蕪と水だし昆布のあつもの。
味付けは、塩だけ。おだしも、昆布だけ。
とっても美味しくできました。
吸い口に胡麻をふりかけていると、家の人、「あんたはほんと、丁寧にやるよな」って、いうんですけど、蕪は、皮をむいていません。
皮をむくと、すぐ煮崩れてしまうので……。
むかずに炊くと、口の中に、筋が少し残ります。
どっちかで、後者。
そのうえ包丁使いが下手で、全然、丁寧な仕事といえません。
ただこれは、めがけてこさえた一品だったので、その心が手つきに見え、丁寧と、映ったのでしょう。
自宅そばの、広場の桜木。
暮れがけの風に、花びらがふるえていました。
家の人とわたしは、持って生まれた星が、違います。
わたしは、外弁慶で、うまくいくんです。
家の人には、謙虚さが、大事。
早く気づいてほしいな……。
具体的には。
家の人は、いろんなことに気のつく、濃やかな人です。
その濃やかさを、誰もが持つわけではないから、濃やかでない人を、助ける気持ちを持ってほしい。
あなたから見て、濃やかでない人を、見下げては、ダメなんですよ。
その人たちは、あなたと違う目線で、濃やかさを持っている。
侮ってはいけないよ。
あなたも、助けられています。