文明化重視から文化再生へ、日本の文化の根源を支える、生業(なりわい)。その再構築にIT技術の導入を

ふゆみずたんぼで生態系保全農業。商工業はIT生産技術。出版はXMLフオーマット、フルバッチ制作で再構築を.

第10回里山シンポジウム全体会の開催

2013-04-14 11:42:51 | 里山シンポジウム実行委員会のこれから

里山シンポジウム実行委員会も発足して10年を迎えました。この5月18日(土曜日)に千葉経済大学にて、「里山、これまでの10年、これからの10年」 をテーマとして、第10回里山シンポジウム全体会を開催いたします。午前の部は10時から、午後の部は1時から午後5時までです。

午前の部は、プレシンポジウムとして 里山と4つの「生態系サービス」を取り上げます。

午後の部は、涌井史郎(雅之)氏の記念講演と「パネルディスカッション」を開催します。

お申し込みは不要です。資料代として500円をよろしくお願い申し上げます。。

 


放射能の被爆から早くもいくつもの再の要素技術モデルが構築案 (8)

2011-10-26 00:13:06 | 里山シンポジウム実行委員会のこれから

 放射性物質を効果的に浄化する粉末剤として、「バイノス」という名称の製品が新聞発表されました。東電の福島第一原発で評価テストを開始するというnewsです。
 将来市民レベルで、ひとつのツールとして活用が期待される要素技術の一つとして検討の余地があります。
 

 農法の重要な技術である冬期湛水不耕起栽培でも、ぼかしと呼ばれる細菌や微生物を有効活用がなされつつあります。
 現在の化学技術では、セシウムやストロンチュウムなど半減期が長過ぎて対応できない、あるいは明確に適応できない事態を引き起こしてきたことから根本的には、地球誕生時の放射線にさらされっぱなしの中で生き延びてきた「細菌や微生物」を見出していこうという考え方です。

 「ふゆみずたんぼ」や「冬期湛水不耕起栽培」その他の農法 

  実践家の方々から、放射性の物質や汚染水を浄化する細菌や微生物の存在を指摘されている方々が多く、その方々を勇気づける意味でも、その方向性への先進事例として考えられることと理解しています。

 現在、例えばセシウム等を吸着する物質として、鉱物ゼオライト等がありますが、生き物による浄化という事はこれから最も注目を集める分野であると同時にその廃棄までを含めたトータルな関連が見出されるかが、最新の話題です。

 この分野の、これからの可能性は著しく高いと言われていますが、同時に「バイオハザード」と言われるごとく、細菌や微生物の暴走とその結果といわれる不測の問題までも包含していますので、それなりの配慮が必要な分野でもあります。

 


仏教的な価値観と放射能との関係性 (6)

2011-10-26 00:00:06 | 里山シンポジウム実行委員会のこれから

 「東日本大震災」は、これ以上考えられないような厳しい自然災害でありました。でも、これは日本の国民にとっては、地政学的な災難の一つであって、一つになってがんばっていける事項であると、日本人であれば誰もが考えられ、大きな救いとなって来ている。

それと「福島第一原発」によって、日本国民、特に福島県や千葉県も含む関東圏で、いま直面しているのは、一過性の災害ではない。放射能は半減期までがセシウムで30年。ストロンチュ-ムに至っては何千年という時間経過を必要とする。がんばろうでは済まない。仏教でいう輪廻という宇宙観そのものを破壊する人間が生み出した悪魔的なもの。輪廻という思想を担保できないのかという仏教の本質を壊してしまいかねない部分が見えてきてしまった。


恐ろしい環境下で、妊婦や小さな子どもを育む母親の恐怖感を「風評」と評せるレベルではない。背景に仏教徒としての放射能に対する正当な考え方があるのであって、そこを真の敵にしてしまったいるのだから矛盾でもなんでもない。これを「不評」だから正せという、男社会の論理の破たんでもあり、説得できるものではないレベルと考えます。


