悪循環
大雨の予報が外れて曇り空、山里は涼しい風が吹いています。
クーラーも扇風機も使わずに過ごせる幸せ。
この家は古屋なので風のよく通る家です。
新しい家は個室とドアが多いので風の通りは良く無いんじゃ無いかしら。
この家は障子を外せば大広間に、障子を立てれば小さい部屋へと自由自在なんですよ。
昔はこんなふうに人寄りのできる家が多かったんです。
今は人寄りのできる部屋がないので葬儀屋や結婚式場などができる様になりましたね。
昔の家の方が日本の気候にあっている様な気がします。
特に夏。
風の通らない家ならエアコンが必需品ですよね。
街中がエアコンの排気で暖められて外気が上がるから家の中をもっと冷やす。
そうするとまた外気は上がる。
これ永遠に繰り返すつもりなんでしょうか。
悪循環といえば
何だか最近世の中の矛盾がよく見える様になりました。
先日黄砂のニュースが出ていましたが、
黄砂は発生したゴビ砂漠で採集した砂と日本まで届いた砂の色を比べてみると
色が違うというのです。
砂嵐が発生した時には茶色の砂が中国の化学工業地帯を通ってくると
有害化学物質が付着して真っ黒になるのだそうです。
その真っ黒になった有害な砂が日本に降ってきます。
その話の繋がりで近年砂嵐の発生が増えている原因についての言及がありました。
モンゴル近辺の放牧事業でカシミヤ山羊が盛んに行われていて
山羊が草を食べ尽くしてしまうために砂漠化が進んでいると言うのです。
カシミヤ山羊は高値で売れるので経済のためカシミヤ山羊を飼う人が年々増えていると言うのですが、
そのカシミヤは誰が買うのか、というと
その殆どは日本人が買っていくそうです。
日本の人カシミヤ大好きですものね。
そういえば私も持ってます、カシミヤ入りのセーターを。
日本人が買うからカシミヤ山羊を飼う、すると砂漠が広がって砂嵐が起きる、
砂嵐が起きるとその砂はどうしても中国の上を飛んでくるから
有害物質になって日本に降り注ぐ。
この循環、誰が作っているのでしょうね。
自業自得とはまさにこの事。
有害な砂による健康被害も考えられるというのに、
日本の人は何も考えずにカシミヤを買うのです。
カシミヤ不買で砂漠の緑化に尽力しようなどという声は
まるで聞いたことがありません。
つくづく環境には無意識な人の何と多い事でしょう☆