昨日は今年初めての還元焼成。
今年80歳になる陶芸仲間が見学に来ていました。
Oさんは、陶芸歴は私と同じくらい。
陶芸を始めた頃、私がお宅におじゃますると、「おじいちゃまぁ、おともだちだよぉ!」と、
可愛いお孫さんが迎えてくれたのを思い出します。
10年くらい前に窯を買って、自宅の工房で作陶を続けられています。
これまではずっと電気窯で酸化焼成。
いつかいつか・・と思いながら、還元焼成に手を付けずに来てしまったが、
今年はぜひチャレンジしたいので、見学をさせてほしい・・・と、今月の初めに電話がありました。
はい、ぜひぜひやりましょう!・・と、今回の還元焼成を迎えました。
永年技術畑でお仕事をされてきたので、質問事項をノートに書いて準備万端。
窯づめや棚組みのこと。粘土や釉薬の選び方や、どんな工夫をしているのか・・・
ガスはどのくらいどんなふうに用意しているのか。何度くらいから何時間還元をかけるのか・・・・などなど
失敗談など交えながら、楽しく真剣な陶芸談議になりました。
何より素晴らしいと思ったのは、その好奇心とチャレンジ精神。
俺には時間がないからさ・・・と言いながら、気持ちが前へ前へと向かっているのが感じられました。
窯を焚きながら久しぶりにゆっくりお話をすることができ、私もたくさんの力をいただいた気分です。
そして、人生をスタートしたばかりのみなさんのチャレンジの形がこちら。
チェックも終わり、だいぶ乾燥も進んできました。
次の窯で素焼きができそうです。