その中で話題にも上がっていないが、都内文京区にある六義園でも、大量の倒木を発生させてしまって、その後始末に忙殺をしていた。
2月23日に六義園に散策にいったが、2の異変があった。
多くの箇所で立ち入り禁止となったこと
倒木の後始末中で、参観者に危険が及ぶ可能性があること
園内の重要な樹木の多くが、分厚く積もった雪、それも雨を含んで重たい雪に耐えかねて倒木となってしまったのだ。
園内に飛来していた水鳥が、カイツブリ1羽を残して、いなくなっていたこと。
30羽前後のキンクロハジロ、そしてカルガモ、4羽前後のマガモ屋ハシビロガモなどなど
長期間の閉鎖で、餌付けがなされなかったこと。そして。想定ではあるが倒木の伐採でチエンソーの騒音などにおびえて
しまったか。
六義園は、かっては薄暗いまでに巨木化した木木に覆われていたが、今は間伐を含めた手入れの活発化で様変わりに
すっかり明るくなって、入園者が大きく膨らんでしまっている。
結果として、かって名物であったオシドリはここ5~6年飛来〇となってしまっている。
本日、2013年4月27日、思い立って妻と2人で小石川植物園に行った。すでにすべての桜は散ってしまっていて、藤もすでにほとんど終わりであった。
そこでは、いつもの4月末の風景が健在であった。ほっとした。全体に違和感を感じなかったが、今考えるとカラ類を一切見なかったのは不思議だ。
今日は入り口から下の道を左に沼地を抜けて、菖蒲園の真ん中を上に上がって、桜並木を経て出口に出た。
観察出来た蝶は
ヤマトシジミ(普通)、アゲハ、アオスジアゲハ、クロアゲハは普通に、結構たくさん見られた。モンシロチョウ(1)、キチョウ(1)、ツマキチョウ(多数)、ツマグロヒョウモン(1)、そしてカラスアゲハ(1)は入り口から左に向かって沼の一つに給水で来ていた。
トンボ類は一切観察できない。甲虫類も見なかった。不思議だ
小鳥は、スズメとヒヨドリ、そしてムクドリも普通に観察した。しかしシジュウガらなどのカラ類は観察できなかった。これも不思議だ。
カエルは少しは沼にいるらしく、オタマジャクシも少し。
都心部から、昆虫類が一切消えてしまっている感じを受ける。継続して観察を続けていくつもりだ。
本駒込4丁目 アゲハチョウの野生のままの飼育 1 2012年8月31日
種から育ったミカンの若い木、2本。この2年で約30匹ほどのアゲハチョウが巣立っていった。
いまも、ミカンの若芽を見つけて次々とアゲハチョウのメスが飛来してくる。
幼虫は1令から4令までは、まるで鳥の糞とかわからない保護色ですので生存率は比較的に高いと。しかし5令幼虫になった途端に、見せびらかすがごとく華やかない格好となって、またミカンの葉を食べ散らかしますので、目立ちます・。結果として脱皮したとたんにあらゆる災難が幼虫に襲い掛かる様です。
一つは近所の子供たちが採集していく。中には幼稚園児までが
2つ目は、スズメの餌に。5月から6月にかけてアゲハチョウが春型から夏型に変わる時期にかけてはスズメが雛の格好の餌として持ち去るために、とても被害が大きかった。
最近では、アシナガ蜂にいいように殺され、丸く肉団子にされてしまうケースが発生している。毎日通って次から次に。2匹の蜂が入れ代わり立ち代わりにきて。さすがに我慢できなくてそのうちの1匹を捕らえる補虫網でとらえて処分した。
昨年は大失敗をしてしまった。小さな小さな寄生蜂にやられてしまうので、最後の手段として、10匹ほどを「かんれいしゃ」を購入してきて、ミカン全体を覆ってみたが、あるとき覆った中に寄生蜂が複数、隙間から入って5令幼虫や蛹にたかっているのを見て愕然。結局1匹しか羽化せずの結果を招いた。
いま、初めてクロアゲハのサナギが羽化するか見守っている。成熟したところでマンションの自転車置き場に完熟した5例幼虫を放して蛹にさせている。この方法が最も安定的に羽化させるには最適と分かったから。
このクロアゲハを含めて、現在蛹になっている複数が、年内に羽化するか、来春にまで越冬するか、それが問題だ。
