ペンギンのひとりごと。

とにかく何事にも好奇心旺盛なペンギンのひとりごと。

2012年11月 マイリンスキーバレエ「白鳥の湖」観劇で感激。

2012-11-28 16:28:10 | 映画・観劇
いやあ、しっかし昨日は忙しかった。

朝、吹雪の旭川から帰ってきてそのまま会社へ。
で、夕方早退して上野の東京文化会館へバレエだもん。
ああ、ねむい。


プログラムはマイリンスキーバレエの「白鳥の湖」。
「白鳥の湖」は、これまでボリショイバレエ、
ニーナ・アナニアシビリのグルジアバレエを見たので、これで3回目。

バレエ大好きな連れの説明によると、
マイリンスキーバレエはロシア最高峰(ってことは世界最高峰?)の、
ワガノワバレエスクール卒業者で占められており、
コールドの統一感がとにかく素晴らしいとのこと。

さあ、今回はどんなもんだろう・・・。


私たちは開場前に東京文化会館に到着したが、
これまで同様おしゃれな紳士淑女でいっぱいで、
抜群のスタイルのバレエ関係者らしき人も多数。
私はまったく関係ないが、思わず彼らの姿勢の良さを真似てみたりして。


照明が落とされ、拍手ととともにオーケストラが静かに冒頭を奏で始めた。
幕が上がると湖の場面。
バックは大雑把な草木の絵で、
メインカラーはグルジアの時のようなシアンにグレーではなく、
濃いグレーにちょっとだけシアンを足したようなかなり暗いブルーだ。
そこにコールドが登場。
なるほど白鳥たちは皆、プロポーションも動きも完璧に揃っている。
人間が集まっているのではなく、まるでなにかの固まりのようだ。
さらにオデット役のロバートキナが登場。
線がかなり細く大柄なロバートキナはニーナほどではないが、
繊細な手足の動きにより彼女なりの白鳥を見事に表現している。


と、この辺で眠気が襲ってきた。


ああ、いかん、寝ちゃダメ。


暗さと音楽のゆったりしたリズムが眠気を増長する。


いかんいかん。


いつの間にか王子役のコルスンツェフが登場している。
コルスンツェフはかなりガッチリしたスタイルの体育会系で、
大柄なロバートキナをしっかりサポートしていた。

しかし、またコックリとしてしまい、
ついに連れに叩かれて目が覚めた。

第1幕終了。


休憩中のロビーはこれまで見たことがないほどの人だかりで、
(ここに来たのはまだ3回目なんだけど)
マイリンスキーの人気の高さがうかがえた。



第2幕。

舞台はお城の中。
お城の大きなセットに加え、
ダンサーの衣装も1幕とはうって変わって、
皆かなり派手な色彩のものを身につけている。
これまで見た中でも派手な方ではないだろうか。
湖の暗さとのコントラストを狙っているのだろうか。

華やかな音楽と華やかな踊りが繰り広げられ、
私の眠気はすっかり吹き飛んだようだ。
場内からはブラボーの声も出始めた。


休憩後、第3幕。

また湖の場面だ。
しっかし連れの言うように、ここのコールドは素晴らしい。
ほとんど皆がワガノワバレエスクール出身なので、
プロポーションはもちろん、
手足の角度や位置、動かし方など、
小さい頃からさまざまな動きを同じように教わってきたのだろう。
新体操やシンクロナイズドスイミングなんかも、
こういう風にやられちゃうと勝てないと思った。

エンディングはこれまでと違ってハッピーエンド。
白鳥でもいろいろなんだね。


終演後、ブラボーの声があちこちから上がり、
次第にスタンディングオベーションとなる中を、
私たちは睡魔とともに退場した。

※画像はありません。














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2012年11月、雪の道北へ。(その2)

