大野威研究室ブログ

おもにアメリカの自動車産業、雇用問題、労働問題、労使関係、経済状況について、最近気になったことを不定期で書いています。

トランプ大統領、南軍関連の銅像撤去を批判: 白人至上主義者に寄り添う主張に批判高まる

2017年08月18日 | 日記

 ヴァージニア州シャーロッツビル市で白人至上主義者とその抗議者の間で大きな衝突がおこった後、アメリカ各地で南軍関連の銅像を撤去する動きが強まっている。

 ボルチモア市(メリーランド州)では8月16日(水)、混乱を避けて深夜、関連する4つの銅像の撤去がおこなわれたほか、ダラム、ニューオリンズ、オランドなど各地で銅像撤去の決定、実行が進んでいる。(NYT 2017/8/17)

 こうした中2017年8月17日(木)、トランプ大統領はツイッターで「美しい銅像や記念碑が撤去され、わが偉大な国の歴史と文化が引き裂かれるのを見るのは悲しい」「ばかげている」と銅像撤去を批判

 銅像撤去に反対する白人至上主義者の主張を支持するかのような書き込みに、アメリカの政財界、メディアではトランプ政権への批判がさらに強まっている。

 2017年8月16日(水)には、大手企業CEOで作る2つの大統領の諮問会議が辞任者多数のため解散を余儀なくされるほか、ウォルマートCEOをはじめとして多くのCEOから異例ともいえる大統領発言への批判がでている。

 その一方、シャーロッツビル市の衝突後もトランプ氏の支持率は大きく変化していない

 8月14-16日におこなわれたCBSによる世論調査によると、トランプ大統領の事件への対応を支持する者は34%と低いが、共和党支持者にかぎると支持率は67%と高率を維持している(民主党支持者と支持政党なしの支持率はそれぞれ10%と32%)。

 こうした身内の高支持率が続く限り、トランプ氏の挑発的な発言はまだまだ続いていくと思われる。