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東京都内で、文京区内で生息する蝶類に大きな変化が。 温暖化の影響か

2006-08-23 09:23:19 | 都内で生活する水鳥や蝶などの虫たちの現況
 東京都内で、文京区内で生息する蝶類に大きな変化が生じて
戸惑っています。

 都内(千代田区、文京区)にほぼ60年住んでいますが、今年に入って
かって経験したことのない事態に戸惑っています。

1 春の時期に、山手の里山(東京で言えば高尾山など)に行かなければ
 決して観察出来なかった蝶で、ツマキチョウがいます。
  この春、文京区の至る所で観察され、モンシロチョウよりの圧倒的に
 個体数が多い状態です。
  本来、希少種で、観察や採集することにあこがれのあった種です。

2 この2週間で自宅の近くの駐車場などで
 かって観察できなかったツマグロヒョウモンの雌に、2回も出くわしました。
 いずれも私にとって未観察の蝶です。驚きました。しかもスミレを探しての
 産卵行動です。南方系の蝶で、いままでは関西までが生息地と理解して
 いました

3 さらに、ナガサキアゲハの出現です。
日本最大の大きなアゲハチョウです。美しさ(特に雌の)はあこがれの的です。

 シーボルトが長崎で採集して世界に知れ渡りました。典型的な南方系です。
ところが現在神奈川県大磯当たりでは普通の蝶となりました。
 先日も上野科学博物館で番を友人が観察しています。都内での観察も多くなって
 来ています。柑橘類が餌ですが、クロアゲハ等との競合が心配です 

3 かって、文京区に何処にでもいたキタテハやアカタテハ、コミスジ等をこのところ 観察したことがありません。見たことがなくなりました。
 ところが、最近分かったことですが、小石川植物園内では、何とツマキチョウも
ツマグロヒョウモンも、最も普通の蝶になってしまったとのことです。
近所にいて、知らなかった。驚きです。数年前から少し宛、今年はかなり多く発生しているとのことで、当方の自宅は数km内ですので、発生源はそこと特定して
良さそうです。
 でも来年当たり、近在でも発生が予想されます。
なにせダイコンバナ(ツマキチョウはこれが餌らしいとも)、
 野生スミレ(ツマグロヒョウモン)は、近在にとてもたくさん増えていることがわかってきました。 いままでの雑草とは明らかに異なって来ています。植生が変わってきています。南方系の蝶の出現と定着の大きな理由とも考えられます

4 明らかに食草の繁茂ぶりが大きい。また、冬に決定的な寒さがなく、越冬中の蝶やその卵、幼虫、サナギが無事越冬出来てしまうようになってしまった事が大きい。定点的に観察していても、かってなかったことが立て続けに起こり出しています。
 温暖化の影響でしょうか。



東京湾の江戸前の味の王様(2) シャコ(蝦蛄)が危ない

2006-08-23 09:19:47 | 水質浄化:東京湾、船上からの報告
第2の、もっと怖ろしいことは、東京を取り巻く河川では、下水道が合併式になっていて、下水が処理出来ないほど大量に雨水が流入すると、土管がW字条になって(合併型)、雨水と下水が一緒くたに混ぜあって下水処理場に流入する仕組みです。
 当然下水処理場では処理出来ないために、出口を開けてその処理場のあらゆる物が一緒になって下流域に、そのまま放流されてしまう仕組みになっています。
 結果、都内のお台場でもテッシュペーパ、その他(想像に任せます)がぷかぷか流れるという始末です。大都市にあるまじき姿です。
 東京都でも分かっていて、その巨額の改良費(1.5兆円)に耐えかねつつ、少し宛改善策を講じていると聞いています。が、結果として東京湾奥全域が、巨大な下水処理場化することになります。
 シャコやカニなどの生息する箇所も泥、真水、そして大量の汚泥に襲われるわけです
 この折りに水質浄化のための活動の場として大活躍する箇所が、実は三番瀬及び周辺域であると言われています。

 この何とも言いようのない現実をどのように解決していく方針なのでしょうか。
 げにも、秋の大雨は大変に怖ろしいと言うことです。



東京湾の江戸前の味の王様(1) シャコ(蝦蛄)が危ない

2006-08-23 09:17:50 | 水質浄化:東京湾、船上からの報告
東京湾の話し

金沢文庫にある小柴漁協での話しから、時に微妙な話しから
 昨年秋からシャコの激減(壊滅的な)が改めて生じています(朝日新聞記事から)。シャコ漁を禁漁として、資源回復に努めていると言うことですが、幸い本年度は小さなシャコが見いだされているので、来年は復活かと考えられます。しかし底性の生きもの、シャコやカニ等を餌とするタコ、スミイカなどの減少も心配されます。

