文明化重視から文化再生へ、日本の文化の根源を支える、生業(なりわい)。その再構築にIT技術の導入を

ふゆみずたんぼで生態系保全農業。商工業はIT生産技術。出版はXMLフオーマット、フルバッチ制作で再構築を.

茨城県土浦市の霞ヶ浦湖畔のはす田の惨状(4)

2006-01-29 23:17:03 | 水質浄化:茨城県霞ケ浦及び周辺域
 霞ヶ浦の土浦市湖畔部分のはす田の惨状です。
 この写真だけで、なんと5羽の鴨が引っ掛かって死んでいます。
しかも、死体を何ヶ月も収容することもなく、ほったらかしています。
いかがなものでしょうか。
 健康志向のレンコンを栽培している農家の方々の民度が、真剣に問われなければなりません。

 2羽ほどは、まだ生きていて、全身を、ぴくぴくとふるわせていました。
これほど見るも無惨な場所は、経験がありません。

 

霞ヶ浦で鳥害防除網の状況 その(3)

2006-01-29 23:09:53 | 水質浄化:茨城県霞ケ浦及び周辺域
 茨城県土浦市の霞ヶ浦湖畔で、増加した鴨の対策として、鳥害防除網として設置した網が、昨年以上の猛威をふるっています。
 本年にはいって、更に設置場所が著しく増えたように感じます。
 
 本日、現場をみてきましたが、ハス田1枚に張られた鳥害防除網に5~6羽もの
鴨(主体はコガモ、マガモ、ヒドリガモ)、オオバン、多数のゴイサギ、コサギ、アオサギまでも、その他いろいろな種類に及びます。
 特に10羽にも及ぶようなひどい斃死体をブル下げたハス田は、水面が真っ赤に染まってオオアカウキクサが繁茂した場所でした。これはアドラーと呼ぶ合鴨農法用の鴨の餌となる浮き草で、外来種と言われています。富栄養化した箇所に大発生する特徴があります。多分、この餌につられて、夜間上空から舞い降りてきた鴨が
鳥害防除網(まさに最悪の霞網だと考えます)に、翼や、脚を引っかけてぶる下がってしまうようです。

 ハス田は冬期間、殆ど利用していません。その期間中だけでも網を撤去出来ない物でしょうか。改めて要望します。
 

霞ヶ浦でコサギがトラップに引っ掛かって その後(2)

2006-01-29 22:57:39 | 水質浄化:茨城県霞ケ浦及び周辺域
 このブログで、昨年10月28日に、霞ヶ浦の土浦市で鳥害防除網に引っ掛かって悲惨な最期を遂げたコサギの写真を紹介しました。
 本日、3ヶ月ぶりに同じ場所に行きましたら、あのまま収容されることもなく
干からびて骸骨と羽だけを残して、同じ状態でぶる下がっていました。
 何という冷血。これが国策で自然再生推進法に乗っ取って、国土交通省が頑張っている、対象地区のど真ん中の箇所の現実です。
 このハス田の所有者、この鳥害防除網を開発販売した会社、国家資金でこれを行った農林水産省の担当者、県の担当者。動物愛護協会、日本野鳥の会茨城支部、環境庁野生生物課の皆様、この状況を一度見ていただき、行政が国家資金を投入して行った公共工事です。
 (1) この網の法的な解釈と、至急な対策
 (2) 冬期間、渡り鳥の渡来する時期は、すでにレンコンの収穫が終わっている時期です。その期間の撤去は
 (3) 変わりになる鳥害防除網への大至急での転換
 (4) 日本雁を保護する会が提唱し、各地で締結された、食害防除協定のような農家の方々と、市民と、行政が一体となった被害防除のための対策の締結
 (5) 改めて確認しました
  この鳥害防除網を設置するにあたっての事前評価での、被害の実態調査がきちんと行われてきているのか。その確認が必要です
 
 いずれにせよ、実質的な霞網であり、法的な対策をも含めて講じ、現状での鳥害防除網を、早急に撤去してほしいと思います。
 

霞ヶ浦の自然再生事業とは(3)

