文明化重視から文化再生へ、日本の文化の根源を支える、生業(なりわい)。その再構築にIT技術の導入を

ふゆみずたんぼで生態系保全農業。商工業はIT生産技術。出版はXMLフオーマット、フルバッチ制作で再構築を.

千葉県でのハクチョウ群の、この春の北帰開始

2010-03-19 22:48:45 | 日本で越冬するガン・ハクチョウ類の生態
2010-3-8

千葉県を中心としたハクチョウ類の渡去の始まりの動きです。
とても地域ごとにまちまちなのが、気になります。

1 千葉県本埜村、最大1,050羽をカウント。日々によって個体数が変動し、
  2月21日ころを最後に観察されていないとのことです。周辺域には若干
  い残りがいるとの話も聞いています
2 千葉県夏目の堰 最大47羽が、3/5現在120羽程に急減
3 千葉県香取郡佐原 越冬していた30羽程は、2/27に渡去した。
4 いすみ市トンボ池 41羽が2/28現在。滞在中です。
 そして、
5 福島県いわき市 120羽程が残っている。例年よりとても少なく
  特に、本年度は春の北帰の移動時期に、ハクチョウ群の個体数変動がまったくと
 言ってよいほど、生じていないとの事が特徴になっています。


里山シンポジウム実行委員会事務局長
日本白鳥の会理事/日本雁を保護する会/日本鳥学会
荒尾稔 minoruarao@tml.co.jp




都内皇居のカモ類の近況 環境省による濠の手入れの成果もあります

2010-03-19 22:44:34 | 都内で生活する水鳥や蝶などの虫たちの現況
 皇居外濠とは、皇居をぐるっと取り巻く濠の総称で30近くあります。
50年ほど前から、ちらちらと、とびとびに車で飛び回ってカウント調査を行って
きています。
 

 今年も2月中旬から、一通り種別にカウントしてきました。

50年前は、カルガモ、マガモ、コガモ、そして多数のオシドリ(多い時は200以上)
30年前は、オナガガモが激増し、キンクロハジロが入りだして、オシドリが30を切り
  マガモ、コガモが消えました。 餌付け全盛の時代です
5~8年前ころ前から、オナガガモが急速に姿を減らし、ハシビロガモが急に
数を増えだしました。
ヨシガモ、ヒドリガモ、オカヨシガモ、コガモの5~6羽が姿を見せ、ミコアイサが
5羽を数えだしました。いずれも都内で観察できた種類では決してありませんでした。
何事が起きたのかとびっくりした記憶があります。

そして、現在では、皇居周辺の濠での鴨への餌付け行為は、自分で気が付いている
限り無くなりました。
まさに野生種で、餌もほとんど皇居の、それぞれの濠の中でしか餌が探せない状態と
認識しています

 今回のカウントでは、オナガガモがとうとう観察されませんでした。
少なくとも2月末現在で、
  ヨシガモが24羽、 半蔵門のある三宅濠の真ん中 2004年の5羽から約5倍に
  オカヨシガモが33羽 大手町の桔梗濠      2002年の6羽から約5倍
  ミコアイサが9羽の群れ 日比谷濠に       2002年の2羽から約5倍に 
  ハシビロガモが30羽程で、千鳥が淵の真ん中でぐるぐる集団採餌をしています
そして、コガモが三宅濠の半蔵門のある箇所に19羽に増えています。
皆さま驚くかもしれませんが、
何といってもコガモの増加がエポックです。一度消え失せて、6年前に6羽を三宅濠で
再発見して、現在までに3倍に。
それぞれの種類別に、小さな一群となって、別々の濠に定住してくれています。

 完全な野生ですので、いずれも、5年も8年もかかって、少しづつ少しづつ、数が
増えだしている感じで喜ばしい限りです。
 ようやっと、このままでいけばこれから10年後には、倍か3倍にまで増える可能性
があるなと感じています。
 激増はあり得ませんし、それぞれの濠は、種別にきれいに分かれて住むということは
種間競争も連想されますが、数値的に一次関数の底の方から立ち上がってきている感じ
です。
 ヒドリガモもオシドリも少しですが生存しています。

 ところで、8年前ころ前から、皇居野外濠で何があったのでしょうか。
環境省に予算がついて、外濠を順次浄化を始めました。特に大きかったのは外来種の
排除でハクレン、そしてブラックバス、ウシガエルやブルーギル等の排除と思います。
 特に千代田区九段下の牛が淵が典型ですが、ハクレンを絶ったことで一気に水草が
繁茂しました。今もその流れは継続していますが、再度汚濁等課題もあるようです。

