文明化重視から文化再生へ、日本の文化の根源を支える、生業(なりわい)。その再構築にIT技術の導入を

ふゆみずたんぼで生態系保全農業。商工業はIT生産技術。出版はXMLフオーマット、フルバッチ制作で再構築を.

(LLP)有限責任事業組合が来年5月からスタートします。期待出来ます

2005-10-23 23:35:08 | NPOの現状と指定管理者制度の問題点
官公庁との業務代行をベースにして成立してきたNPOや指定管理者制度とは
異なる視点で,LLP(Limited Liability Partnership) 有限責任事業組合が
2005年4月に成立しました。
経済産業省が主幹官庁となり、2006年5月からスタートします。

 いままでの有限会社に変わる新しい組織形態であると同時に、
NPOとは異なる営利目的でありながら、存分に自己を生かすことの出来うる、
全く新しい、魅力的な環境にと読み取れます

 この、有限責任事業組合契約に関する法律のポイントは
会社でありながら、定款は不要で組合契約書を作成し、全構成員が署名捺印し、
出資するだけ。文字通り制約がほとんどありません

さらに特徴点として
1 構成員全員が有限責任
2 内部自治が徹底している(損益の分配など、自由に決められる)
3 構成員課税の適用を受ける

 これはイギリスで生まれた制度です。従来の無限責任ではなりたたなくなったビジネスを、
2000年に法律が制定され実施されました。
 イギリスでは、監査法人、法律事務所、経営コンサルタントなどの専門職に、デザイナー、
ソフトウェア等の職種に普及してきています。
信頼関係を基盤に機動的な活動をする会社形態として、民間の仕事に対応した内容で、お互いの弱点を補い合いながら絆を深めて活躍する。利益配分は、組織にではなく、個人個人となります(ここがミソ)でありながら有限責任制度です。


 NPOも指定管理者制度も、改めてとてもやっかいな組織形態であります

2005-10-23 22:59:52 | NPOの現状と指定管理者制度の問題点
 NPOも指定管理者制度も、改めてとてもやっかいな組織形態であります
 実感として、これでは、06年5月からスタートするLLP(有限責任事業組合)の方が
大変楽でしょうね。どんどん移行していくのではないかと感じています。
 これは、管理主体が経済産業省だからスマートなのだとも感じています。
また、経済合理性のビジネスの分野に近く、少なくとの経営者には感覚的に楽であり、魅力的です。

 ともかく、行政との関わりを持って行動する、NPOや指定管理者制度での現状では、現在、折角作られたNPOあちこちで解散されています。私の身辺でもいくつか。
 同時に結構、解散することが難しいとも言われます。解散時の財産配分(多くは借金の整理のこと)で、折角同じ趣旨・目的でスタートしたことが、結局中核メンバーが色々な事情で離れ、理事長等が無限に責任を負わなければならない羽目になるということで、最後は行政にご用済みと通知されて、収斂されます。
 NPOになったからといって、行政から自然に仕事が回って来る分けでもありません。NPOではメンバーの出入り自由という原則に近く、過大な責任を感じたり、満たされないとさっさと立ち去ってしまうケースが続出します。
 従って、まとまった大きな仕事にチャレンジすることが困難であり、行政というスポンサーの意向に振り回されて、単年度単位で管理され、数年間を費やす継続的な仕事としての取り組みには、メンバーの自己管理能力に依存するだけでは、結果として、資金面、人材面、実行時の業務責任等、あらゆる課題が責任者へのストレスとして溜まってしまう仕組みでもあります。
 
 指定管理者制度での諸問題も同様です。どうやら、NPOと指定管理者制度とは裏表の関係にあって、切っても切れない関係のようです。
 行政からの委託を受けて、箱モノを運用する。地域をこれから再生しうるための手法として、これは基本です。
 ところで、千葉市だけで指定管理者制度によって民間への委託に切り替わる、また移行させたい業務が100を軽く超しているそうです。
 同時に、行政との関係で、大きく変化する事の一つは、指定管理者制度では、管理主体が行政から、議会への移行することです。
 千葉県館山市での事例ですが、観光系のあるNPO組織が、行政側の要望を受け、諸事万端整えて、05年4月からスタートのところ、このNPOの会長が、三番瀬の諸問題で辣腕をふるった方らしく、議会側が反発して、継続審議となってしまいました。NPO側は大弱りですが、市民組織と、市民の代表である議員間の問題であって、行政側は静かに経過を見守るだけです。 従ってNPO組織から言えば、指定管理者制度には、あらたな観点からの議会対策が必要となる証しです。
 改めて、市民側の窓口が行政から市町村議会に変わるという認識がとても大事な事です。