2005-10-18 23:15:44 | 水質浄化:茨城県霞ケ浦及び周辺域
霞ヶ浦周辺域の田んぼでは、秋から春まで水田に水がありません。田んぼの乾田化であります。現在圧倒的に普及してしまった慣行農法が、これにあたります。
これはもともと、日本海側、特に新潟県下の、どうしょうもない湿地を乾田化してみて、大成功を納めたわけです。
それを真似て、太平洋側に於いても乾田化を推し進める施策となってきたわけです。
 これには、基本的な勘違いが一つあったと考えられています 
当初、日本海側で成功した乾田化とは、田んぼの脇の用水も素堀であり、乾田化しても雪が降るので、田んぼは春まで湿気ったままであり、更に冬の気候の厳しさから、春から秋までの米作だけの1毛作ですから、冬に入る前に田んぼの土をを耕してひっくり返す(耕起)は殆どされまていません。それらの結果として、元々生態系の保全には十分な配慮がされた農法として、特に日本海側では幅広く定着してきています。
 しかも、冬の期間は、乾田化農法でも、大量に雪が降りますので田んぼがいつもじくじくと湿気ています。さらに春の田植え時に必要な水は、折からの雪解けで河川の水量は豊富です。
 太平洋岸は、冬の期間、筑波おろしのからっかぜが吹き、雨が著しく少なく、田んぼも乾燥化が進みます。千葉県や茨城県は、今まで水郷地帯でした。天然の溜池があって、それもあって、春の水を湖沼にたよるような事も少なかった分けです。
 それを湿地をつぶし、溜池を壊し、乾田化したわけですから、春の田植え時に大量に必要な水確保が緊急課題となってしまったわけです。
 重ねて、春に乾田の田植えで、大量に必要になった水資源として、湖沼が狙われ農業用水のための、ダム化させられました。そのため、湖沼のダム化の大きな引き金となりました。
 ダム化計画には、さらに利水として工業用水、飲用水と3重に使われることが生じてしまったわけです。
  運用上では、その田植え用の用水確保をするために、冬中水をため続け、田植え時に水面が最も高くなってしまう弊害を招いてしまいました。
 このために、春に1年生草本が発芽出来ないという事態へとつながっています。
治水ではなく、利水の中に、大きな原因があると考えています。

霞ヶ浦での自然再生は壊して30年、元に戻すのに30年の精神

2005-10-18 23:03:11 | 水質浄化:茨城県霞ケ浦及び周辺域

 霞ヶ浦での自然再生とは何かと植われますと、広域には霞ヶ浦の自然再生、狭義には水質改善にあると理解しています。
 基本的にはお金をかけないで、生き物に生き物を関連させる場を提供し、自然任せで自然は再生させるべきだと信じています。従って時間は、霞ヶ浦を壊し始めて現在までの時間、とほぼ同じ時間を要すると考えるべきではないでしょうか。フラスコの中の実験成功で良しとするような化学での実証方法ではなく、マズ取り組んで"みためし"でやってみて、駄目なら別方法を取りあげる様な方法でいけませんか。逆に言えば、緻密な設計図を描いて、その仕様書通りに物を作れば良しという方法ではない、ともいえます。
 
 シジミの汽水域実験(案)等は、霞ヶ浦で直接行うなど考えも出来ませんし、必要もありません。霞ヶ浦では良く存じませんが、例えばシジミに関して言えば、一番良く分かって理解している方々は、かってシジミを取って生計を立てていた方々だと思います。原則として自然再生に公共的な工事の概念は考えない方が良く、ボランティアやNPO、地権者等と、楽しみながら、どうした良いかをお互いに知恵を出し合って、身近なところで確認を重ねていく方法が大切でしょう。
 それよりも、シジミの生息にに必要な砂地の採砂行為の中止。早期湛水、冬期湛水水田や溜池、休耕田の水張りまなど、春の田植え水の分散化、遊水池の復活などによって霞ヶ浦の水に依存しない農業への思考、そhしてそれを考えて頂ける市民や農民、行政等への応援。結果として、30年かかっても、春に干潟や浅瀬が取り戻せる霞ヶ浦にすることが出来、1年生草本が立派に育っていける、生き物のとっての、生活環境と発育の場を作り出してあげることが、私どもの義務であると考えています。


