文明化重視から文化再生へ、日本の文化の根源を支える、生業(なりわい)。その再構築にIT技術の導入を

ふゆみずたんぼで生態系保全農業。商工業はIT生産技術。出版はXMLフオーマット、フルバッチ制作で再構築を.

これからの電子出版や携帯小説等への対応策(1)

2007-07-20 06:45:50 | 組版プロの思考からXMLを考える
2007-7-20
 ㈱写研の電算写植の時代は明らかに過去のものとなってしまったと、印刷会社の方々からの声があちこちから聞こえてきています。そのなかで蓄積情報を何とか生かせないかとの声が沸き起こってきています。
 そこで当方からの最も具体的な提案です。
 写研の技術の最大の貢献は、それなりに一貫し、標準化された環境で作成され、それを基本的ニ30年間にわたって変えいていないという稀有なことにあります。
 まず、蓄積された写研ファイルは、これからを考えると、まずもって、”宝の山”だと申し上げてよいと思います。
 これらを適正に変換して再構築できていければ、かつ8インチFDであろうがテーブル方式であろうが、何と、逆に古ければ古いほど質的に優れた加工済み情報としての価値があります。
 最大の価値データは、写研のSP3131で形成された棒組での情報です。(8インチ頁16は不可)
 棒組や頁組のヘッダー部分 → たとえばモリサワのMCB2の基本レイアウトおよびスタイルにかなりの部分を変換出力可能
 本文情報は、その生成部分をMCB2の本文として、ルビや割注などを含めて取り組めます。
 新書など文芸書版でいえば、モリサワMCB2では写研の過去のデータから、ほぼそのまま再生が可能です。写研からの再生データは、スタイルに忠実に400p程度の流し込みが、20秒程度で組み版が終わります。そして汎用的なPDF出力に1分程度。すぐれたXMLも生成できます。
 過去情報があれば制作コストが大幅に削減可能となります。その結果として、電子出版等への展開でも原価的にも十分に適応可能となります。
 しかも、電子出版ではe-bookでもt-timeでも、組版要求内容が格段に高まってきていますので、手造りではコスト的に大変で、過去野蓄積情報としての写研データからの、展開はとても貴重な収益源となります。
 それにより、中期的な企業としての設備や人材教育等での方向性がはっきりと見えてくると思います。
 何よりも、多面的な出版社や一般会社等へのプレゼン力が大きく増しますことでしょう。
 
 写研のデータでも、最も継承したい、大量データを選んでお引き合いください。
文芸書や辞典、データベース物など、大容量でかつ内容が全体としてあまり変わらないものが特に最適です。

 
当社では、SKデータのテスト変換を受け付けております。
お問い合わせくださいますよう、お願いいたします。
お問い合わせ先
 ㈱トータルメディア研究所
 荒尾稔 minoruarao@tml.co.jp まで
 

大日本印刷が、書籍出版でも大手の丸善に資本参加の動き

2007-07-20 06:29:49 | 組版プロの思考からXMLを考える
2007-7-20
 今、印刷業界でもこの件での話題が盛んです。
先日、㈱丸善内で、主に印刷関係の業者が㈱丸善側から呼ばれて、説明会を開催されたそうです。相当緊迫した内容であった模様ですが、はっきりとしたことは何も
話がなかったとのことでした。
 いろいろな憶測が飛び交う中で、とうとう大手印刷会社が出版業界への、M&Aに乗り出したのかとの観測がされています。
 改めて大手(印刷企業)と、中小企業としての印刷産業との関係、そしていまの出版業界と印刷業界の構造的な、ある面で利害が必ずしも一致しない流れから、この方向性は予想されていることとの見方も

 

都内のタクシー事情から

2007-07-19 18:25:24 | 東京の街角からモニタリングでわかること
2007/7/19
 本日所用で利用したタクシーの運転主との会話

○景気は→とても悪いよ。タクシーの台数が増えて、めちゃめちゃだ
○値上げするようだけど → 早くしてほしい
○ロンドンのように初乗りをやめて、リアルな距離だけで生産する方法がとれないの。また、JRの共通カードなどの利用ができないのか?
 たとえばJR田端駅から自宅までロンドン方式で計算すれば440円で済む。
とても使いやすくなるので毎日利用できるのだが‥。実際JRカードがバスにそのまま利用できるようなって、使ったこともほとんどなかったバス利用が毎日になった。
 → タクシー会社の方針で、カードや設備費用はほとんど運転手もちとなってしまってます。カード利用はその設備と8%もとられるカード手数料があるので、何もできません、とのこと。
 遠距離での高速利用も、帰りは運転手負担であるなどなど
 これでは、中小タクシー会社の経営者が一気に入れ変わらない限り、経営の混迷が結果として現場の方々にそのまま負担される仕組みでは、いかんともいがたい状況というべきでしょう。タクシー会社とはどんな仕組みなのでしょうか
 自家用車を捨てた立場からは、代わりに公共交通手段として、経営者側からのグッドなアイデアでの斬新なサービスを期待したいのですが。利用しやすい環境形成を期待しています