過度の餌付けは、白鳥群のペット化を引き起こす(1)

2005-10-23 21:50:07 | 利根川下流域に水鳥の大規模越冬地形成
福島県郡山市地域の山間の田んぼで、冬に水を張る「ふゆみずたんぼ」内で越冬するコハクチョウ群に関して、以下の見解を考えました。

■ 昨日、都内文京区内で開催されたバザーに、参加された農家の方から、その方の田んぼで越冬する白鳥200羽程の話しを聞きながら、2,3気になった事がありました。
 本年度はまだ渡来していないと、話しを聞きながら

1 ここの田んぼの白鳥は、4月まで滞在している。
 北帰する前に、田んぼ周辺の草を食べ尽くす状態となっている。
2 ここ数年、個体数が増えていない。
3 いままで、昼間だけの渡来であったのが、昨年度からふゆみずたんぼ
 内の、田んぼのど真ん中で夜間も休眠している
4 餌は、1日に屑米を15kgほど撒いている。土日は観光客が餌を与えて
くれるので、餌は与えていない
5 周辺の田んぼは85%まで、ほ場整備され、また、秋の刈り入れと同時に
耕起してしまっているとのことで、周辺に明らかに白鳥群の餌場がない状況。

□ 当方の見解は以下です
1 ここの白鳥群は、餌付けされた状態で、しかし米だけでは栄養失調状態で
北帰の準備が出来ず、4月、春の草花の芽吹きを待って、遅れて北帰する。
2 従って、繁殖地には遅れて到着し、割り込む体力もなく、
出来ても秋の渡りまでに雛の成長が遅れるなど、繁殖成功率が低いと想定。
繁殖地にたどり着けない個体も多く想定される。
3 この個体群は餌付けによって、ペット化されている。
 従ってやむ終えず、餌付けを継続し、米以外の多様な菜っ葉類、トウモロコシ等
を切り刻んで、十分に餌を与えて体力を付け、早期に北帰出来る体力を付けさせる
4 同時に、近在農家の皆様の協力を得て、ふゆみずたんぼを増やして受け入れ
られる環境を形成し、また春まで耕起しない田んぼを確保して、自律した餌の取れ
る環境を創り出す事が必要に。
5 餌を夕方に1回として、朝の餌を断ち、白鳥達にも塒周辺での餌場探しをさせ
段階的に自律した生活が出来るようにさせる事が必要に。

和竿の店 関釣り具店(3) 最近の釣りの風潮

2005-10-23 18:18:30 | 東京の街角からモニタリングでわかること
(1) ブラックバス 茨城県では北浦がメインでいくが、ブラックバスは大きく減少している。漁師はせっせと捕まえたブラックバスは、生かしたまま富士五湖の漁協に売り渡している。半端な量ではないとのことです。 業界全体が外来種排除に応じているために、これから先細りの予想。でも消えない。
 フアンは、シーバス(セイゴやスズキなど)や岩礁帯でのアイナメやメバルをルアー等で釣らせる方法に変化。特にイカの類の釣り方が大きく替わってきている。

(2) 霞ヶ浦や北浦でのタナゴ釣りは、ゼニタナゴやオカメタナゴなど在来種が激減したが、それに入れ替わって、カネヒラやタイリクバラタナゴ、オオタナゴなど
外来種や移入種が増えて、釣りとしては、代えって伸びているとのことでした。

(3) オオクチバスよりも、魚の卵を食するブルーギルが問題であると思う。また、2枚貝が生存出来るような水域では、貝の中に産卵するタナゴ類が、昔よりかえって増えてきているといういう意見でした
 今の売上げでは、小さいタナゴ釣りキットが結構良くて助かっているとの話しです。逆に釣り具一式が、鞄の中に収まってしまうために、サラリーマンの方々が、出張先の湖沼に、趣味的にタイリクバラタナゴやカネヒラなどを放流する人が結構多いらしいとの話しです。
 この魚達は外来種で、結構強くて2枚貝を独占するために、これが入るとそこにいる在来種(ゼニタナゴやオカメタナゴなど)は産卵場を失って、消滅することになると言っています。