霞ヶ浦でGDP信仰の一端を感じています

2005-10-18 23:00:47 | 水質浄化:茨城県霞ケ浦及び周辺域
国民総生産(GDP)は、良く知れ渡っています。
でも、全ての価値を貨幣価値でとらえて数値化するという考え方が、明らかにおかしな結果を招くことになります。
 今、壊滅的な日本の森林の木材。国土の2/3が森林の国が日本です。50年物の杉が1本150円以下です。しかも木材市場に持ち込まれてです。すでに、千葉県での茨城県でも、森林の木材は、殆ど1銭の金も生めない状態です。
 コンビニエンスの取引先大手で、女性がおにぎり(150円)を握ると、1日200ヶは作れます。最終売上げでは、1日30,000.円 1年で200日稼働でも600万円、50年で3億円の売上げ貢献となります。これは木材と比較して、150円と3億円との単純な比較となりますと、200万分の1となって、かっての評価では、投資などまるで対象外です。それが森林不振を招いている現状の一端です。
 大手がおにぎりを作ると、配達する会社、コンビニエンス、袋紙製造会社などを介して、ありとあらゆる方々の所得に配分されて付加価値が上がる、さらにおかしなことに中小企業の会社が作ると、GDPが低いから駄目で、家庭の主婦におにぎりを、にぎってもらわれては、さらにCDP上大変困るという、変な理論になってしまっています。
 でも、考えてみたら、コンビニから見てみると、周辺すべてこの理論で動いていませんか。 あらゆるとは、あらゆるところから所得が取れるという意味です

 ところで、湿地や干潟は、それ自体貨幣価値を生まないとされてきています。
当たり前なことです。しかし実際、茨城県も、千葉県も90%近くの湿地を干拓して農地や工業団地化してきました。
 僅か残った10%しか残らなかった湿地、大きな湖沼である霞ヶ浦、印旛沼、などを、さらにダム化して、利水(農業用水、工業用水、飲用水)化して所得を産み出す仕組みにしてしまったわけです。
 それは、湿地や干潟の持つ価値感を金銭的な評価で表現する方法が見いだされていないがために、価値がない物とされました。それに付加価値を付けようと言う考え方が広がってとも考えられます。

 

霞ヶ浦でコサギがトラップに引っ掛かって

2005-10-08 16:20:55 | 水質浄化:茨城県霞ケ浦及び周辺域
05/10/2
 霞ヶ浦田村・沖宿・戸崎地区自然再生協議会第7回が、霞ヶ浦環境センターにて開催されました。その中で現地調査が行なわれました。
 その沖宿地区の堤防横の蓮田は、一面に新型の防鳥ネットが張られていました。300m程の間に3羽の種類の異なる鳥が、この防鳥ネットに文字通り引っ掛かってぶる下がっていました。1羽はコサギ、ほかはヒヨドリ、コガモ?でした。いずれも脚がネットに引っ掛かって逆さまになり、暴れまくった上で絶命した状態。しかも、長い間放置された状態と見受けられ干からびています。
 地域で活躍しているアサザ基金の飯島会長やメンバーに聞きますと、昨年の秋から今年の春にかけて、この地域だけで、あらゆる鳥たち400羽以上(と聞きました)が、このために殺されているとのことでした。
 自然再生を推進する足下で、このネットにかかって苦しむ渡り鳥をどのように見なしてきたのでしょうか。
 このネットは国の農林水産部が助成金を出し、県が農家に推奨したとのことで国と県とに責任の所在があるのではないでしょうか