以下は、マスコミが「風評」だから、その矛盾を正せと言っていますが、ますますひどいことになることは明白であると覚悟せねばならないと考える。まず、多くの農家の方々の農産物の購入から、影響は始まっています。


都会地の東京都や千葉県合流式下水道の放射能の危険性 (5)

2011-10-25 23:55:31 | 里山シンポジウム実行委員会のこれから

 今回の原発の放射能の汚染は、ますますどうしようもない危険性を帯びてきています。
東京でも、千葉県でも同様です。

 日経eco-net等に掲載された情報は、都内や千葉県で蓄積されている下水道汚泥が放射能に高濃度に汚染されている状況をあからさまにしています。
その内容は、改めて読み直してください。
 それ自体へのコメントは、あまり意味がないくらいですので控えますが、東京でも千葉県での採用している下水道の構造が大問題を引き起こしそうです。
それは、合流式下水道の箇所が圧倒的に多く、これから台風や集中豪雨時に、雨水と下水を何もかも一緒に下流域に流してしまう構造があるからです。
 それは毎年秋を中心に、年間、数回以上日常的に行われているとされています。

 その結果、合流式下水道に溜まっていた汚染汚泥を、そのまま東京湾などにぶちまけることになるだけでなく、下水処理場にたまってしまっている汚染汚泥までをも一緒にきれいさっぱり排出してしまう事さえ、当事者はそうは言わないでしょうが、充分あり得ると考えています。

 特に千葉県で言えば、一つ利根川下流域にある複数の下水処理場に注目しています。こちらも「合流式下水道」と聞いています。
 ここが、大雨で下水道のふたを開けた状態になった時に、利根川下流域に放射線汚泥が大量に流入する事態が想定されます。どうなるのでしょうか。

 


里山と放射能汚染の広がり。これからが本当の試練に (4)

2011-10-25 22:39:59 | 里山シンポジウム実行委員会のこれから

 里山の周辺には、すでに10年も前から里山を活用できる技能を持った担い手が、すでに殆ど消えています。農業就業者の激減と超高齢化(70歳前後)、そして定年退職して里山を再生しようとして参画された市民団体の多数の方々も、うまく若手への後継者がいなくて、平均65歳前後となり、活発な活動にも陰りが見えてきています。

 致命的なことは、日本は国土の70%弱が森林で覆われています。そこへ広島潟原爆164個分(新聞記事で)といわれる放射能をばらまいてしまっています。この全部を除染したとしても(不可能を承知で)、落ち 葉や水に溶け込んだセシウム等が、それぞれに無数にある水の落ち口や水たまりなどで凝縮され、放射能のホットスポット化することは避けられません。

 正直どうなるのかなと考えると、対応策が思いつかないくらいの危機的な状況を連想してしまいます。

 特に、人里に近くある里山を例として考えると、たとえば千葉県で想定するとぞっとしてきました。 さらに、今回の放射能の汚染騒ぎは、これ以上危険な状況が思いつかないくらいに、千葉県全域でも地域をおとしめ、地域価値を減摩しつつあることはありません。

 もちろん、放射能をまき散らした東京電力に一時的な責任がありますが、まずきちんと第一福島原発の廃炉をするための部隊は残していただいて、残りは全国の里山の除染活動に参加をいただけるようよろしくお願いしたいものです。

 でも、里山や奥山にも人がほとんどおりません。本来そこで所得がしっかりと担保されて、地域の管理ができている状況であればよかったのですが、関われる人がおりません。それよりも地域の方々を、たとえば高度経済成長のための労働力として、地域から都市部の、高度経済成長路線への働き手として、転身させてしまった後です。 したがって、地域で働ける方々が払底しています。

 さらに、放射能の危険性は市民に現場への直接作業にかかわらせることは極めて危険であって、

と言って民間企業に割り振ることは膨大な費用発生と税金への跳ね返りが大きいと思われます。そこでそのような事態のために、国や地域に命をささげることを約束している公務員の方々に出番としてお願いするより仕方がありません。行政職員の最大の責任と義務は、市民を体を張って危険から排除するということに尽きると思います。