和竿の店 関釣り具店(2) 20年前までの江戸前の釣り

2005-10-23 18:03:03 | 東京の街角からモニタリングでわかること
 手作りで作る和竿の良さは、今のスピード化した釣りとはなかなか一致出来ません。ハゼ竿の中通し竿(手巻きで、糸を細い竿の中を通して扱う。先端に鈴がついてハゼが餌を加えると、微妙な当たりと音で、乗ったという感覚を感じて、竿を上げる)が最高です。2本を両手で支えたり、竿通しに掛けて、こたつで手を温める。真冬のケタハゼ釣りが最高に面白い経験を与えてくれました。丁度今のお台場付近が釣り場でした。
 でも、このハゼ竿は、特にケタハゼ用は自分では作れませんでした。良く作ったのは新横浜の山下橋から出船する真冬のカレイ釣りです。この短竿は良く作りました。これも両手に持って、海底をこづきます。砂地でしたから、そのほこりに寄ってくるマコガレイを、10回くらいこずいて、竿を少し上げて聞いてみて(当たりを)
ピクときたら、1回竿を降ろして、こころ待って、さっと煽ると、ごつんと乗ってくる。ここが一番面白い。なにせ大小10cm(こっぱ)から40cm(ざぶとんと言う)の
どのサイズが来るのか分からない。一冬に最低10回はカレイ釣りに行きました。
 海の底が荒れてしまって、メインの横浜沖が駄目になって、つれなくなるまで。
 
 いまでも、それらの船宿では、小型の太鼓型リール(?)を使ってカレイを釣らせていますが、全て木更津沖となって、何というか、面白みがなくなって止めています。

  このような、思い出が詰まった関和竿店でした。 

都内の和竿専門店で(1) 関和竿店の若主人と

2005-10-23 17:46:01 | 東京の街角からモニタリングでわかること
 05/10/22 文京区の大塚坂下にある関和竿店を、ほぼ6年ぶりに通りかかりに寄ってみました。お世話になった親爺さんは7年前に他界されたそうです。合掌
 今は、息子さんとおばあさんの2人で、毎日でなく土曜日だけ開けているそうでした。店内は江戸の時代からの伝統的な竹竿がずらりと並んで、すばらしい風景。
 親爺さんが急に亡くなって、どうしようと考えている矢先に常連さんから早く店を開けと督促され、たくさんの和竿職人を抱えていたモノだから、辞めたかったけれど、許されなかったとぽつんと。結果、別に仕事を持って土曜日だけ店を開くことで現在まで継続したとのこと。殆どの同業者も問屋さんも、大手の店に客を奪われ廃業しているそうです。業界そのものが生存出来ないと笑って言いました。
 現在、中通しのハゼ竿も、まだ結構売れているそうです。都内に何軒かのハゼ釣りの船宿が頑張ってくれて入るとも。さすがにエンジンを切って櫨で練ってくれる
船頭宿は2~3軒しかなく、10月末で都内はお仕舞い(深川沖など釣り場消滅)になって、中型船で、木更津前の河川や沖合が中心とのことです。
 横浜沖の中ノ瀬などで、私も愛用した手繰りのカレイ竿などもまだ置いてあるようですが、ここも木更津は中心となって、釣り方が代わって殆ど使われなくなったとのこと。カレイもキスも、釣り人自体が減ってしまってきている実感。
 古い伝統的なハゼ釣り、カレイ釣り、アイナメ釣り、生き餌を使った早春のメバル釣りなど、年寄りが受け継いできた釣りの手法も、対象魚も、すっかり替わってしまったことが事実です。
 江戸時代の中頃から、はやって200年もの歴史を誇る、中小川筋の船宿も、今でも健在です。でもお客は釣り人ではなく、お座敷船にすっかり代わってしまいました。改めてその事実の確認をする羽目になりました。
 結局、若者はルアーやジギングによる、バスフアィターにのめり込んだ世代が、今は中心に移行しているとの事でした。



2005年市民環境講座 環境問題が求める「思考の転換」

2005-10-20 22:27:04 | 東京の街角からモニタリングでわかること
2005年文京区市民環境講座
今年のテーマ 環境問題が求める「思考の転換」
モノは考えよう!