霞ヶ浦の霞ヶ浦市根田地域には、すでに自然再生施設が集積しています

2005-07-24 17:12:24 | 水質浄化:茨城県霞ケ浦及び周辺域
 霞ヶ浦市の川尻川ウエットランドの東側に、根立地区があります。ここでは二つの自然再生事業がすでに行われて、完了していました。まさにウエットランドの並列して3つの事業がおこなわれている事を知りました。
 今回根田地区の2つの事業。島提による再生事業地区では、平成15年秋に、国土交通省での工事完了後事業として、2003年10月8日に、地域の霞ヶ浦町(当時)立佐賀小学校の学童達によって、アサザ、ヒメガマ、ヨシが一気に移植されました。これは、<2000年に消えたアサザを学校で保存。私たちが育てた地元自生のアサザですという>という看板も立っています。
 すばらしい光景です。ここには先日出会ったコブハクチョウの親子もおりました。また、アオサギ、ダイサギ、コサギ、ヨシゴイが50羽以上の水辺にたたづみオオバン、カイツブリも定着。
 NPOアサザ基金の皆様が支援する形で、行われたとのことです。
 川尻川ウエットランドから、根田地域への連続したこれらの事業の結果として、オオバン1,000羽をはじめとした、水辺の鳥の大きな規模での復活劇が始まっている事を認識出来ました。
 関係者の皆様の甚大なご努力に、感謝の気持ちで一杯です。
同時に、だからこそ、蓮田の食害の問題(ハス田に国の助成で網を張ったら300羽以上の鴨が絡まって事故となり、新聞にも)等も、地域の行政と蓮田の所有者間での食害保証制度の締結等を含めての対策が急務です。
 今後激増の可能性が高く、増え続ける水鳥達の餌等の確保(農家の方々の生活圏、渡り鳥の生活圏の折り合い)の問題を、地域として真剣に検討すべき段階でもあります。
 オオバンの1,000羽の集団は貴重であります。
 

外来種釣り放題 80%がアメリカナマズとのことでした

2005-07-24 00:19:41 | 水質浄化:茨城県霞ケ浦及び周辺域
 霞ヶ浦西浦田村地区で、数人のブラジル系の方々が、釣りをしていました。
大きなアメリカナマズをつり上げていました。片言の日本語で話し合いましたが、良く車で群馬県方面から来るとのこと。
 沖宿の湖岸では10人ほどが釣りをしていました。こちらは、小者狙いで何でも釣れるとのこと。
丁度ブルーギルをつり上げて、飲み込まれて魚体をバラバラに分解していました。アメリカナマズ80%、ブルーギル15%、フナ等その他5%とのことで、この面からは、すっかり外来種に占拠されているといって過言ではありません。

土浦で大きな地震に遭遇 その時

2005-07-23 22:58:44 | 水質浄化:茨城県霞ケ浦及び周辺域
 本日所用で茨城県土浦市に参りました。
 午後4時30分ころ、帰路土浦駅で、東京行きの常磐線に乗車しましたが、直後に車両ががたがたと音を立てて、大きく揺れ直感で大きな地震と分かりました。これでは列車が止まるなと瞬間思いました。
やはり東京圏での列車が全部止まり、文京の自宅に戻れたのはほぼ10時となりました。社内にて延々と待たされたわけです。都内の全てのJR等が3時間以上全く動かない、その後も30kmでの運行となってしまいました。日暮里駅は、JRの成田線が不通で、その振り替え輸送のため京成電鉄に乗り込む人のために大混乱、長い列が出来ていました。ともかく京成日暮里駅は人があふれて危険な状況のごとくでした。
 自宅への携帯電話は、想定通りかかりにくく3回に1回。千葉市や我孫子市の友人には最後まで連絡が取れませんでした。どうしても自宅に電話して無事の確認、食事のこと、そしてTVでの最新NEWSが欲しくなりました。列車内では30分に1回程度、都内の列車の状況等をスピーカから聞くことが出来ましたが、圧倒的に不足で、最新の情報に飢えた状況に段々となっていくのが自分でも分かりました。
 ところで、地震直後から、みず知らず同士での情報交換から、色々な話しが飛び交い、それはそれは飽きることなく、結構楽しかったです。
 災害等に直面したときの人の人間心理を改めて垣間見た感じでした。