その原因としては
第1の原因が多摩川からの鉄砲水のごとき大雨です。泥を大量に抱え込んだ真水が東京湾に流入した時には、川崎沖から金沢文庫の小柴漁港のなかまで、表面の水が塩水から真水に変わってしまうということです。
 この様なときには、小柴沖の海底は真水に襲われ、さらに河川から流入した泥に覆われてしまって、シャコやカニ、ゴカイ等をはじめとして底性の生きものが死滅してしまします。
 ここ10年、その繰り返しだと聞いています。多摩川の上流域から、河川に溜まったヘドロなどを一切合切巻き込んで奔流になって東京湾に流れ込むわけですからたまりません。

  

江東区舘川の魚たち(1)

2006-08-23 08:01:39 | 都内で生活する水鳥や蝶などの虫たちの現況
 JR総武線亀戸駅から大通りを海側へ歩くと直ぐに首都高速道路にぶつかります。立派な橋がかかっていて、この下を舘川が流れていました。荒川と隅田川を結ぶ運河としての川でした。現在は埋め立てられて、両側が遊歩道に、真ん中に親水公園として幅5m程の小川がちょろちょろと流れています。深さ20cm程度です。
 昨日ここを通りかかって、川面を一生懸命に掃除している2人のご老体を見つけて声をかけて見ました。
 江東区のシルバーセンターから波面されたと言うことでボランティアの方々でした。川の底を大きなほうきで、一所懸命さらって、きれいにしていました。熱心な仕事ぶりに頭が下がりました。

 川面には無数のメダカがいます。川底及び両面の壁面には10cmほどの厚みで茶色の藻がびっしろと生えています。メダカたちは大小様々で、本当に生まれたばかりのような個体も多く、また盛んに藻をつついていました。この藻が餌と避難場所を兼ねていることが分かりました。

 ボランテイアの方と話しましたが、カダヤシではなくクロメダカと言うことでした。また水はなめてみましたが塩辛く、荒川や隅田川の水位に影響され、潮の満ち干に酔って毎日、大量に水が入れ替わると言っていました。
 大きなボラやハゼなどがたくさん見られることもあるとのことでした




江東区舘川の魚たち(2)

2006-08-23 07:52:21 | 都内で生活する水鳥や蝶などの虫たちの現況
 この舘川には仕事の関係で、10日ほど前に歩いた時は、引き潮時で、水も少なく
クロメダカも少なく荒れた感じでしたが、70cmもあるウナギがゆうゆうと泳いでいたのにはびっくりしました。
 今回は満ち潮で、隅田川から荒川方面にどんどん流れ込んでいて、クロメダカもたくさん観察出来ました。他には小さなボラッコと、5cm程度のマハゼと思われる小魚を観察出来ました。

 3年ほどの9月頃、この箇所を観察して歩きましたが、状況での変化は殆ど無く、安定した状態と感じました。
 その折りには、中型以上のマハゼが多数定着し、ボラも観察出来ています。
クロメダカもその時より増えた感じです。

 それなりの、その場所に適応した生きものが頑張っている物だとつよく感じ取れました

東京・文京区「ツマキチョウ」が大量出現 関連情報

2006-08-19 12:16:56 | 都内で生活する水鳥や蝶などの虫たちの現況
 ツマキチョウに関する東京都 文京区で検索の結果は以下

やはり小石川後楽園での継続的な発生源が明らかになってきました
ツマキチョウ


ツマキチョウ   ムラサキハナナの群生

文京区小石川植物園 多様なチョウの観察記録あり

ツマキチョウの食草 タネツケバナ 文京区で自生

都内(特に文京区)出のツマグロヒョウモン 完全定着の模様

2006-08-19 12:11:04 | 都内で生活する水鳥や蝶などの虫たちの現況

 東京 ツマグロヒョウモンでyafoo検索 以下を抽出しました。驚きです。
特に小石川植物園が大きな発生源であることがはっきりとしてきました。
 

すみれの会


ツマグロヒョウモン

ツマグロヒョウモン

ツマグロヒョウモン




文京区本駒込2丁目で、ツマグロヒョウモン♀ 2回目の観察

2006-08-18 17:52:26 | 都内で生活する水鳥や蝶などの虫たちの現況
 2006/8/18 ツマグロヒョウモンチョウ♀を、またまた2回目の観察。今回の個体は発育不全でこがたでした。ぼろぼろでほとんど飛べない状態の駐車場の地面に止まっていました。写真撮影後、証拠のこともあって採集して持ち帰りました。
 1回目とは大きさはじめ、異なります。距離はほぼ2km以上違いますので別個体と考えています。
 短期間で異なる場所で2匹の♀を観察したことになります。


