こんにちは~
少しずつ寒くなってきていますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか?
さて、10月31日から開催している特別企画展では、
山本作兵衛コレクションと同様に世界記憶遺産(ユネスコ「世界の記憶」)に登録されている
「舞鶴への生還」資料(実物資料)を展示、ご紹介しています。
舞鶴は引揚の港でした。そして、中国大陸からの引揚者を多く迎え入れた場所です。
特に、シベリアに抑留された方々は、大変な生活を経たのち帰国されています。
舞鶴引揚記念館さんでは、引揚に関する資料を多数保管・展示しており、
それらのうち570点が平成27年に世界記憶遺産に登録されています。
今回は舞鶴からはるばる資料をお借りして、田川で二つの世界記憶遺産を同時公開することができました
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私の頭の中では、「舞鶴」→「引揚」→「岸壁の母」と連想していくのですが、皆さまいかがでしょうか。
「岸壁の母」(または「岸壁の妻」)という呼び名は、
引き揚げてくる夫や子を岸壁で待ち続ける妻や母の姿からつけられました。
この「岸壁の母」をテーマとした歌やドラマも作成されているため、
ご存じの方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
この「岸壁の母」のモデルとなったのは、消息を絶った息子・新二さんを待ち続けた「端野いせ」さんです。
今回の特別展では、端野いせさんが、新二さんへ届けてくださいと、
舞鶴引揚援護局に送られた直筆ハガキを公開しています。
一人息子を想う母親の気持ちがあふれでるハガキですが、
舞鶴引揚援護局からは宛先不明の付箋がつき戻ってきてしまいます。
結局、新二さんは戻らず、端野いせさんは81歳でお亡くなりになりました。
ちなみに、舞鶴市は京都府の中でも日本海側に位置し、田川からだと5時間以上かかります。
この機会にぜひ田川市石炭・歴史博物館へお立ち寄りください
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そして、11月26日(日)には関連シンポジウムも予定しています
(詳細・お申込み受付は0947-44-5745博物館までお願いいたします)
ではまた~