開催場所: 文京区役所 文京シビックセンター
B1 生涯学習センター
受講料     1回 500円 (中・高生 100円)
全5回コース(5回)申し込み 2,000円(中・高生 400円)  

2回目
05年11月19日(土)10:00~12:00
縮小弁明の展望
  ~千年の彼方をめざす転換~
講師:月尾義男先生〈東京大学名誉教授)
持続可能な地球環境のために
 千年単位の戦略を検討する

3回目
05年12月3日(土)10:00~Ⅰ2:00
新エネルギー・自然エネルギー
  ~エネルギーの転換~
講師:加藤秀生さん〈自然エネルギー市民ファンド)
  :竹垣英信さん〈森のライフスタイル研究所〉
風力・太陽光・バイオなど、環境に優しい
新エネルギーの可能性を考える!

4回目
06年1月14日(土〉10:00~12:00
身近な生活から考える
  ~電力・家電の未来像~
講師:亀田里香さん(松下電器〉
  :山澤正俊さん、小泉康雄さん(東京電力)
 毎日使う家電製品と電気、環境への
 取組みはどうなっているの?

5回目
06年2月11日(土)10:00~12:00
広げよう、学びの場を「変えよう、地域を」
  ~地域の学びの転換~
講師:市川伸一先生(東京大学教授)
  :森 義仁先生(お茶の水女子大学勒教授)
 環境を守るために私たちが出来る
 こととは?みんなで考えよう!


 <主催・お申し込み・お問い合わせ先>
 NPO法人環境ネットワーク・文京
 ホームページから申込みできます

FAX:03-3816-7566(担当:三芳)
Email:
moushikomi@en-bunkyo.org

 *お名前とお電話番号をご連絡下さい
 *文京区外からもお申し込みいただけます。
 
後援:文京区資源環境部 環境対策課

多古町の自然を守ろう -染井桜宮の産業廃棄物処理施設を中止させよう-

2005-10-20 22:14:19 | 里山シンポジウム実行委員会のこれから
 10月27日に「多古町の自然を守るシンポジウム」が開催されることが正式に決まりました。
 以下のご案内は、多古町の自然を守るシンポジウム実行委員会が作成して、地域で大急ぎで、戸別訪問と、新聞折り込みで配布しているちらしから、抜粋した内容です。
 パネラーは決まりましたが、中村俊彦先生を含めてパネラーの方々との打ち合わせがこれからで、ばたばた状態です.
でも、地域の盛り上がりも凄く、地域の期待に添えるよう、支援する立場でも頑張っていきたいと存じます。
 なるべく多くの方々の目に触れるように配布と話しあいが大切です
 そこで、下記項目でお気づきの点がありましたら、ぜひお声をかけてください。ご意見をお聞かせ下さい.
 また、里山シンポジウム実行委員会の皆様、お一人でも多くの
方々に会場にお越し頂きたく、ご支援をよろしくお願いいたします。

●● 
多古町の自然を守ろう
-染井桜宮の産業廃棄物処理施設を中止させよう-
 多古町染井桜宮829-5に産業廃棄物処理施設設置の申請がされています。
 里山の多い多古町の自然が台無しになってしまいます。
里山シンポジウム実行委員会の呼びかけで、多古町の自然を守るシンポジウム委員会が結成されました。
町民が一致して産廃施設を中止させる運動を起こす場になればと思っています。
何が問題か、どうすればいいのか、勉強しましょう。是非ご参加下さい。
「毎日20時間の燃焼、30mの煙突。市街地にまんべんなく
飛散させる計画、環境破壊、風評被害のおそれも」
テーマ :多古町の自然を守ろう
サブテーマ:-染井桜宮の産業廃棄物処理施設を中止させよう-

日時:10月27日午後 6時より9時まで
会場:多古町コミュニティプラザ 3F 多目的ホール
(駐車場は完備しています。なるべく乗り合わせて車でお越し下さい)