 人がいなくなってしまった里山や奥山を見ると、放射の汚染のごときは、このような事態を招いたのは一義的には東京電力の責任でしょうが、さらに間接的な責任を負うべきは、国の経済産業省でありますが、里山に関しましては、農林水産省であり、県の農水部であり、市町村の農林担当部門であり、土地改良区であり、さらに農協(JA)でありましょう。里山の維持管理運用及び放射能除去のための除染も含めてよろしくお願いいたします。


里山と風評(?)被害と、若い母親たちの感性と (3)

2011-10-25 22:26:11 | 里山シンポジウム実行委員会のこれから

 311の直後には、何人ものメンバーが東日本大災害の現場に飛んで行って、いろいろと活躍をされました。今でも継続していますが、それらは公式な形で情報として、同じ里山シンポジウム実行委員会のメンバー間でも、ほとんど流れなくなりました。

 沈黙の状態です。都内でも多くの方々が、これらの話に触れることを意図的に頭から外して無視をする。そんなレベルに入ってきているようです。どうしようもないでしょ。!聞きたくない! と言って愚にもつかないTVのばか騒ぎで笑い転げる。身の回りにたくさんいます。

 一方で、関東以北の農産物は一切買わない。東北だけでなく、関東をも含めて購入しないという若いお母さんもたくさん。聞くと怪訝な顔で「それは私たちの常識」とのたまう。意見交換をも拒絶する。

 聞くと、千葉県の若者が多く参加している有機野菜の売れ行きがガタ落ちに。3割減~7割減に。それが続いていて、どうにもならないという。

 ある面でコンプライアンスというか、今までの有機野菜では、買い手のお母さまたちもつくり手を信じるという部分が多くて、管理基準もあいまいにすんでいたものが、はなから信用されずに、公式資料を求められる。まるで牛の1頭ごとの履歴管理のごとくレベルでの、野菜の単品管理を要求されだして困惑している。

 しかも、そこまでやったとしても購入者は、今度のことで放射能に限らす、行政や専門家の提示する数値を全くと言っていいほど信用をしなくなってきている。信頼できる先はどこなのだ。という心理状態に。

 これは外国から食料を輸入する大手商社や、大企業としてやや信頼されるイオン等の大企業やセブンイレブン等に圧倒的に有利に働いています。さらに野菜や果物までも外国製品を求める動きにもつながってきています。

 


ネオニコチノイドという農薬のことー1

2010-05-02 22:24:56 | 里山シンポジウム実行委員会のこれから

 ここ数年、ミツバチの減少に合わせるかのように、
 アカトンボも蝶々も、バッタもとても目に見えて少なくなってきています。
 田んぼに生物の姿がとても減ってきています。
 多様な特に昆虫類が気がつかないうちにまったく姿を消してしまうこともあり得る
状況です
 生物多様性COP10で大騒ぎしている片隅で、ひっそりとし方を消していくミツバチも
このネオニコチノイド系農薬は、有機リン系の農薬の入れ替わりで、全世界の農薬出荷の
20%を超得る直前までの超ベストセラー農薬です。
 昨年ミツバチの崩壊症候群の原因説で常に濃厚な容疑者でした。今も変わりありません

情報は3つ
情報の1 このネオニコチノイド系農薬を発明したのが日本の化学者で、米国化学賞を最近
受けらています。そのNEWS。

日本人の発明とは、何というめぐりあわせ。

情報の2 東京新聞本日版(2010-4-26)特集記事 ネオニコチノイド系農薬 規制強化を求める声

情報の3 2009年4月に 里山シンポジウム実行委員会の分科会(荒尾稔部長)で開催した、
シンポジウムのアーカイブスの記録
 邑井様にもパネラーをお願いしています。

 この秋に、再度ミツバチ問題を取り上げる2回目の分科会を開催する予定です。
会員の皆さまとの、フイールドなどの、生の情報を取り交ぜて、意見交換が出来るようになれば幸いです。
よろしくお願い申し上げます。