本駒込で、今年はじめてのツマグロヒョウモンチョウを観察

2007-07-19 18:07:02 | 東京の街角からモニタリングでわかること
2007/7/16
大型台風の通過した直後、うす曇りの中で、本駒込の自宅からJR田端駅に向かう路地の、とある住宅の路地先の植え込みで、今年初めて「ツマグロヒョウモン」の雄を発見しました。9ケ月振りかもしれません。
 相変わらず不用心で、手でつまめるような状態で吸蜜をしていました。
台風通過後の一時に、羽化したごとく新鮮な個体でした。今年もたくさん観察することになりそうです。その他としてはモンシロチョウが2羽ほど、これも久しぶりです。
 でも、キタテハやセセリ、ヤマトシジミやベニシジミ等のありふれた種類の蝶たちをまるで見ることができなくなっています。どうしたのでしょうか

電子出版への広がり 2010年には1千億円の市場に変身

2007-07-14 17:43:55 | 組版プロの思考からXMLを考える
2007-7-14
 デジタルパブリシングフェア+ブックフェアを見学してきました。
ボイジュー社のコーナーで、すでに電子書籍として登録されている文庫本やアニメ書籍の数が半端ではない事実を知りました。
 講談社や小学館、岩波書籍では、T-Time等への登録数が、それぞれ1,000冊を優に超してしまっているとのことでした。全体で5,000冊以上のようです。
 数年前20億の売り上げが、現在年間280億円ベースにまで10倍に拡張しているとのことから、3年後1,000億円は堅いとのことです。

 当社(㈱トータルメディア研究所)でも、顧客先の依頼を受けて、e-bookや
T-Timeを編集出力するプログラムや調査出力を行っています。
 主に、写研の蓄積データからの取り込みを推奨しています。
写研の8インチデータを含めて、グラフでもページ16党からも電子媒体への変換取り組みは可能です。

 一度、ご相談ください
 なお、同時に写研データを、モリサワMC-B2等へ変換する(イメージで)プログラムも開発済みです

 

ビスタの問題。中小プリンタドライバメーカおよび製品群は苦境に

2007-07-14 16:54:11 | 組版プロの思考からXMLを考える
2007-7-14
 ここへきて、いくつかの印刷会社からのビスタに関わる損害発生のご相談をいただいています。同時に複数メーカの顧客先や販売会社からの悲鳴が。
① 中小印刷向けで開発された組版ソフトを購入利用している先で、ビスタで作成されたWord等の入稿原稿を印刷した結果、製品上で致命的な文字欠損、〓表示、異体字入れ替えミス等で、数百万円単位での損害が現実に生じ出しています。   W Windows上でTTフオントやOTFフオントの運用環境がまだ整備がついていないがためもあって、各フオントメーカもこの冬まで対応が取りきれないことに大きな原因があります。今のところ対応策は、Wordからの1点ごとの入稿原稿の事前評価を的確におこなう方法しかないとまで言われています。
 まさに、印刷会社の死命を制する問題となってきています
 現在、adobe社と共同歩調を取り、かつビスタ問題への対応を宣言しているフオントメーカ最大手のモリサワでも、この12月頃にならないとビスタ対応版は出荷できないとのことの様です。
 またビスタ対応でのプリンタドライバと追加フオントを整備するには、開発に巨額な費用が生じてしまうため、多くの組版ソフト及びフオントメーカも、開発をあきらめて撤退する方針を表明している会社が続出しているとのことです。
 大手松下系の開発会社の撤退表明は、印刷関係でも1万代以上の出荷実績があり
その会社の撤退動向は大きな衝撃を伴っています。
 
 ヘッダーで紹介した事例では、Adobe社がプリンタドライバ部分の情報を公開しないことが原因だとの意見をされていますが、中小組み版メーカ製品を採用したことに原因があるとしたら、印刷会社側の自己責任で、新規の投資をする以外に方法は見当たらないだろうといわれています
 最終的には組み版、フオントメーカとも、adobe社、モリサワ、ほかA、Bなど数社しか残らないだろうといわれております。
 ここまで来るとソフト業界だけではありませんが、1分野ごとに1社独り勝ちの構図がはっきりしました。
 同時にビスタに関しても肝心のマイクロソフト社自体が、このプリントドライバ分野に関して参画していないことが、adobe社とのとてもはっきりとした競合関係にあるという観点からも、無責任のそしりを受けざるを得ないことから、そこが国との軋轢の根源にあることもあって、とても問題を複雑にしてしまっています。

