厚い雲が割れて空が見えて来ました。
陽射しが強烈です。
朝、物置の蜘蛛の巣に雪の粒がついているのを見つけちょっとうれしくなりました。
珍しいものを見つけると嬉しいのは何故でしょう。
今日は私が早起きしたのでモゥリーちゃんは二回も顔を出し、餌をもらいました。
日の当たらないキッチンでは三匹の猫がストーブを囲んでいます。
老体のチコは一番前を占領、寄り添っているのは三本足のボンボンで、
かつてこの二匹は夫婦のように毎晩一緒に寝ていたものです。
しかしその後雄が若い雌にうつつを抜かし仲良しは破綻、
ボンボンはあっちのメスこっちのメスと渡り歩き、息子のダンディーと欲の張り合いをしています。
二年前、近所の田んぼに仕掛けられた括り罠にかかって
後ろ足を切断する手術を受け今は三本脚です。
後、今年は寄生虫に腹を壊され、下痢をして下痢をしてすっかり痩せ細ってしまったので
今やブルドックのような息子に追いやられたりしています。
多分もう喧嘩しても負けるのは親の方でしょう。
人間界でも親の世話になっていた引きこもりの子供が大人になって
病弱になった親を殺してしまうと言う酷い事件がたびたび起きています。
それを見ると人間が動物化しているような気がして恐ろしいのです
それにもう一つ。
ライオンや虎も含め猫科の動物に見られる習性だと聞いた覚えがありますが、
子供を持つ母親は特別なフェロモンを体から発生させていて
雄猫にするとたまらなく魅力的で思わず発情してしまうが、
子育て中の雌猫は決して応じない、
その為発情の強い雄はメスを襲って子供を食べてしまうと言うのです。
恐ろしいでしょう。
さすが動物。
実はこの話、実際に我が家にも起こったこと何ですよ。
半日ほど家を留守にした時の事、黒猫の最初子供が五匹、二階のこの部屋で過ごしていると他所の雄猫が忍び込み、この部屋に侵入した模様です。
母猫の必死の攻防があった事を示す、抜けたオスの毛がそこらじゅうに散らばって
惨劇の後がしっかり残っていました。けれども
後には母親と四匹の子供だけが居たのです。
そのうちの一匹は第二の犠牲者になる所でした。
一命を取り留めたものの
お尻を深く噛まれた傷があってそれが故に長生きはできずに一年足らずで亡くなりました。
今でも思い出すのは
成長する過程で素早く走る兄弟猫を追いかける負傷猫の姿です。
みんなの後を必死で追いかけようとするけど
お尻の傷でうまく歩けません。
それでも一生懸命に走る姿は感動的でした。
艶のある黒い毛がピタッと張り付いたような短毛で
ベルベットという名前をつけていました。
授乳の時など一番遅れてよちよち歩いていくベルベット。
その可愛らしい姿を久しぶりに思い浮かべています。
もう三十年も前のことですよ。
最近の悲惨なニュースで
特にシンママの連れ子が彼氏に殺されたりする事件を聞くと
猫と同じじゃないか、と思わずにいられないのです。
日本人が私の知っている日本人とは違う人間性に変わっていくような気がしてなりません☆