第6回 霞ヶ浦田村・沖宿・戸崎地区自然再生協議会 

2005-07-23 22:31:18 | 水質浄化:茨城県霞ケ浦及び周辺域
 05/07/23午後1時より霞ヶ浦での自然再生事業に関する第6回協議会に参加しました。いろいろとありましたし、今後も多様で困難な課題を抱えた協議会と理解していますが、本日はあるべき方向へどんどんと変化しつつあるとの実感を得られたことが最大の収穫でした。
 まず、(1) 公募委員のありかたと役割がより計画から管理、広報まで、横断的に全ての流れに関与出来ることが明確になって、位置づけがはっきりしました。
 第5回協議会終了後、公募委員からの提案を求めるアンケートに、本来あるべき<計画参加>が削除され、<施工、権利(メンテナンス)>等に限定された趣旨のアンケート記入申し出がありましたので、日本雁を保護する会等では計画参加が目的ですから、出来なくなるその理由を問うておりましたが、今回その部分は、非常に柔軟な対応が取られたと理解出来ました。その上で
(2) 工事の計画も施工後もエンドレスに見て試す方式による方向性が明確になりました。工事の結果で見直す部分が、当初の全体構想を除く、それ以下の要項全てが対象になることがはっきりしてきました。まずいという部分は設計図レベルで見直しをすると言うことが含まれると言うことです
同時に、起案する公募委員側も言い出しっぺは自己責任が重くかかると言うことだと感じます。
(3) 会議のあり方が、今回根本的に変わりました
 全体構想の中心(1)自然再生目標のなかにある3項目の配慮事項の一つに「きれいな水の再生」-<霞ヶ浦の水質の改善に寄与すること> とあって、第5回までに原案として確定した事項があります。 この内容に、流域からの流入水の水質改善に関する項目を含めるように複数の公募委員かた強い要請としての再度の提案がありました。
 そこで進行役の前田委員長が霞ヶ浦事業事務所の合意を確認の上で、異例の形で賛否をとり、賛否を取り、賛成多数で合意しました。次回1行程度の追加要項を付加する事で合意した形です。反対者は、このような議会進行は例がないと、内容より議事進行方法に異議を唱えていました。結局、これが、見て試す方式での自然再生事業推進での基本原理であると考えられます。工事内容を変えるだけでなく、一回議決して、議事録に載ったからそれで確定したと言う、いままでではなく、状況によって、会議の方も見て試す方式で変更出来るという流れが、これで確定したという瞬間です。
 後刻、個人的に良く存じ上げた方から議事方法に関して質問を頂き、計画した内容を見直すのだから、当然、その時点で、一度決めた内容を改訂が生じる事があり得る。自然再生法案の骨子はここにあるのだよと説得することに羽目に。
 今回、自然再生事業に関して、段々と行政側の方々も学習してこられたとの実感です。
(4) 今回の公募委員等が、これから施工等で優先的な立場に立つごとくに、イメージされるのは公平の原則から如何なものかという質問まで出て、その様な事は一切考えられないとの行政側からの明確な回答の出されました。


霞ヶ浦市エリアにある川尻川ウエットランド(3)について

2005-07-16 02:02:14 | 水質浄化:茨城県霞ケ浦及び周辺域
 川尻川ウエットランドそのものは、どうも余り評価されていないとの印象です。その他の3ヶ所は、ここよりも遙かに規模が大きいとのことです。
 園部川、梶無川、大円寺川、各ウエットランドの渡り鳥の現実から何か評価基準画筆余田と思います。上記3ヶ所も含めて再評価をキチンとすべきと感じます
 前から、環境省生物多様性センターでの、全国雁・鴨渡来数調査で、この4~5年の間に、霞ヶ浦に渡来するマガモやコガモ、ヒドリガモの個体数が全体で万単位で増加している報告が出ています。環境全体から異常値かと、思ってもいましたが、この周辺箇所を12月、そして今回観察して見て、本物だ間違いなく激増に近く増えていると考えています。この冬、地域の方々と調査をしてみます。
 ここに限らず、ウエットランドと呼ばれた箇所、アサザ基金が指導している箇所などで、少し宛でも個体数が前年を上回っていくと、7年後には万単位で増加という結果が出てきます。
 田村、沖戸、戸崎地区での蓮田での食害問題も、鴨やオオバン等の水辺の鳥の増加と無関係ではないと思います。蓮田での鴨などの食害を恐れて国からの助成金で、蓮田に網を張ったら、今度は何百羽もの鴨が網にひっかかって、大きな問題となってしまった件です。何でも、個体数が増加すると古典的な問題。餌の確保に結びつきます。
 これらの課題は、全体的な生態系復活への一里塚であり、事前にこのための協議会等を立ち上げておいて、食害対策条例等を立ち上げておくべきでした(理想的には)



