたび会場を沸かせた。
自身も現代語訳を手掛けた源氏物語については「宇治がなければ物語は生きてこないし、京都の町中よりも物語の面影をそのまま残している。その点をもっと宣伝すれば、まだまだ発展の余地がある。これからもミュージアムに力を貸してください」と呼び掛けた。
【 2018年09月14日 09時16分 】
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