田川市石炭・歴史博物館のブログ

〒825-0002 福岡県田川市大字伊田2734番地1
TEL/FAX 0947-44-5745

クモの生命力

2015年04月21日 | 日記
博物館では資料を害虫から守るため
主要な箇所の床にトラップ(わな)をしかけています。
わなはプラスチックの小さな四角いもので、
粘着物で小さな虫を捕えて逃がさないようになっています。

1週間前、トラップの一つにごく小さな羽虫と共にクモがかかっていました。
あとで害虫担当者に見せようとトラップごと金属の箱にいれて置きました。
担当者の外部での展示会の出張や自分の出勤の都合などのため、見せる機会がなく、
今日になって箱をあけてみると、死んでいると思っていたクモが
トラップを出て動いていました。

クモは普段自らねばねばの巣をはって、
羽虫がかかるのを待ち構えていますから、
かかった羽虫を狙ってトラップに入っても、
粘着物も効かず、長く空腹でも平気だということを
いまさらながら納得しました。生命力が強い!

クモは箱ごと館外へ持ち出して、離れたところに逃がしました。

コロタイプ手刷り体験イベント☆ミ

2015年04月14日 | 日記
みなさまお久しぶりです
博物館のうさぎです
ほんとに久しぶりにブログを書くので、無駄に緊張しております


さて、先日よりこのブログ内で紹介しています、九州国立博物館の展覧会のイベントのお話です
4月5日にコロタイプ印刷のイベントを開催しました

今回はピンクのインキを使用して鳥獣戯画の一場面を手刷り印刷しました
ピンク、とってもかわいかったです

ご指導いただいたのは、今回も京都の老舗コロタイプ印刷工房の便利堂さんです
いつもありがとうございます

イベントではたくさんの方にご参加いただいて、大盛況でした
ご参加いただきましたみなさま、ありがとうございました





関連イベント開催のお知らせ◆保存処置作業完了報告展~1095日の軌跡~@九州国立博物館◆

2015年04月04日 | 日記
絶賛開催中の報告展ですが、
いよいよ明日開催の体験イベントについて、お知らせします。


昨秋の原画企画展でも好評だったワークショップを開催します
【コロタイプ手刷り体験イベント】
日時:4月5日(日)正午~16時
場所:九州国立博物館 1階 エントランスホール
料金:無料
内容:田川市石炭・歴史博物館所蔵の炭坑記録画レプリカの製作手法としたコロタイプ印刷の版やインキなどを使用した手刷り体験
◎事前予約等は不要です!


前回のイベントでは、私も仕事を忘れて楽しくコロコロさせていただきました




展示と共に、ぜひ体験してみてください

事前にコロタイプについて勉強したい!という方は、
便利堂さんブログ(コロタイプ通信)をご覧ください。


ユネスコ世界記憶遺産「山本作兵衛コレクション」保存処置作業完了報告展~1095日の軌跡~
会期    4月1日(水)~4月19日(日)の17日間(4月6日(月)、13日(月)は休館日)
場所    九州国立博物館 1階 ミュージアムホール
開館時間 午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
観覧料   無料

◆保存処置作業完了報告展~1095日の軌跡~@九州国立博物館◆

2015年04月03日 | 日記
平成27年4月1日に無事、オープニングセレモニーを執り行うことができました。
また、当日は多くの方々にご来場いただきました。


◆オープニングセレモニーでのテープカットの様子

テープカットの後は、
博物館長によるギャラリートークを行いました。
こちらも大盛況でした



◆ギャラリートークの様子


本日も朝9時30分から、皆さまのお越しをお待ちしております

四月一日に

2015年04月02日 | 日記
当時と暦は違いますが、昨日の日付・天正十五年の四月一日は秀吉が九州平定の途上、
田川郡添田にあった秋月氏の拠点岩石城(がんじゃくじょう)を落とした日だそうです。
ちょうど昨日地元の歴史を調べていて気が付きました。

秀吉は部下の蒲生氏郷と前田利長に攻撃させ、自身は当博物館のある伊田に陣取って
指揮をとりました。難攻不落のはずのこの城を秀吉の軍はたった一日で攻略して
さらに薩摩に当ろうとします。

当館は田川伊田駅南の高台にあり、添田はさらに南東約9キロにあります。
現在当館の南側は炭鉱時代のボタ山のあとが工場団地などになって広がっており
添田を見通すことはできませんが、当時ならこのあたりから見通せたのではないかと
想像するのですが、はっきりはしません。
見通せたとしたら秀吉はひょっとしたらこの周辺に陣を張ったかも。

現在岩石城のあった近くに添田公園があり桜の花盛りです。