第1回アグリフーズexpoがビッグサイトで開催されました

2006-08-15 11:14:01 | 里山シンポジウム実行委員会のこれから
 日本雁を保護する会の立場で、日本野鳥の会、JAWAN等のメンバー達と、ご一緒に全農のCSRを打ち出している部署があって、その企画コーナでのブースに参加させていただきました。
 結果としては、展示会そのものは、大成功と言って宜しいと思いました。
各地の農事法人、フーズ関係のバイヤー達が多数参加しており、大盛況でした。

 でもCSRがまだ認知されたレベルでないこと。流通関係のバイヤーが多数であり
必ずしも適切な環境とは言えず、2日間、これと言った反応の見られない催しとなってしまった感じです。

 今後に期待しています

セミの動向 夜間に鳴いていた蝉がぴたりと鳴きません

2006-08-15 11:01:30 | 都内で生活する水鳥や蝶などの虫たちの現況
 カラス等に食害される被害が減ったということでしょうか。
本日も、朝から2種類(アブラゼミ、ミンミンゼミ)の合唱です。
早朝明るくなるとミンミンゼミが鳴き出し、次いで7時頃からアブラゼミが。明らかに時間差があります。
 でも、昼間は1日中鳴きやみません。正直うるさい!
1昨年まで、ここ5年ほど定着した真夜中に鳴き出す蝉は皆無です。其れは見事。
 どうしたのでしょうか?


鹿島川源流部、弥富川上流域(3)ケアセンターの存在が……「弥富川水草探検隊」調査(3)

2006-08-15 10:55:52 | 里山に託す私たちの未来-再生策を探る
 今回は、「河川の探検隊」の構成や、仕組みを知りたくて参加しました。
結果、見たくもないものを、見ざるを得なかった切ない感じです。

 弥富川の最上流部には、大規模な残土・産廃地が、本来の谷津田であった箇所に
大きな山になってのし上がっていました。周囲は雑草と灌木が入り乱れて、どうしようもない荒れ地です。
 でも、驚きました。そのすぐ横の、斜面林(里山)に、何と老人用の大規模なケアセンターが立てられておりました。

 どう見ても、この場所にケアセンターを作るという意志が、どのようにして生じたかが計画を立てた方々が、この場所をどのような観点で見て、ここに決められたのか。まさか、現場を見ずして、里山と谷津田と弥富川がある場所だから、
すばらしい景観のある箇所として考え、現場を見ないで決められたことなのか。
 あるいは地価が安いから、施設設置への反対者がいなかったから?

 地域の方々への、結果として安易な、また短期的な見通しによる施策が重なって
それぞれは、それなりに意味のある重要な施策結果が、最終的には、さらに事態を
どんどん悪化させてしまう。

 ケアセンターに入居した老人方は、人里から離された場所にある
 誰も立ち寄れない雰囲気の残土・産廃廃棄箇所の真ん前に建てられている。
 とても、人ごとでない残念なイメージが焼き付きました。
人が喜んで住めるような箇所ではなく、行く末の哀しい現実を垣間見てしまいました。
 日本のこれからを垣間見たような、水草の調査(探検)に参加したつもりが、結果として
  
「楢山節考」を連想してしまう羽目に陥ってしまいました。

 さらに、少し下った所では、神社があって、先年焼けてしまったらしいのですが、毎年9月にあるお祭りが行われます。と言うところをテブラで、「行われていました」と過去形に書き換えてあったと、同行者がぽつりと言っていました。

 景観を喪失し、地価が下落し、所得得る方法を喪失しどんどん人が住めなくなって、無人となったの里山を連想してしまいます。
 地域のゴーストタウン化が進んでいるとしか言いようがないのかも知れません


本駒込でツマグロヒョウモンチョウの雌に遭遇

2006-08-14 10:24:39 | 都内で生活する水鳥や蝶などの虫たちの現況
 2006/8/12午後2時頃、妻とJR田端駅に向かう路地で、突然目の前で「ツマグロヒョウモン雌」を発見。驚きました。あちこちと地面すれすれを飛びながら、明らかに産卵場所を探していました。カメラが無くて撮影出来ませんでした。
 この周辺の路地には、ここ数面野生のスミレの群落をあちこちで見ることが出来るようになっています。花壇で3色スミレもたくさん見られます。
 実は、1ヶ月前に、本駒込の交差点で、種不明の大型のヒョウモン類が1匹飛んでいるを観察しています。
 もしかして、この町の空き地のどこかで、小数が繁殖したのかも知れません。