霞ヶ浦市、川尻川ウエットランド周辺での変貌(2)

2005-07-16 01:55:02 | 水質浄化:茨城県霞ケ浦及び周辺域
 オオバンの1,000羽を軽く超す大群を発見して目を白黒した経験がありました。日本最大級の群れの発見です
 河川事務所の湖沼環境課に聞きますと、川尻川の汚濁水を霞ヶ浦に直接流入させないように、河口に消波提と沈殿する地を、平成10年度までには、ここを含めて霞ヶ浦4ヶ所に設置完成したそうです。水質浄化を目的として、その後実質何もかまわないまま放置されてきた箇所とのことです。それが良かったのでしょう。自然環境がかなり良好に復活した箇所と理解出来そうです。オオバンも僅かだった個体がウエットランドの施設の環境で、波のない静謐な環境とマコモなどの繁茂によって、この7年でどんどん増えたのでしょう。調査ではモツゴ(クチボソ)やタイリクバラタナゴも多数と言うことで、湖内湖としては大変良い場所が出来たと考えられます。申請霞ヶ浦市に乾杯です。
 

合併で誕生。霞ヶ浦市は日本一住みやすい町とのもっぱら評判です(1)

2005-07-16 01:53:12 | 水質浄化:茨城県霞ケ浦及び周辺域
昨日、霞ヶ浦市の環境振興課へ電話をしました。
市の、かって霞ヶ浦町エリアにある「川尻川ウエットランド」の最近の情報を確認するためです。
 日本一住みやすい場所でだとの意見をそこに住んでいる方から聞かされました。お国自慢ですかね。でも、自然再生事業に係わるものとして、その自然再生のためのビジョン構築のために、改めてじっくりとこの地域を調査させて頂く価値は大きいと考えています。
 7月8日の朝、波の荒い霞ヶ浦田村・沖宿・戸崎地区から、このウエットランドのはずれまで歩きましたが、突然湖面も波が消えて穏やかになり、ふとみるとコブハクチョウの両親が、丁度マガン程度にまで成長した雛を4羽も引き連れて湖岸を泳いできて、知らなかったものですから唖然としました。何かここでは5~6年以上前から定着した個体のようですね。
 同時にオオバンがたくさん越夏していました。雁・鴨・白鳥など、渡り鳥からの景観から見ても、この地区は別格に良いのかも知れません。
 昨年12月には、このウエットランド周辺域だけで、

霞ヶ浦 蓮田での鴨の食害対策

2005-07-10 16:01:36 | 水質浄化:茨城県霞ケ浦及び周辺域
 霞ヶ浦田村・沖宿・戸崎地区自然再生協議会での調査の過程で、この地区の蓮田での、蓮(最終製品はレンコン)の新芽、及び動き回ることでの新芽の押しつぶしなどの、害を防除する目的で、国の助成を得て、蓮田(レンコン畑)に大きな網を張ってしまう動きが急速に出てきました
 この結果、この春に300羽以上と言われる鴨が網にひっかって、死亡等となりました。
これへの対応策を考えるべきです。
 宮城県や北海道庁では、マガンによる麦の食害に関して、県や町、市で独自の条例を起こした
防除対策として成功しています。
 農家の方々への被害の補償策を明文化して、早急に条文化すべきです。
 戸崎地区での消波提のできあがりによって、越冬する水鳥が増加し、その結果として食害のトラブルが生じてきたとすれば、協議会での自然再生事業での、今後の発展形成過程で必ず生じてくる
案件であります。
 地域市町村での、それぞれの条例制定を先行することがあれば、田んぼやレンコン畑での食害等による、生き物と生活者n皆さま方との、トラブル化が避けられると思います。

 従って、霞ヶ浦田村・沖宿・戸崎地区自然再生協議会でも、湖面が対象だからといわないで、市町村との連携(ここでは土浦市、霞ヶ浦市など)の行政との話し合いの場を持つべきです

 なお当初は、協議会としてよりも任意のメンバー間による意見交換からで良いかも知れません。