東京と秋葉原間工事佳境に。土台作りが始まっています

2009-09-09 16:10:50 | 里山シンポジウム実行委員会のこれから
2009-9-6
 東京駅と秋葉原間での、長年の懸案であった、東北・上越・常磐線と東海道線の間との直通化工事が本格化してきました。
 現在、新幹線にふさがれる形で上野駅、東京駅で終着となって、その間は上野と東京駅で乗り換えて、山手線と京浜東北で移動するという状態を打破して、上野と東京間が直通することで、サラリーマンの通勤苦が一気に楽になるとのことです。

 最大の工事の難関は、神田駅上空に、現在のJR東日本の新幹線の真上に、天井をかぶせるように橋梁をかける工事の必要部分でしょう。ここは工場で作っておいて、最後に、一気にどんとクレーンで懸けることになるのでしょう。

 秋葉原と東京寄りに、そのための斜めのブリッジをかけるための前後の路線用に土台作りを行っているところです。何本もの強靭な柱部分の工事用足場が立ち上がっています。

 ここが開通するとJR東日本としては、品川駅手前のの巨大な車両の操車場がいらなくなるそうで、それを副都心化する計画があるそうです。
 上野と東京が直結すれば、今の新宿ラインによって横浜への直行する線との2本立てになり、JR東日本にとっても、いろいろなビジネスチャンスが浮かびあがって来そうです。

 なお、この話には別の流れがあって、秋葉原を経由して成田高速鉄道が、折れ曲がって東京駅丸の内側に入ってくるという話。そしてそのまま→羽田へとバイパス線構築。
2 つくば新線が現在は秋葉原が終点であるが、それを1とセットにして、大深度の地下鉄形式となって東京駅地下まで延伸するという話もあるということです。

 この話は、とてもしっかりとした情報提供者からの聞き取りです。
地下鉄として、2線路がセットとなって作られるそうです。
 何でもかんでも東京駅につなげたいようです。  

千葉県幕張国際会議場でエコメッセが開催(090906) 

2009-09-08 13:20:42 | 里山シンポジウム実行委員会のこれから
090906
 千葉県の幕張メッセにあります国際会議場を1日借り切って、開催されました。
市民と企業と、行政組織のコラボレーションで開催。ことしで 回目となります。
 開催主体は、里山シンポジウム実行委員会の主体メンバーがかかわり、会場のいたるところで出品されていました。

 普段、お会いする顔とは別の、フイールドでの柔らかい、とても良い顔をされて、多数の若いお母様方と話し合っていました。
 会場では特に、若い夫婦連れが多く、この場が、千葉県でのもっともすぐれた若者たちの、特に働いている方々の貴重な情報交換の場になっていることを肌身に感じました。
 聞くほうも話すほうも真剣勝負で。
このような催しが、たった日曜日の1日で、終わってしまうことでよろしいのか、はなはだ疑問を感じて、委員の方々にも質問をしてみましたが、一様に、1日だから気軽に参加できるのだしということで、好評のようでした。
 参加費用も安く。企業もあらゆる分野から参加している模様で、やや雑然とした、かっての闇市をも連想するような雰囲気は、かえって年寄りには良い雰囲気として感じ取りました。
 この催しは、千葉県庁でも総合企画部、特に地域づくり推進課が中核となって、行政側の窓口となって、取り行っているそうです
 本年度で一回打ち切るかという話もあったそうですが、今回は過去最大の規模と参加者となって急きょ、複数年のっ継続が決まり、さらに同規模のイベントを年数回開こうということになってきたそうです。
 新しい千葉県知事もこの会場に顔をだして、あいさつをされたともことで、主催者側も結果はともかく、とても喜ばしいことと考えているそうです