ビスタの問題。国はマイクロソフト社と距離感。再度噴出す可能性

2007-07-14 16:28:12 | 組版プロの思考からXMLを考える
2007/7/14
 今回、国はマイクロソフト社のwordやexcel等の購入を取りやめるとの話を、一度は否定しました。でもこれは今後とも継続する対応と考えられます。
 昨年12月松のNHK報道と言い、今回と言い、そこに流れる思想は、「特定の1社依存は何が何でも避けたい」ということに尽きるということでしょう。
 縦割り組織に徹した行政組織の中で、法務省や文部省が考える文字体系のイメージと、経済産業省のJIS2004で考える文字コード系との差異はとても大きいので、マイクロソフトはその異体字を扱う上で"虎の尾"を踏んでしまった可能性が高いと思います。
 あらゆる人名、地名、社名等で使われる、登記簿に記載された異体字はすべて有効にできなければ"けしからん"と怒る組織と、Googleで検索できない異体字は
これから重要なコンテンツ制作および輸出産業育成に致命的と叫ぶ組織に、日本語そのものの機能性と文化上での価値観の違いであって、簡単に解決のつく問題ではありません。
 したがって、マイクロソフト社は、その影響力を発揮して行く上で、今後ともビスタ上での異体字問題に代表される情報変換の不整合に関しては、延々と続くテーマとして、覚悟をしていただかなくてはなりません。
 改めて再度、国は、情報交換に不整合のあるwordやexcelを購入しない方針という流れは、必ず噴き出すと考えられます。
 最大の原因は、プリンタドライバへの参入がなく、放置したままで、かつフオントメーカとして最低のルールである、フオント名を付けないという無責任な行動に原因があると言わざるを得ません。これは印刷業界だけでなく大木の業界で損害を引き起こしてしまう原因であり、禍根を残しています

デジタルパブリシング フエアへのお誘い です。

2007-07-04 16:21:52 | 組版プロの思考からXMLを考える
2007/7/4
 しばらく、blogへの意見表明は控えておりました。これから再開いたします。

 最近、携帯小説等が、一大ブレークを始めています。
電子出版の市場も活性化しつつあります。

 そのなかで、写研やモリサワMCB2等で組み版された文芸書版から、T-Time、e-book等への変換要望が急増してきました。
 そのあたりへの
弊社開発による「中間ファイル Palna」(xml形式とタグ付きテキストで構成)
によって、印刷会社様でも対処可能な順応的環境を構築整備してきました
 今後での最適な対処方法をまとめてみました。
 

1 東京・ビッグサイトで明日より8日まで開催されます「デジタルパブリシング展示会(ブックフェア等と共催)」では、弊社のシステム導入先の、㈱コーヤマさまのコーナーで「コーヤマからの提言」として電子出版等への取り組みに関して応援をさせていただきます。

 展示内容:
  (1) WORDを主体に、各所の制作物をXML化する技術です。
    特にMathtypeをベースにした数式、学参等の対応部分では
    ピユアなXMLを、目的通りに生成する新しい環境を提案します
    コア技術としての「文字精密変換技術」は、きめ細かいコーデイングによ    り、柔軟なXML生成を可能にし、これらを中間ファイルとします。
  (2) WORDから、ピュアなXMLデータを生成して、モリサワ製MCB2への取り込み
  Wordのファイルから、ぎりぎりまで不要な内容を削除。極端にテキスト
    ベースでかるく作成でき、MCB2ほかの組み版機器へ
  (3) 写研等、伝統的な蓄積情報をPalnaで取り組んで中間ファイル化します。
    タグ付きの汎用データ、あるいはXML形式データとして管理を可能に。
   ① 今回は、㈱モリサワへの変換
   ② 各種電子出版データとして自動を含む制作手段の機能対応を提案します  
  展示内容です
  ㈱コーヤマ
㈱トータルメディア研究所
 

政府はマイクロソフト社のWORD等の購入をしない。互換性から

2007-07-04 01:09:27 | 組版プロの思考からXMLを考える
 2007/7/4
以下の日経記事を知りました
その前に、NHK報道として、2,3のkqtqkqrq質問を受けて、情報源を探ってみました
 日経のHP記事が事実を整理していると考えます 
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20070702/276505/NHKが報道した内容。総務省が内容を明確に否定