2012年夏 文京区動坂公園周辺のこと
とにかく生き物がますます少なく異様に静かな夏となった。8月の下旬になってミンミンはほどほどいるが、アブラゼミはほとんどいない。声も聞かない。
それは、近くの比較的大きな冨士神社では個体数が多いがそこでもみんみんのみ。セミ類はすでに特定の箇所にのみ生息する昆虫の状況になっている。20日ころ一声だけクマゼミが鳴いた。4年ぶりか。つくつくほうしはまだ聞けない
動坂公園でも、セミの出た穴の数は結構多く見れる。しかし、現物を見ない。アブラゼミ羽ほとんど鳴き声を聞かないし、ミンミンゼミだけ。異様だ。
なにせ、何もいない生活に慣れ親しんでいるので驚かない。
アリもいない。いるのはヤブカとゴキブリ。ハエは1年以上見たことがない。子どもの好きなダルマムシもいない。いない。
2010年10月30日の午後9時より、45分番組として放映されました。NHKとしてとても力の入った素晴らしい内容でした。
それに先立ち、28日に朝日新聞の第1面に、全身写真とその解説が大きく掲載されていましたので、その新聞写真を掲載しておきます。
皆様からのご意見をお聞かせください。
意見として間違っている箇所もあるかと思います。その時はご容赦いただき、ご指摘をお待ちしています。
千葉県内の里山をどのように再生させるべきかを苦慮している現実もあります。
NHKスペシャルじっくりと見ました。10月30日の午後9時より、NHK特番、これはまさに幸福な至福の時間でした。
80年ぶりにブータンの山奥で発見された、「ブータンシボアゲハ」の群舞には、びっくりしましたが、その生態系の調査経過と、結果からみた個人的な感想を述べます。
調査に参加された方々も70歳前後の方々6名で、名前程度は知ってる方々でもあります。
若い時からの、昔からの、かなりな蝶屋の一人として、自分も今回の隊員の一人として参加をしているというような気分で、その調査のプロセスがまさに冷静に食草を探り、卵や幼虫を探査する、久しぶりに自分でもかかわっている気分になれる、手に汗を握る時間でした。
この蝶は、まさに日本ではジャコウアゲハとよばれるタイプの近似種かと思いました。ジャコウアゲハは、都内�x文京区でも小石川植物園(のみで生息)で少数ですが、毎年見ています。
いままでも、ブータンの人々の顔やその生活ぶりが、日本人のルーツと呼ばれてきたこともあって、改めて良く似ているなと思っています。
まず、里山での生活が、かっての千葉を含めた里山の原風景そっくりです。
その里山の生活に密着しているからこそ、「ブータンシボアゲハ」が、いままで種として継続して生きてこられたのだという事が分かってきたことが大きな発見であり、驚きです。
参加隊員の方々も、てっきり原生林の蝶かと思っていたが、何と人とのかかわりに絡んで生きてきている里山の蝶だと分かって、あらためてという感じでした。
ボルネオなどの原生林で観察される、巨大なトリバネアゲハの系統とは、明らかに異なっていました。
太陽の直射が良くあたる雑木林で、巨大で群生をするウマノスズクサ類(日本種と類似)が発見されました。この蝶がそれを食草とすることが卵の発見と、実際に産卵状況の撮影に成功して確認がなされました。
「ブータンシボリアゲハ」は、里山を生活の糧とする地域の方々が、かっての日本の里山の入会地として森林を大事にしたごとく、森の惠みとして、薪とするクヌギなどの若い木を段階的に切り倒す。その切株から日本の雑木林でおなじみの、ひこばえがどんどん出てきています。また太陽が差し込み明るくなります。そこにウマノスズクサ科の大繁茂が生じて、それに依存して生存する蝶であることが分かりました。
原生林の蝶ではなく、人里の蝶だという事です。ジャコウアゲハもアゲハチョウも日本でも、手入れされた若い木の多い雑木林や住宅地の周りで数が圧倒的に多いとされます。
ウマノスズクサは原生林では、そう簡単に大量に育つ草ではないと理解しています。
