ペンギンのひとりごと。

とにかく何事にも好奇心旺盛なペンギンのひとりごと。

吉祥寺南口で名店のラーメンをいただく。

2007-02-08 18:28:38 | グルメ
ラーメンはいつからこんなに細分化、難解化したのだろう。
昔はラーメンあるいは中華そば(いわゆる醤油ラーメン)と味噌ラーメンぐらいしかなかった気がするなあ。(東京の場合です)
ところが最近は、豚骨、醤油豚骨、塩などに加え、背油ちゃっちゃ系だとか、◯◯家系などがあり、注文の際にも“麺は固めの細麺で”なあんて頼めちゃったりして、まるでラーメン道というジャンルが確立してしまったかのようなのである。
ううむ。
本日、私は夕方、ちょっと小腹が空いたので何かを食べようと思った。
通常であれば立ち飲みコーヒー店でデニッシュを、あるいは喫茶店でトーストを食べるところなのだが、本日はなぜかラーメンが食べたくなった。
ラーメン、ラーメン、はて?どこにしようかなと考えていると、ふと南口の名店“T勝軒”が頭に浮かんだ。
“T勝軒”は東池袋を本店とする、ラーメン好きなら泣く子も黙る名店で知らぬ者はいない。
我が吉祥寺にもだいぶ前にできたのだが、通りかかるといつも混んでいることと、ラーメン道には縁のない私が果たしてうまく注文できるのかが心配で、まだ入ったことがなかったのだ。
(どこかの“T勝軒”で昔食べた時、味はまあまあでやたら量が多かった記憶がある)
さて、いよいよ入店。
階段を下り、店に入る前に引き戸の横の自動券売機でチケットを買う。
ここはつけ麺が主流のようだが、ラーメン道に関係ない私は普通のラーメン(¥600)にした。
入店すると先客はわずか3人で、空いていることにホッとする。
チケットをカウンターに置き、ボーッとしながらふと気がつくと、なんとBGMにシカゴ1968年の傑作、「アイ・アム・ア・マン」(たぶん誰も知らないでしょう)が流れているではないか。
ううむ、やるなあ。
ロシアン・ルーレットで逝ってしまったテリー・キャスの野太いギターが泣けるぜ。
そのうちばらばらと客が来てほぼ満席になってしまった。
しかもやはり、皆つけ麺を注文しているようだ。
ううむ、皆ラーメン道の達人なのか。
5分ほどして私のラーメンが到着。
濃い鰹節の匂いがする醤油スープにストレートの太麺、そこにチャーシューが2枚とゆで卵半分が載っていた。やはりかなりの量だ。
ふぅふぅしながら食べ始めると、それは昔どこかの“T勝軒”で食べた味とほぼ同じだった。
やがて隣と、さらに隣の達人達が注文したつけ麺が到着。
彼らはそれぞれ単独で来店したはずなのだが、ふたりともなぜかハンチングをかぶったまま、派手な音を立てながら食べ始めた。
ううむ、ラーメン道にはファッションも確立されているのか。
私はあまりの量の多さに途中で降参しようかと思ったが、ラーメン道の達人達に怒られてはかなわんとなんとか完食した。
私はもう少し細いちぢれ麺の方が好みなのだがまあまあおいしかった。ふぅぅ。
額に汗をにじませながら帰り支度をしていると、BGMに70年代ブリティッシュ・ロックの雄、ユーライア・ヒープの「ジプシー」(たぶん誰も知らないでしょう)が流れていた。
おぬし、やるなあ・・・。

コメント (1)
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