田川市石炭・歴史博物館のブログ

〒825-0002 福岡県田川市大字伊田2734番地1
TEL/FAX 0947-44-5745

企画展「北へ南へ‐石炭がつなぐ田川・釧路・台湾‐」

2024年04月26日 | 日記

田川市石炭・歴史博物館で、企画展「北へ南へ‐石炭がつなぐ田川・釧路・台湾‐」がはじまりました。

今回の企画展は、当館と釧路市立博物館、新平渓煤礦博物園区が友好館のトライアングル協定となったことを記念し、山本作兵衛炭坑記録画の原画とともに開催する展示会です。

過去、三井田川炭礦(三井田川鉱業所)の伊田竪坑を開削した技術者のうち、田邊儀助は北の北海道・釧路へ、小林寛は南の台湾へ渡りました。このことから、筑豊の山本作兵衛炭坑記録画を通じて、筑豊と北のヤマの相違点、南のヤマとの類似点を探る展示となっています。

なお、企画展会場では、釧路市立博物館が刊行した「釧路・筑豊・台湾の炭鉱」パンフレットを配布しています。

ぜひ、博物館でご覧ください!


台湾・猴硐礦工文史館

2024年04月23日 | 日記

 今日は、台湾・猴硐礦工文史館に関して紹介したいと思います。

 

 2019年(台湾民国108年)8月10日、台湾・瑞三炭鉱猴硐炭坑の炭坑経験者だった陳慶祥さん、何炳栄さん、柯茂琳さん及び周朝南さんは、自分の老齢年金で、

瑞三公司に本坑側にある充電室、更衣室を借り入れ、「猴硐礦工文史館」を創立しました。

 

借り入れた当時の更衣室と充電室の外観。

 

自分の力で一生懸命に整備しています。

 

 

 捨て忍べずかつて使用した道具や、老人たちがあっちこっちに捜して積み重ねてきた猴硐の炭坑資料などは重要な展示品として、丁寧に展示し、

日本支配時代から閉山された時期までの文物などを保存しています。

 正真正銘な博物館のようにきちんと展示していないですが、炭坑夫としての最も質朴な労働的秩序で展示物を並べています。自ら解説し、

当時の炭坑の様子を生き生き再現しています。猴硐礦工文史館は炭坑夫が自分の炭坑経験、台湾の炭坑歴史や文化を語る展示館です。

 

現在の猴硐礦工文史館の様子。

 

 猴硐礦工文史館は台湾で初めてかつての炭坑夫らは、自ら経営している博物館として、観光客に猴硐地域の炭坑記憶を案内し、炭坑遺跡調査などの

活動を行ないながら、積極的に学術界と連携し、炭坑知識を伝達続けています。

 

絶えずに大勢の人が見学へ来られています。

 

子どもさんも興味津々。

 

 文史館が瑞三公司との賃借り契約は2024年6月30日までです。残念ながら、瑞三公司側に契約を更新せず、展示品を撤去し、充電室と更衣室を

回収すると通告されました。

 文史館の明日はどうなるか。みんなに注目されています。

 将来、猴硐礦工文史館が地方政府や文化局と共同経営し、炭坑の文化記憶が継承できるように期待している。

 


遠賀川流域の古墳・遺跡同時公開(春季)を開催しました

2024年04月22日 | 日記

21日に遠賀川流域の古墳・遺跡同時公開の一環で、夏吉1号・21号古墳(市指定史跡)を公開しました。

福岡県内からの見学者が多かったのですが、関西地域から来られた方もいらっしゃいました。

遠方からの見学、ありがとうございます。

石室の中に入り、実際に見て、石材を触り、感じることができたことを喜ばれてました。

次は秋季(10月頃)に開催予定です。見学お待ちしています。


「まんまる山」での一コマ

2024年04月18日 | 日記

昨夜、豊後水道を震源とする地震が発生しました。

市内でも揺れを感じたので、文化財の被害の有無を確認してきましたが、幸い被害も無く、一安心しました。

 

その中でセスドノ古墳を確認した際、園児が花を摘み、元気に走り、遊具で体を動かしていたので写真を撮らせていただきました。

因みに、古墳を「まんまる山」と呼んでいました...その通りですね。

 

古墳繋がりで今月20・21日は、遠賀川流域の古墳同時公開です。

多くの方々の参加をお待ちしています。

 https://www.joho.tagawa.fukuoka.jp/kiji0034739/index.html


遠賀川流域の古墳・遺跡同時公開(春季 )のお知らせ

2024年04月03日 | 日記

春季の遠賀川流域の古墳・遺跡同時公開のお知らせです 。

春を感じながら、遠賀川流域の古墳・遺跡を探索されてはいかがでしょうか。

場  所  : 田川市夏吉(地図参照)夏吉1号古墳・21号古墳

日  時  : 令和6年4月21日(日曜日) 9時30分~16時00分

        (田川市は4月21日のみの開催ですが、その他市町では20日(土曜日)も実施しています。)

内  容  : 遠賀川流域の古墳・遺跡同時公開の一環として、夏吉1号墳・21号墳(市指定史跡)の公開を行います。

        見学される方には、文化財担当者が説明を行います。

        ※参加費無料

        ※雨天の場合は、足元が滑って危険ですので中止します。

        ※動きやすい格好での見学をお願いします。

問い合わせ先: 田川市石炭・歴史博物館(0947-44ー5745)

        https://www.joho.tagawa.fukuoka.jp/kiji0034739/index.html

         夏吉古墳

 

※遠賀川流域古墳・遺跡同時公開についての詳細は、下記の桂川町/王塚装飾古墳HPをご覧ください。

http://www.town.keisen.fukuoka.jp/ouzuka/contents/event/onga.html