インドネシアの王宮舞踊家の踊りとモンゴル平原の歌を

2009-08-12 03:35:30 | 里山シンポジウム実行委員会のこれから
2009-8-4
 千葉県立中央博物館1Fの前庭にて、開催されました。
素晴らしい踊りと歌でした。
 はじめに、しっかりと「インドネシア大使館」のかたから、母国での「生物多様性」にかかわる報告をしっかりとお話をいただきました。
 博物館1Fの会場も、演劇や踊りのようなこのような催しに使われるのは初めとのことでてした。
 会場として明るく、天井が張り出していますので、野外でありながら雨天でも開催でき
音響効果も抜群で、また博物館にお見えの方々もこぞって見学に参加できることができ
今後も、各種催しに対して利用価値が高いと感じました。
 市民活動の成果として、市民側にとっても博物館側にとっても、良い経験となって大きな収穫となったと思います。
 どこでも見ることができるような内容ではなく、インドネシア大使館の方々も参加される催しとして、インドネシア王宮舞踏家の見事な踊りでした。
 「生物多様性と私たちのくらし」展示会の一環として開催されましたが、委員である林さんが、テーマを掲げて仲間たちに相談したところ、その社会的な信用の積み重ねで、なんと今回のような催しを含めて4つの事業が開催されることとなりました。
 何ということでしょうか。

 今回の催しの開催までは、急な話であるだけでなく、インドネシア大使館側からのあいさつもあるということで、最初はさすがに場所を提供いただきました千葉県立博物館側の担当者も驚いてしまって、いろいろとありました。
 しかも市民団体側でも、関係者も多く、ボランティア活動ですので、なかなか詳細が決まりませんので、博物館側からいろいろなことを含め、関係する資料提出等を要望され、せっかく作りあげたパンフレットの修正要求などが重なって、目を白黒という状況でした。 

展示内容 今流の慣行農法での田んぼの仕組みを解説

2009-08-12 03:26:02 | 里山シンポジウム実行委員会のこれから
2009-7-21
 千葉県立中央博物館内で「生物多様性と私たちのくらし」展示も3週目を迎えました。
今回は、とても子供たちには歓迎されています。
 数時間もこの場所を張り付いて帰ろうとしない子供たちが何人もいると聞いて、瞠目してしまいました。
 この仕組みと、展示物を作られた、里山シンポジウム委員会の木下さんは、とても須郷アイデアマンであり、子供が大好きな方です。
 その柔軟な性格が、そのまま子どもたちにも伝わるのでしょうね。何位というか夢があって、大人が誰も気がつかないが、とても面白い世界を教えてくれる。それが農業の田んぼの世界。
 

生物多様性にかかわる第2回目のシンポジウム開催

2009-08-02 11:06:36 | 里山シンポジウム実行委員会のこれから
2009/8/1(土曜)午後1時より16:30まで
 「生きもののにぎわい 子ども発表会・コンサート」という名前で
里山シンポイウム委員会と、千葉県立中央博物館が主催者となって協働して千葉県立中央博物館内1Fにて開催されました。

 

里山の展示会 の盛況

2009-08-02 11:01:01 | 里山シンポジウム実行委員会のこれから
2009-8-1
 千葉県立中央博物館で開催中の「私たちのくらしと生物多様性」にかかわる展示会が開催されています。
 市民が企画した「市民企画&シンポジウム」です。

 7/3日までは、「森林資源を生かすちばの暮らし」


第54回里山シンポジウム実行委員会会議開催

2009-07-26 17:32:34 | 里山シンポジウム実行委員会のこれから
2009-7-20
 里山シンポジウム実行委員会が久しぶりに開催されました。
今回は、
1 次年度も継続してこの委員会を開催していくか否かを大きなテーマとして開催されま した。
 結果として全員一致で継続をすることを確認できました
また、県の森林課の担当者も出席され、次年度はこの委員会の発足の機会ともなった里山条例が発足して5年目。見直しの作業に入ることが話としてありました。

2 として、地球環境基金からの助成を得て、7月から始まって2週間。中間的な課題を
話しあいました。来訪者が千葉県立中央博物館全体としても前年に比べて落ち込んでいるとの報告もあり、幕張メッセで開催中の恐竜展との競合の話もあって、真剣な議論に。
 

