平成29年10月から開始した上本町遺跡4次調査は、年度末に近づき発掘調査が終盤にさしかかっています。
この遺跡は、福岡県立西田川高等学校校舎改築等で新たに見つかった遺跡で、平成26年度から継続して調査を進めています。
これまでの調査の結果、5つの時期(縄文時代、弥生時代、古墳時代、古代、近世・近代)の遺構(住居やお墓の痕跡)や遺物(土器や石器など)を確認しています。
今日、弥生時代の貯蔵穴跡を掘削中から出土した、弥生土器の取り上げの様子をお知らせします。
狭いところで作業(掘削)を行っています。上にいる作業員が下の作業員が掘削した土を取り上げています。
掘削を進めたところ、弥生時代の甕がほぼ完形な姿で出土しました。発掘調査中に割れてない状態で出土するのは珍しいです。
出土した状況を写真撮影した後、出土した地点を記録を取ります。
記録を取った後、周囲の土を取り除き土器を外したところです。
土器の取り上げです。
狭い箇所と土がついたままの土器は重たかったので、取り上げは2人掛けで取り上げです。
取り上げた遺物に番号などを付けて、袋に入れて作業終了です。
年が明けてから、大雪や雨で作業が思うように進んでいません。
発掘調査期間は残りわずかですが、作業員さんと一丸となって作業を進めていきます。