 6月には前後して、同じ交差点近辺で、ヒオドシチョウをも発見しました。
7月5日頃には、上野にある科学博物館の裏庭で、「ナガサキアゲハ」を番で観察した方がいて、報告を受けました。この話は、持ち込み飼育放蝶の可能性もありますし、自分で見ていませんので、参考にすぎません。

いずれせよ、上記3種類は、本駒込地区では約40年住んでいますが、観察した事がありません。
 地域の植生の変化、放置され年月のたった空き地の存在(20年来放置の屋敷林など)。そして全体として温暖化が影響しているのかとは思っています。



今年の都内の蝉の状況 2種類の蝉が一斉に

2006-08-07 00:02:58 | 都内で生活する水鳥や蝶などの虫たちの現況
 今年は、遅れていた梅雨明けと同時に、まずミンミンゼミの合唱が始まりました。その後、アブラゼミも出現し、両方が鳴き比べです。
 早朝はミンミンゼミ、まっひる間はアブラゼミが、2年前までは鳴くとあっという間にカラス等に食われて、ギャーと言う鳴き声で終わってしまっていましたが、昨年からは、殆ど1日中鳴いています。夜中にも鳴きますので、ほぼ1日中鳴いています。子ども達の蝉鳥も復活してきたらしく、子の夏休みには虫取り網姿をあちこちで見かけています。

 それにしても、アゲハやクロアゲハはよく見かけますが、アオスジアゲハは何故か見かけなくなりました。シロチョウもヒカゲチョウも、ヤマトシジミも見ません
 食草類が大きく変化してきたと感じています

都内皇居外堀の千代田区九段下にある牛ヶ渕のすばらしさ

2006-08-06 23:04:03 | 都内で生活する水鳥や蝶などの虫たちの現況
2006-8-3 久しぶりに牛ヶ渕の自然再生振りを観察にいきました。水面全体を沈水、浮揚水草が覆い尽くしていました。
 多数のオニヤンマが水面を飛び回っています。カイツブリが今年も3番以上、其れぞれの場所で雛を孵しています。カルガモも1番。親子で12羽。もう親と子は区別が付きません。
 気がかりは、千代田区役所前あたりから、水面上の浮揚植物の影が薄くなって、水面が一体露出していることです。
 この当たりでの水質悪化を物語っています。

 この秋、冬にかけて定点観測を行います
ちなみに、千鳥ヶ淵の堀は最悪で、さらに水質悪化してます
また下流域の清水堀も、浚渫船を入れて大規模に底のヘドロ排除を行った割には
効果が出ていません
 

2006-8-2 千葉市千城台に近い「金光院の里山と田んぼ」が、なぜか荒廃中。 衝撃です

2006-08-06 22:52:01 | 里山に託す私たちの未来-再生策を探る
 地元のあるNPOの会長にご案内をいただき、千葉市では最高の谷津田と里山と謳われてきた若葉区にある金光院の谷津田(モノレール千城台から車で5分)がほぼ全域にちかく耕作放棄されていました。本当に残念です。
金光院の里山と田んぼの現状です

 ここは数少ないほ場整備がなされていない、また井戸も掘らず上流域からの天然水に依存した大規模な田んぼ群でもあり、約20ha程度もあるかと(目測)思っています。
 3年前に見たときは、きらきらと光輝いていた谷津田と里山でしたが、どうしたのでしょうか。 今年はまだまだ農道にも軽トラックで入れますが、草に覆われ来年は無理になりそうです。

 理由として、この地区を耕作していた方が、推測としては年を取りすぎたのか亡くなられたのかも知れません。 特に、この春に田植えまでを行った何枚かの田んぼもありましたが、それらもその後、放置した状況のようでした。
 どこかへ一括して売却されたのかも知れません。その可能性もありそうです。 

 ここに限らず、この近辺の谷津田では、ほ場整備がなされていない田んぼは、知らないうちにどんどん耕作放棄されたり、転売されているという現実がありそうです。ここ3年で、千葉県下では、ここに限らず谷津田全域が雑草に覆われてしまった箇所を至るところで見るようになっています。
 
 ボランティアやNPOが支援して、この谷津田を再構築することが出来ないでしょうか


荒尾 稔 tmlarao@tml.co.jp
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