千葉県内の里山の現状とは何か。里山を抜本的に再構築するための一つの策として(12)

2009-07-08 21:05:16 | 里山シンポジウム実行委員会のこれから
2009-6-25
 あえて、山林だけでなく、水田での問題点を、気がついたことを
 千葉県下、農村での行政組織があたかも、擬似的にかっての地主化してしまった事も 

1 千葉県では、随所に千葉県庁や市町村で行政担当者が、まさに地主としか言いようのない乱暴極まりない状態で、何度も何度も、農業従事者に相対しているのを目にしています。その極の一つが、手賀沼、印旛沼周辺で生じている事態なのでしようか。

2  日本中で印旛沼周辺は、最も豊かな生産物と水上運輸を含めて、明るく生活をエンジョイできた地域と聞いています。現在は商業は寂れ切って、大規模住宅地に変わりましたが、印旛郡栄町や本埜村の歴史を、ひも解くとよくわかります。
 特に水運と、豊かなお米と、マシジミやウナギ、そして小魚やエビなどの佃煮が名物となり、印旛沼や利根川を交通路とした水運も盛んでした。
 今ではえっと驚きますが、成田市にはいたるところウナギの養殖所もあって、そのあとを見て歩いたこともあります。
 また栄町には、まだ地域の鴨を取って、カモ料理を出す専門店が複数残っています。

3  そうです。かっての手賀沼や印旛沼は自然湖でありました。利根川の氾濫源を形成し、普段はその三日月湖として成立してきています。まさに、霞ヶ浦、手賀沼、印旛沼しかりです。 

2 ところがある日、突然に、それらはすべて、今日からダム湖だと宣言して、地域の利害関係者をすべて切り落としてしまいました。
 いままで金銭価値として評価されていなかった巨大な沼が、大規模なダムとなってしまいました。 ただのものが、紙切れ1枚で、何億トン×@何百円=となって、突然日本のGDPまでをも一気に押し上げる結果となりました。
 代わりにダム化ですから、水位を1年中管理されて、春いちばん水面が高くなるために、沈水植物が発芽できず、それを餌にするミミズ類(イトミミズなど)が涌かず、マシジミ屋ヤマトシジミが全滅し、気がついたらすべての地域を支えていたなりわい(生業)の仕事が、見事にすべて消えてしまったのです。

3 さらに、周辺の大規模な干拓によって、沼及び周辺域を埋め立ててしまった箇所では、なんとそれを払い下げを受けた農家には、国が農家の方々を集めてできあがった土地改良区が、払い下げを受けた農家の監督者として農家への介入が始り、現在に至っています。社会保険庁や教育委員会、と同じレベルで土地改良区は、監督権限を持ち、裁判権を有しています。
 払い下げは、情実を伴ったと聞いています。しかも行政側が、かっての小作農の方々に相対していきましたから、どうしても行政との関係が、擬似的な「小作と地主」の関係にならざるを得ないこととなりました。
  
4 千葉県下の市町村でも、農林水産関係の職に従事している方々の、かなりの方々が行政職でありながら、人を人とも思わないで行動する状態を5年以上つぶさに観察してきました。
 農家をはじめ、私どもNPOや市民に対しての対応でも、荒っぽい対応さは、言語を絶するものさえありました。
 我孫子市でも、とても理解のある中堅の行政の方が、農林水産部に移動されましたので、水鳥保全のより発展が期待できるかなと伺いましたら、180度態度が変わって、ふんぞり返って一切を拒絶。しかも身体的加害まで連想させる言葉まで使われて、
 土地改良区(我孫子市では水田の98%)内へは、ふゆみずたんぼ等の農家への接触さえもまかりならんという話で、すべての動きが凍結になった経過があります。 
 