アオタテハモドキという熱帯性の蝶(日本では沖縄等)と、ミヤマモンキチョウらしい蝶が撮影されていて、高山蝶が、一緒に同居している不思議さが強調されましたが、それ以上にブータンシボリアゲハは、ブータンの文化が生み出した稀有な里山の蝶であったという事が驚きであり、さすが秘境の国ブータンは国民総幸福量(こくみんそうこうふくりょう)を掲げる国として、いま最も有名な國だけのことがあるなと感じいりました。
なぜなら、少なくとも数千年の歴史的な経過がなければ、この様な世界でどこにもいない特徴を有した稀有なチョウが存在できるはずがありません。
この里山での生活が少なくとも数千年以上も連綿と続いてきているというらしいと想像されるような発見こそが、実は驚きそのものなのです。
日本の里山のありようは、まさにそのルーツがブータン及びその周辺国に今でも現存しているの雄だという感覚をも感じました。
この蝶が、その地域ではごく普通の身近なアゲハチョウに過ぎないらしいこと。その素晴らしい蝶の柄を生かして、地域の織物にはそれと思しき柄を縫い込むという事も放映されました。
このNHKスペシャルの中で見聞きすると、ブータンの持つ底深い文化的な背景がものすごく重要なこととわかり、さらに驚きでした。
かっての日本の子供たちがそうであったように、地域の子供たちのきちんとした挨拶、そして環境を守る若者たちの立ち居振る舞いも立派で、改めてしっかりと教育がなされたすごい国だと感じとりました。やはり、そういう里山の国が生み出したシンボルとして、「ブータンシボリアゲハ」は、日本の黒蝶「オオムラサキ」に負けない、まさにそれ以上の価値ある蝶であるなと感じた次第です。
まっこと、ブータンの「国民総幸福」指数については良く聞かされてきました。今回その本物ぶりを、改めて垣間見た感覚でもあります。
都内文京区本駒込で、この夏は、何十年ぶりにアゲハチョウの飼育に取り組んでみています。たった、2本の、しかも1.5mもないみかんの若木ですが、30匹以上がさなぎになりました。いろいろとやり方を変えてみましたが
寒冷紗をかけないと、しこたんたんと狙っているかのようにスズメにとられてしまうことがわかりました。外観が鳥の糞、そっくりな4令幼虫までは無事ですが、多くは5例になって青虫になった途端狙われてしまうようです。
8月中の幼虫はとても小さく、なんとしてもすばやくさなぎになるのを急いだようですが、9月に入ってからの幼虫は逆に、夏型の大きさに育ってくれています。
現在までに8匹が羽化して、無事飛び立ちました。残念ながら残りはことごとく寄生蜂にやられて羽化できませんでした。さなぎの一角に2mmほどの黒い穴が開いています。気が付かなかったのですが、さなぎを室内にまとめておいていましたが、それらにたかって、産卵を行った模様です。そのために、それもあってか、せっかくの蛹もほぼ全滅の状態となりました。
植樹のみかんは、おかげさまで丸裸になってしましました。葉っぱは落葉しないので古臭く、固く、それもあってアゲハチョウの幼虫も十分に育ちきれなかったのかもしれません。 ところで、みかんの木は、丸裸になってから1週間目に若葉の芽が出だし、1週間で食べられた葉のところが、大きな若葉が一斉に噴き出すようになりました。見事です。
もしかして自然状態では、害虫に葉を食されることが、逆にみかんの木を元気づけていくひとつの刺激として組み込まれているのではないかと思うほどです。
2011年7月25日現在、マンションの1Fにおかれたみかんの木に、アゲハチョウが産卵し、5令幼虫に育ち、無事サナギに、そのかぶせていたカンレイシャをばらばらに切り離して、サナギを室内に貼り付けてあります。不思議です。どれも同じサイズのですが、夏型にしては極端に小さいのです。
まるで、秋の終わりにサナギになって、冬を越して翌春春型が出現する、その小さいサイズとしか考えられません。 たしかこの時期の幼虫が、えさは十分あったにかかわらずいっせいに翌春まで越冬する準備でサナギになったとは考えにくいのですが。動坂下なのでしょうか。