 しみじみと、いきものは開発等で、一度種を断ち切ってしまうと、1~2羽の偶発的
な渡来では再生の計算はできません。
 最小の群れ、出来れば秋の渡りの時期に、家族群単位で新天地に舞い降りたそれ
ぞれが、十分な餌と安心安全を感じ取って、栄養満点で北帰出来て子どもが出来て、
それを5年程度繰り返して、初めて安定し、それから10年をかけて増えだすという
パターンだなと感じます。
 水鳥であれば、自分で選んだ越冬地が気に入って、家族をだんだん増やしていく、
そのような健全な姿が浮かんできます。それにしても、この生きものの再生はとても
とても時間のかかることだとしみじみ思います。

 明治以降、関東平野、利根川下流域はどれだけ多数の無数の命をつぶしてきたのかと
150年かかって現在の索漠たる印旛沼、手賀沼を望見するに、生き物を回復させ、
昔のにぎわいを取り戻すにはすくなくとも100年はかかるなと感じます。
 私どもは、その為の捨て石にならなければならないのだと、気を引き締めています。

ラムサール・ネットワーク日本事務局
里山シンポジウム実行委員会事務局長
日本白鳥の会理事/日本雁を保護する会/日本鳥学会
株式会社 トータルメディア研究所
荒尾稔 minoruarao@tml.co.jp



あらゆる片方向メディアの衰退が加速。1-4

2010-03-19 13:44:19 | 電子出版はEPUB3が標準規格に
2010-3-19
 印刷の版下から、両方向メディア対応の環境が生み出せるというと、"人をばかにして、ありえない"という反応が、戻ってきていました。
 でも、今、グーテンベルグの発明した「活版印刷技術」体系から、媒体変換によってメディアは根本的に変わったけれども、原則論とその蓄積を見ていくと、これから解説する版下の条件を見てみると、あながちできないことではないなと感じる昨今です。

1 中間ファイルの設計手順
 コンバート技術の発展により、Aから、中間ファイル(C)を経て、Bに切り替えられる手法とメディアが普及すること。

2 入力から出力までの制作プロセス
 作業分野別に標準化が進んで、其の作成レベルが上がると同時に、ものつくりに取り組めできる方々のボリュ-ムが膨らんで、かつ市場に蓄積されてきていること。

3 ファイル形式での統一化と、多様な柔軟な環境で培われた製品も印刷機器も活用されていること  

 
 1 その背景にはいくつかの論点があります。 

あらゆる片方向メディアの衰退が加速。 シリーズ 1-3

2010-03-19 11:53:56 | 電子出版はEPUB3が標準規格に
2010-3-19
 世界の人口の過半数がすでに都市住民であるといわれます。その比率が80%とまで。
多くの国で、初めて手にする電子メデイアが、携帯電話だとも。
 
 世界中で双方性のツイッタのような新たな媒体が、どんどん世界中に同時に公開され同時に使用を開始するという世界の価値観が生まれてきています。

 公共物は基本的に無償で世界中の方々がその利用メリットを享受する。その様なイメージの世界です。
 その基本は、規格の統一にあります。特にパソコンでの作業環境は世界的に見事に統一がなされました。
 
 その中で、テキストという文字だけの表現方法が、堰的に共通な要素の最も大事なひとつです。
それに仕事をさせるためのテキスト文字でつけられるタグ付けがさらに重要であります。
 そのひとつがhtmlであり、より高度なXML,XSLであります。

 欧米系は、基本的に文字数が少なく256文字種しか表現できない1バイト文字系統で、ある面で単純です。ほかの国々は文字での表現力が豊かで、日本語、中国語、ほか世界的にはこちらが主流でしょう。

 

  

 

あらゆる片方向メディアの急激な衰退が加速。 シリーズ 1-2

2010-03-19 11:49:47 | 電子出版はEPUB3が標準規格に
 実は日本語の最大に課題は、異体字処理にあることに気が付かれていますでしょうか。
また、Unicode系の文字に関しても、あらゆる場所で、ハウスルールという形式での文字種がはびこっていて、この管理手法を整理しない限り、究極のルールができないということも事実です。

 異体字の厄介なことを一言でいうと
渡辺の辺は「辺、邊」などUnicodeでも2文字ですが、印刷産業の中で流通している「辺」羽32通りと言われます。
 この人命対応の「辺」を種パン社は印刷会社に指示して使い分けているわけですが、書籍を出版と同時に、電子出版などへ転用しようとすると、Windows上の制限で、異体字羽表示できません。
 また、googleで検索すると、異体字はすべてコードが対象外となりますので検索できなくなります。電子出版はもっと使える文字への制限が厳しい。
 このため、 ワンライテイング処理ができない。転記転記でコウストが数倍、出版と同時につくれないなどの弊害で立ち往生してるのが現状です。