5 水田をコンクリートで固めた慣行農法とは、あらゆる社会インフラを土地改良区が握り、農家を監視して、裁判権までもって、農家を監督し、結果として場合によっては、陰湿ないじめを通り越して、言うことをきかない農家を金融的に追い詰めて破綻させることをいとわない。
  そのような組織がいまどき温存されているのは驚きです。でも、一言で言って、それらの仕事に従事している方々の多くは、とても苦しんでいると、少し付き合うと、こぼされることが多々です。
 でも縁故で入った方々は(そうは言いませんが)、逃げ場がなくて、結果、典型的な三無主義に落ち込んでしまっている方が、と考えてしまうことも。 

6 これから若者たちのかなりが、現在の加工産業的な、サラリーマン社会から、なりわい(生業)的な一次産業への活路を、なんとかこじ開けてでも入ってくる時代が始まっています。
 その方々が、農業や漁業の世界に入りやすい、危険な世界をセフテイガードを張ってあげられるかがキーワードだと考えると、いままで散々な目にあわされてきた経過から、
 かなりシビアでありますが、問題の提起にしたいと考えています。   

7 現在、環境を配慮した農法と言いながら、それらを市民が発見し考案し普及を進めようとしても 最大の抵抗勢力は、何と農業であり農家でもある。
 その典型例がふゆみずたんぼであり、冬期湛水不耕起栽培による無肥料化した農業の展開です。
 韓国や中国など世界的に広がりだした、生物多様性に貢献度の高い農法であり、農水省も、その 普及を積極的に進めようとしています。
 でも、千葉県では、宮城県、滋賀県、そして豊岡市などのように、篤農家があいつで参加し、市民と農家と、生協と、そして大学や土地改良区まで加わって地域おこしの一つとして、どんどん発展をしていくはずが、千葉県では動きません。
 
8 かっての日本の物作りを支え、現在の日本を型作りをしてきた、日本にとってものつくりにたけた、もっとも貴重な方々を、毎年不条理な原因によって、多数の方々が自殺に追いやられています。
 それが、都会地では「職人」と呼ばれる技能者であり、地方では農林漁業を営み、商店を経営してきた 方々です。
  いま、「きなだやま」の山砂採取問題などの背景に、農家の疲弊をもろにかぶる地域の土地改良区 などの切迫した財政問題等があるという指摘もされています。 

9 千葉県では尋常な状態ではない。農業をはじめ、一次産業ではすべての人々が里山や田んぼから 立ち去ってしまう状況が起こっているとしか言いようがありません。
 実は、千葉県の里山では、これが現実に起こっている事態だと認識しています。
 戦後の土地開放で土地を取り上げられた方々との、怨念ある争いははよく理解できますが、実際に一次産業従事者が45%からたった3%までに、ここまで減少してしまった現実は、異様としか言いようがありません。

10 印旛沼や手賀沼の地域を含めて、千葉県の農家の方々との接点をいろいろと模索してきました。しかし、行政をを含め、私どもにもかたくなに、話までも聞こうとしない姿勢は、異様としか言いようがありません。  
 言ってみれば行政などに対する徹底した不信感です。成田闘争での、特に三里塚の狂騒がよく物語ってくれているように思います。
 農家の方々に、常に聞かされる枕ことばは、「行政の言うことを聞いた連中はみな破産した」。一切耳をふさいできた連中しか生き残っていない。という何とも言いようのない言葉です。

11 今、若者を含めて、千葉県では正直、集落で人を受け入れる雰囲気はとても少ない。
 限界集落で人がいなくなってしまって、そこへ立ち入った若者は、しょうがないで受け入れられていますが。
 
12 あえて書きますが、戦後の行政の行ったことを考えると、江戸時代から歴史的に地域を分散して管理してきた、江戸時代からの悪しき習慣をも含めて、情報公開や、山武杉の失敗例等に関して きちんと総括を行って、農家の方々との信頼関係を再構築しない限り前に進めないと考えています。
 悪縁は早い時期に、切り落とさないといけないと思います


 荒尾稔 minoruarao@tml.co.jp
 * あくまで、この意見は荒尾の個人的な意見であります。