工房 手土手 やきもの暮らし

土に触れ、土と戯れる日々の記憶
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金継ぎ

2019-08-24 20:34:57 | 日記
割れたり、欠けたりした陶磁器を再び使えるようにする技法[金継ぎ]



以前、京都やきもの倶楽部の特別講習で体験しました。

日程の関係もあり、接着剤を使う方法でした。

いつか本格的な方法で体験したいと思っていたところ、お誘いを受けて講習会に参加することができました。

使うのは 漆

縄文土器にも漆で修復した痕のあるものが出土しているそうです。

日本特有の漆は、長い年月の中でその特性を生かした技法が確立されてきました。

漆は空気中の水分と結合して、ゆっくりと固まっていきます。

そのため、一つ一つの工程は時間をおきながら、ゆっくりと丁寧に、繊細に進んでいきます。

そしてこの講習会で最も心に残った先生の言葉は・・・

金継ぎは単に修復して元に戻すという事ではありません。

物も人も、長い間には完品の状態でなくなる時がある。

だからもうダメだと切り捨てる事なく、丁寧に継いだ時、そこには新たな魅力が生まれる。

初めに生み出した人の想いに、それを大切に継いた人の想いも重なり、異なるステージで輝くかのような変化を見せてくれるものです。

そこには人生を生きていく示唆が感じられると、私は思っています。


会場がお寺ということもあり、寺子屋のような雰囲気の中、とても有意義な時間を過ごす事ができました。

漆にかぶれるというおまけ付きでしたが、それもまた、漆を知ったということでしょう。