5/19朝、景観生態学会のエクスカーションとして
我孫子市が、オカホットと呼ぶ谷津ミュージアム観察会のプログラムがあり、成田線東我孫子で下車して、参加してまいりました。
全国から生態学関連の大学の先生方や学生、アセス会社の方まど多数が参加。昨日は、東京都の経堂にある東京農業大学でシンポジウムでした。
事業主体は我孫子市手賀沼課で、大畑さんがご案内役でした。莫大な費用と20年以上という長期計画で構築中の里山と谷津田との事です。景観生態学会の幹事でもある、千葉県立中央博物館の中村俊彦副館長が、この谷津ミュージアム構想でも、現実化でも中心的な役割りを担われました。
景観生態学会での方向性と、谷津ミュージアム構想とはとは、その観点から連動もしていることが明確になったと感じました。
昭和30年代の柏や我孫子にふんだんにあった野っぱら(野原)が、まずたくさんありました。大型のアゲハチョウ類や白蝶類がたくさんで、原風景を懐かしく味わえました。この箇所にキリギリスやトノサマバッタ等大型バッタ類が復活すれば本物でしょう。でもそこはかっては田んぼであった箇所です。複雑な心境です
ここは、意外に奥も深く多様な環境が観察出来ました。栗の花が咲き、大きな空間が開けたところには、やはり、本格的なゼフイルス(ミドリシジミ属)の飛翔も見られ、感激しました。
ヘイケホタルも復活してきているそうです。ザリガニはたくさんいましたが、まだクチボソ(モツゴ)は見いだされていないそうです。竹が斜面林に遠慮無く侵入したまま放置され、クヌギ等も
老木化して、全域の斜面林はうっそうとして暗く、手入れの必要性を感じました
まだまだ、スタートして初期的な段階と言うことで、大畑さんも、もっぱら全国からのお客さんから意見を聞き出すのに必死との印象でした。 拝見しても、まだまだ手つかずの課題がたくさん感じられもしました。
でも、我孫子市在住のボランティアの方々が、それこそ野良着で、田んぼの草取りを大変良い顔をして、張り切ってされていました。
我孫子市では、この箇所の管理を考えて、すでに3期に分けて30名以上が卒業ボランティア教育を行っており、皆さん教育を終えられた方々とのことでした。
我孫子市のその革新性と、長期計画をもって、ここに限らず多数の案件を取り組んでいられる姿に、感銘を受けています。 この谷津ミュージアムは、千葉県立中央博物館の中村俊彦さんが、あらゆる面で深く関わってこられていると聞いています。
本日午前の見学で、色々な面で、納得出来、これからの可能性を認識しました