2012-11-28 11:29:25 | 北海道
滞在中問題だったのは、ハワイと同様に食事だった。
だがハワイでの経験が、極端に環境が違うこの地でも生きることになった。
すなわち、朝食は友人宅で、前日に名寄のイオンで仕入れたパンとサラダを。
昼食は出先で軽くすませ(イオンのカフェなど)、
夕食はできれば専門店(イオンのレストランなど)へというパターン。

ある日の晩は、いつも渋谷で主食にしている野菜炒め定食を食べたくなり、
あちこちのラーメン屋を回ってみたがどこもラーメンばかりで見あたらず、
もしやと駅前の三星食堂に問い合わせてみるとそこにあった。
三星食堂は名寄駅の真ん前の、
そば、丼物から中華までなんでもこいの日本全国どこにでもありそうな食堂で、
外観店内とも割と新しめなのだが、なんと約100年前からやっているという。

名寄はかつて国鉄および自衛隊の道北の要所として栄えた街で、
やはり100年前に建てられてまだ現役の名寄教会など古い建築も残っているが、
まさかこの食堂が100年前からあったとは驚いた。
歴史の割に野菜炒め定食(¥700ぐらい)は普通の味だった。

帰りの旭川では天然温泉神威の湯 ドーミーイン旭川に宿泊。
こちらは駅から約10分とやや遠いが、その分設備やサービスが充実しており、
次回はパコとこちらを半々で利用しようかなと思ったほど。
空港までのバス停が道路を渡って目の前というのも良かった。

部屋はまるでビジネスホテルのような作りだが新しく清潔で、
液晶テレビや空気清浄機も付き、ネット環境も早い。
10階の大浴場は、超軟水を使用した15人ほどが入れそうな大浴槽と寝湯があり、
さらには天然温泉の露天もある。
洗い場には1箇所ずつに仕切りが付いて非常に使いやすかった。

次にサービス。
全国紙、道内紙の新聞が多数あることや、
フロント近くには無料のネット設備、コーヒーもあり、
夜間は夜泣きそば(ラーメン=無料=醤油味=少なめ)もあった。
朝食のバイキングは品数も多く、温かい料理を温かいまま保存する工夫がしてあり、
卵料理はリクエストが可能なことなど、やはりポイントが高かった。

この日の夕食はネットで見つけた自由軒という洋食店へ。
ここは旭川のグルメ大賞とかを受賞しており、
ドーミーインから徒歩3分ほどの、買物公園から路地を入った小さな店。
入店すると、先客はカウンターにおばあさんひとり、手前のテーブルに若いビジネスマンひとり、
中央のテーブルにはおばあさん二人組の合計4人。
しっかし合計4人のうちおばあさん3人かよっ。

私はメニューを詳細に検討しヒレカツ定食(¥1500ぐらい)を、
連れはホタテフライ定食(¥700ぐらい)を注文した。

店内を良く見回すと、なんとか賞の賞状のほか、
なぜか長さ1メートルほどもある巨大わらじを始め、
大小さまざまなわらじが置いてあった。
ああ、そういえばメニューにわらじ定食(¥2300ぐらい)っていうのがあったっけ。
相当大きいんだろうな。

おばあさん二人組は酔いが回るとともに声量が大きくなってゆく。
カウンターのおばあさんは知り合いではなさそうだが、
時々会話に参加して相づちをうつ。
「亭主も死んだし、あたしも早く死にたいよ」などと楽しそうだ。

ヒレカツはかなりの厚さのものが5切れ。
ホタテも6,7切れあっただろうか。
非常に満足な夕食だった。

翌朝は道内全域が荒天ということで、
旭川も吹雪だった。

その有様は、東京ではほぼすべての交通機関が止まり、
すべって骨折数百人、学校も休みになりそうなぐらいだったが、
さすがは北海道。
通勤通学客は何事もないように足早に歩いてしたし、
空港までのバスも飛行機もほぼ定時運行だった。

というわけで今回は、
ホテルと食事に印象が残った旅でした。




















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