歌人・辰巳泰子の公式ブログ

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せめても丈を

2013-08-25 02:42:05 | 日常


さるすべりといえば、あのつるつるした幹から、丈高く重たげに、風に花房の、揺れるものですが……。

震災の夏、地面から噴水のように、花の房がにょっきり。
運ばれた種子が自然に芽を出し、野草の状態。

それが、去年も咲いて、今年も。

しかし、今年は、暑すぎたせいか、元気がありません。
そりゃそうだ。

幹が育ってないのに、花を咲かせ続けてる。

子孫を残すのを、急いだのですね。

今年は、房にもなりません。

ただ、去年まで、腰の高さだったのが、目の高さになりました。

目立ちたがりに見えるかもですが、せめても丈をと、伸び上がる気持ちが、いじらしい。

がんばりたい気持ちに、幹が、風格が、追いつきますように。
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