 そこで、実証的に一定レベルでの双方性に関して、提案できるようになりましたのでご紹介をさせていただきたいと思います。

 

あらゆる片方向メディアの衰退が加速。 シリーズ 1-1

2010-03-19 11:16:53 | 電子出版はEPUB3が標準規格に
2010-3-19
 いま、日本でも顕著に、世界的な大激流と化している社会構造の大激変として、
片方向メディアのあっという間の衰退と、双方向性メディアの市場勃興→圧倒的な勢力形成が
起こっています。
 典型例が、インターネットに代表されるコミュニケーション手段であり、オーダーエントリーであり、無料を含めた、大衆社会のニーズにあわせた「小額での課金」という回収方法の普及であります。
 それを含めて、広義でいうマスコミ(新聞社、TV局、出版社)であろうが、あらゆる産業構造が切り替わりつつあるという実感です。
 これから数年間で一気に片方向メディアは衰退をしてしまう。それは避けられない運命とまで語られ、まさに産業革命の実感です。
 
 双方向性メディアの代表格であるインターネットとしての「html」の機能で作成される分野から
 より緻密で、情報量も100倍から1,000倍ものレベルで作成される印刷物の世界も例外ではありません。一般的な分野での情報は「HTML」で対処できても、有償対象となる高い解像度印刷物は
「XML」「XSL」の分野で、厳しい情報管理の世界です。
 あらゆる情報を統合管理する機能を有する企業体が、これからの勝ち組だとすれば、
 古典的な印刷分野で作成されてくるメディアとして、印刷物を作成するプロセスで必須の印刷版下から、逆に双方向性メディアを生みだしたらどうかという、実証を積み重ねてきています。

 

生物多様性条約市民ネットワーク(CBD-net)とかかわること (2)

2010-03-19 11:04:18 | Ramnet-J.日本の湿地保全に統合的対応
● 何が厳しいのでしょうか
 1 日本の官庁組織では、縦割りのおきてが厳しすぎて、今回のごとく環境系の、どうでも解釈できる問題には、国内法でしか考えることが許されない、かつ他分野への介入が出来ない立場の官僚には、業務スタンスを組み立てるのも大変で積極的に立ちろうと言う、気概が感じ取れないこと
 2 国際NGOは、国内法を原則とする官僚組織よりも、国連を代表とする各専門分野ごとの法律体系を日本に移植していきたいとの思惑かもしれません。
 経験もない分野で、原書(分野別の法令)を翻訳して日本で、日本なりの改正案を提示してくれという趣旨で迫ってこられる。
  逃げも隠れもできなくなって、しかも行政も資金的にも、人材的にも応援を得られる範囲があまりに小さいことにあります。
 3 自らコンテンツがあって、フイールドからの知恵をそれを日本から世界へ情報発信しようという方々は、それはやりがいがあって、とてもテンションが高いのですが

● その有資格としては、以下のごとくです
 海外文献の翻訳ができること、出来れば3ヶ国語を通訳ができること、海外からの招へい者に立ち会うなど
 海外の関係サイトのコネクションがあり、関係行政との接点があり、法律に強くて関係法令をマスターし、その機微と海外を含めた相手の立場に食い込んで指導できるだけの指導力を備えた、そしてさらに国内法中心の複数の行政と渡り合えるだけの人格と信用と、そしてロビーストとしての能力。しかもそれらを無給で言うことを前提にしています。完全自腹主義というか。
 結果として、周りに市民や行政職の方々をもはらはらしながらほとんど何一つ応援できる手段を有しない事が、共通の立場を形成できない理由の一つです。完全自腹を要求される部分があります。なぜか、日本側の行政は、海外の研究者を招へいしたり、共同研究には比較的安易に予算をつけるように見受けられ、国内のNPOや研究者への資金提供はとても少ない。大きな問題です。

● 海外との国を超した情報交流の始まり、そして日本からの情報発信に
 その点で江戸末期の幕末に感覚が近くなてきていると言えそうです。まあ、坂本竜馬と、吉田松陰と、勝海舟のコンビの復活みたいなことか、わずか数人の方々が、強烈なプレッシャーの中でぎりぎりと活動している。
 こんなスーパーマンがどこにいるのか、私にも分かりません
 他の市民の方々は、この事態に蚊帳の外に置かれたまま、どうしようもない、つんぼ桟敷のままに置かれています。シラーとしてなにも手伝うことができない状態に置かれる。
 どのような状解決困難な状況であっても具体的な応援策すら、わからない事態に落込んでいるように見えてしまうのです。