「中央省庁で使う文書作成などのコンピューターソフトについて、国は、特定の製品ばか り購入するのは公平性に欠け公共機関として認められないとして、1日から、マイクロソフト社の「ワード」など標準的な規格と互換性のないソフトを原則として新たに購入しないことになりました。
 指針では、新たに購入するソフトはISOなどの国際的な規格や国内のJIS規格に基づいた製品を優先するとしています。最も広く使われているマイクロソフト社の文書や表計算のソフト「ワード」や「エクセル」は、現段階ではこうした規格に沿っていないため、業務に支障がある場合などを除き原則として今後購入できなくなります。マイクロソフト社は、ワードやエクセルについても国際規格として認めるよう引き続き働きかけたいとしています。」
 総務省行政管理局の局長の話として、NHKで報道された。

 この関連の話は、昨年12月末に、NHKがTV上で政府の方針として、同様な趣旨の内容を考えているという案として、一度公表されています。
 同じNHKでありました。正月早々
 BlOG上で、印刷関係者を含む多くの方々が、その意図解析や的確な施策になりえるかの議論が盛り上がりましたが、その後の関連情報がまったくなく、真意不明のまま現在にいたっている経過があります。
 それが今になって具体的な形で表面化したもののごとくです

関連情報
 マイクロソフトからの意見表明

 本日の朝刊では、日本経済新聞社、朝日新聞社の2紙上では新聞紙上では関連情報は見当たりません。
 この内容に関してはさらに情報を集めます

ディズニーランドで、リピータの多い理由が、納得できました

2007-07-04 00:40:31 | 東京の街角からモニタリングでわかること
 6月の末に、次男夫婦が孫2人(4才と2才の女の子)を連れて1年半ぶりくらいに東京へ、自宅に泊って行きました。
 夫婦と、長男の3人で迎え、久しぶりに一緒に生活しましたが、心底疲れました。初日は秋田から直接浦安市のデイズニーシー前のホテルに荷物を降ろして見学、そして泊まり、翌日は早朝からデイズニーランドで5人+2人の孫の組み合わせで遊びました。 孫のエネルギーのすごさに圧倒され、親も子もない、おじいさんもない平らな人間関係を改めて実感。
 中では、1日に何回もパレードが行われています。乳母車がどっさりと並び、若い夫婦と赤ちゃん連れが、とても多いのですが、改めて生のパレードの面白さにほれ込みました。追っかけもさせられました。若いえりすぐりのダンサーがたくさん参加していて、その素晴らしい表現力と訓練ぶりがすごい。というか、ゴミを拾って歩くスタッフも、誘導係も。運転手も全員が心から感謝して手を振ってくれるさまに、本当の気持ちがにじみ出ていて、気が晴れてくるのです。これは実感です。
 だからこそ、その真のおもてなしに感動してリピーターが生まれるのだなと心から納得した次第です。良くもここまで教育(?)されたものだとの実感です
 孫の年齢から遊園地めぐりとなっていますので、乳母車も納得ですが
 さらに、食堂も最大で980円程度、で味はとてもおいしい味付けでした。
食堂でも、注文をして、その後の素早さは驚嘆しました。たった30秒程度です。
どのような仕組みと訓練によって可能になったのか、近々再度調査にいってこようっと考えています。大人の女性陣の買い物熱心さには脱帽し、その間、孫の後を追っかけるので手一杯。夜まで会場におりましたので、パレードの追っかけなど、孫が暗闇で迷子になるのではないか、その点がとても心配でした。

全国的に赤とんぼの数が激減との報告から、その原因の推測②

2007-07-04 00:13:40 | 東京の街角からモニタリングでわかること
かって、戦後の高度経済成長の始まりと前後して日本の多くの湖沼で、底泥に生じる水草が
一気に衰退してしまう事態が生じてしまったことがあります。
 それまで、モク取りと称して、湖沼からの水草捕りは地域での大きな収入源であったと聞いています。
印旛沼、手賀沼でも同様でした。
 この原因は、いま言えることは、戦後の一時期全国で一斉に始まった、除草剤を大量荷ばらまいたことに
その原因があることがはっきりとしてきています。
 原因は初期の除草剤には不純物が多く、大量のダイオキシンが含まれていたこととされています。

 これはダイオキシンは半減期が異常に長くて、40年以上経過した現在でも底泥中ではほとんど減っていないようです。
戦後の農政の原罪のごとく位置付けされざるを得ません。

 それだけに、第2の除草剤?と考えて、慎重に考えていく必要性が高いのではないかと考える次第です。

 ㈱トータルメディア研究所
荒尾稔 minoruarao@tml.co.jp

赤とんぼ激減の理由の推測の一例として①

2007-07-04 00:11:37 | 都内で生活する水鳥や蝶などの虫たちの現況
1 フイブロニルと呼ばれる薬品をベースにした農薬で、商品名”ブイケットプリンス”あるいは”アクタラ”等と呼ばれる非有機リン系の薬品の影響が指摘されています。甲殻類の殻を壊す機能が高く少量で、あらゆる昆虫が殺されるとのこと。アメリカザリガニの駆除に効果的だが、まずミジンコから全滅してしまい、赤とんぼのヤゴ等への深刻な影響が危惧されて、使用が自粛された箇所も(岩手県等)あるそうです。 宮城県の農林試験所の研究者からの意見です。

2 不耕起栽培の開発指導者として著名な、千葉県佐原氏在住の岩沢信夫氏は、別の角度から 
 最も深刻なのは、ここ数年急激に使用が広がっている、やはり非有機リン系の農薬で、商品名”コンコル””アドバンテイジ”と呼ばれる製品等の深刻な影響を指摘されています。
 まず苗床の土に散布され、田植え時に田圃へ拡散。有効期限が50日と極端に長くその影響はあらゆる生き物に破壊的な効果をもたらすとのことです。
  現在、この農薬は圧倒的に使われだしていて、「赤とんぼ」の激減はこの農薬の使用開始が最大の原因ではないかとの見解です。(この部分はNHKのなかでも、原因として語られたことと一致しています)
 主な使用目的が、イネムシゾウムシを殺すことを目的とするとのことです。

3 さらに岩沢氏は、アキアカネ等が秋に産卵した卵が、孵化する前後に耕されて土に埋め込まれてしまうことも、大きな要因と語り、 さらに、2の結果としてヤゴの餌が全くないない状態になってしまうと指摘。
 農業での乾田化の影響がさらに事態の悪化を招き、農薬の量的な削減を推進することで、より不透明な状況で、いままでにないタイプの農薬が使われだすことの危険性をとても危惧されています。

4 農業専業者の千葉県栄町在住の新海秀次氏は、最近地方で(新潟県等で)、やたらに田圃の畔に
除草剤を大量にまいている実態を見て、地域の河川や飲用水への悪影響を心配していました。
 すごい農業での手抜きが始まっているとのコメントです。
この面からの検証も必要との意見と聞きました。

 当方からのコメントとして、いま頭を抱えています。 
 赤とんぼからのメッセージは、今後子供たちへの健康被害を含めて、とんでもない事態を引き起こしかねない様な、いままでにない不気味さを実感しています。
 皆様方からのご意見をお聞かせください。  

 ㈱トータルメディア研究所
 自然情報収集システム開発者
 荒尾稔 minoruarao@tml.co.jp
 http://www.tml.co.jp 

アキアカネ(赤とんぼ)を見ていません。蠅がいません。

2007-07-04 00:06:22 | 都内で生活する水鳥や蝶などの虫たちの現況
 最近開催されました全国の赤とんぼを調査しているグループでのシンポジウムでは、全国的な赤とんぼの個体数の激減が報告されました。ここ4~5年で、10年前の1/10とまで言われています。
 本駒込での現状は、今年は一度も見ていません。昨年もほとんど。数年前までは6月中旬、梅雨の時期に一斉に羽化した赤とんぼの群れを確かに観察していました。昨年確実に観察できたのは、秋の時期に「小石川植物園」内のみと記憶しています。

 この2~3日の観察では、自宅とJR田端駅への道路際で
2回目観察のモンシロチョウ
1回目のヤマトシジミ
3回目のアゲハチョウ
これくらいしか観察できていません。観察箇所が動坂下1km四方の道路際としてもあまりにも少なすぎます。
 ちなみに、
①この圏内で6月下旬にツバメの明らかにつがいが観察は、JR田端駅へ向かう赤紙不動の周辺

1ケ所となってしまいました。
②実は、ここ3年ほど蠅を一回も観察できていません
③団子虫も観察できません。
④ゴキブリは異常に多いですが、一般のゴキブリはここ1年、一度の見ていません
 代わりにチャナバネゴキブリばかりとなりましたが、ここ半年ほど真っ黒の小さなゴキブリが増え出しています。その分チャバネが減ってきています。
とっても薬に強くて、かつ敏捷でロートルには捕まえられません。種類は不明です。
④周辺域で生き物が決定的に減って、カラスさえも寄り付かない街に変わってしまっているのが気がかりです。ヒヨドリや雀、そしてキジバトも本当に減りました。

 周辺での観察を続けますが、定点観測の必要性を今更ながら感じています