生物多様性条約市民ネットワーク(CBD-net)にかかわること (1)

2010-03-19 10:57:39 | Ramnet-J.日本の湿地保全に統合的対応
2010-3-12
 ●生物多様性条約市民ネットワーク(CBD-COP10)の最近の動向としては
1 ロビースト的な活動の広がりと、その影響が顕在化してきています。
 海外から、国際NGOからの、日本国としての条約改定に係わる案作りの要望が多数寄せられています。これらの活動は、国内法に沿った、日本国の官僚組織と言うよりも、広い意味で国連が指導する形となりますので、必然的に国内の官僚よりも、それぞれの業務に精通した、国際派の環境団体に問い合わせと打診が殺到してきています。
 でも特にEUなどから、条約見直しに関する意見交換への要望がとても多く、かつ時間が限定されている中で、各分野の対応できる少数の若手の方々が、必死になってその義務を果たそうと頑張っている姿は感動的ですらあります。
 でも、プレッシャーで、押しつぶされそうになっている姿、そしてロビーストに徹せなければならない立場から、フイールドから離れざるを得ない。どんどんCOP10に向かっての条約締結等に係わる時間が切れとなる中で、海外からの圧力を受けても、国内法というより国連にかかわる法体系ですので、今回はなかなか対応できずに遅れてしまっている傾向があります。
 その多くで、これから開催日の迫る中、まとまっていないのまま、危機感だけが静かに広がっています。
  
● ロビーストを目指す若者集団が活躍中ですが、少数精鋭に
 ロビースト集団を目指すのであれば、それなりの方策があると思われますが、現状コンテンツを有するフイールド主体の団体の参加がほとんど見られない状態のまま、日本国内からの、有益な事例紹介などをしなければならない状態に感じられます
 その業務への参加資格にはとても難易度が高く、ロビーストとしてのあらゆる能力が求められ、それについていける方々は、自然団体系統では、(行政職の現職研究員や役職者に限定されるように見受けられ)、本来の市民として能力発揮ができている方々がいても、参加者の中での選抜によって、結果として出来る人の一部に限定されてしまいます。


生物多様性条約市民ネットワーク(CBD-net)にかかわること (3)

2010-03-19 10:47:34 | Ramnet-J.日本の湿地保全に統合的対応
2010-3-18
最近の情勢としては、生物多様性条約第10回締結国会議への日本国としての方針が少し固まって来たようです。
その一つとして
● SATOYAMAイニシャティブに係わること
国の方針として、里山、里地、里海に関する生物多様性条約第10回締結国会議へ、
SATOYAMAイニシャティブに関する記述は3行程度にとどめられ、日本国としての提案は実質的に見送られることになりそうだとのことです。
 その理由として、里山に係わる言葉は「里山、里地、里海」等多数あるが、国際的に発表をして、評価を得られるような質的な成果物がどこからの産み出されてこなかった。
 すばらしい、夢のある、未来に希望を抱かせられる、「里山物語」が見いだされなかったということでしょうか。肝心の世界に紹介できるような先進事例が見いだされていない。それに尽きるようです。したがって日本国の国家戦略上での記載も2,3行範囲でとどまるということだそうです。

→ この話は、本当だろうと思います。そしてとても残念な結果となってしまっています。
特に、私どもの委員会にとっては、昨年度、あれほど力を入れた生物多様性への普及啓発活動をも、実は里山をベースにして考え、かつ、「生物多様性千葉県戦略策定」を踏まえて、その発展を期して考えてきたことが大きいからでしょうか

●里山シンポジウム実行委員会への波及は
SATOYAMAイニシャティブの部分が、正式には取り上げられないことになってしまって、とても残念としかいいようがありません。
  
 逆にいえば、国家戦略がどのような内容になったとしても、千葉県からの情報発信スタンスは変わらない。 千葉県でも、この普及啓発にかかわることも意味をきちんと再認識をしておく必要が高いと考えます。 市民が参加することの意義が改めて問われていくと思います.

 でも、本年度に関して言えば、これで里山シンポジウム実行委員会としても、委員等のメンバーが中心になって,より考え方の範囲と幅が広がっている「生物多様性」活動としての行動は、より活発におこなわれ内容を積極的に応援いたします。
 
荒尾稔