● 基調報告 中村俊彦氏(千葉県立中央博物館副館長)
テーマ「多古町の自然、このすばらしさ」
パネラー 
多古町町長        土井正司氏
多古町町会議員      小川藤男氏
桜宮自然公園をつくる会  代表代行所英亮氏
多古町の環境を守る会   代表 秋山三千男氏
千葉県立中央博物館副館長 中村俊彦氏
残土・産廃ネットワークちば代表 藤原寿和氏

コーデネィター 上善峰男氏

 主催:多古町の自然を守るシンポジウム実行委員会
 協賛:桜宮自然公園をつくる会、
     多古町の環境を守る会
     里山シンポジウム実行委員会
     

お問い合わせ 所英亮 電話 0479-76-2016(tel & FAX)
千葉県香取郡多古町染井375

多古町の自然を守るシンポジウム実行委員会
土屋重光  tsuchiya897@yahoo.co.jp
桜宮自然公園をつくる会
小川多喜二 sakuramiya@au.wakwak.com


霞ヶ浦の自然再生事業とは(3)

2005-10-18 23:15:44 | 水質浄化:茨城県霞ケ浦及び周辺域
霞ヶ浦周辺域の田んぼでは、秋から春まで水田に水がありません。田んぼの乾田化であります。現在圧倒的に普及してしまった慣行農法が、これにあたります。
これはもともと、日本海側、特に新潟県下の、どうしょうもない湿地を乾田化してみて、大成功を納めたわけです。
それを真似て、太平洋側に於いても乾田化を推し進める施策となってきたわけです。
 これには、基本的な勘違いが一つあったと考えられています 
当初、日本海側で成功した乾田化とは、田んぼの脇の用水も素堀であり、乾田化しても雪が降るので、田んぼは春まで湿気ったままであり、更に冬の気候の厳しさから、春から秋までの米作だけの1毛作ですから、冬に入る前に田んぼの土をを耕してひっくり返す(耕起)は殆どされまていません。それらの結果として、元々生態系の保全には十分な配慮がされた農法として、特に日本海側では幅広く定着してきています。
 しかも、冬の期間は、乾田化農法でも、大量に雪が降りますので田んぼがいつもじくじくと湿気ています。さらに春の田植え時に必要な水は、折からの雪解けで河川の水量は豊富です。
 太平洋岸は、冬の期間、筑波おろしのからっかぜが吹き、雨が著しく少なく、田んぼも乾燥化が進みます。千葉県や茨城県は、今まで水郷地帯でした。天然の溜池があって、それもあって、春の水を湖沼にたよるような事も少なかった分けです。
 それを湿地をつぶし、溜池を壊し、乾田化したわけですから、春の田植え時に大量に必要な水確保が緊急課題となってしまったわけです。
 重ねて、春に乾田の田植えで、大量に必要になった水資源として、湖沼が狙われ農業用水のための、ダム化させられました。そのため、湖沼のダム化の大きな引き金となりました。
 ダム化計画には、さらに利水として工業用水、飲用水と3重に使われることが生じてしまったわけです。
  運用上では、その田植え用の用水確保をするために、冬中水をため続け、田植え時に水面が最も高くなってしまう弊害を招いてしまいました。
 このために、春に1年生草本が発芽出来ないという事態へとつながっています。
治水ではなく、利水の中に、大きな原因があると考えています。

霞ヶ浦での自然再生は壊して30年、元に戻すのに30年の精神

2005-10-18 23:03:11 | 水質浄化:茨城県霞ケ浦及び周辺域

 霞ヶ浦での自然再生とは何かと植われますと、広域には霞ヶ浦の自然再生、狭義には水質改善にあると理解しています。
 基本的にはお金をかけないで、生き物に生き物を関連させる場を提供し、自然任せで自然は再生させるべきだと信じています。従って時間は、霞ヶ浦を壊し始めて現在までの時間、とほぼ同じ時間を要すると考えるべきではないでしょうか。フラスコの中の実験成功で良しとするような化学での実証方法ではなく、マズ取り組んで"みためし"でやってみて、駄目なら別方法を取りあげる様な方法でいけませんか。逆に言えば、緻密な設計図を描いて、その仕様書通りに物を作れば良しという方法ではない、ともいえます。
 
 シジミの汽水域実験(案)等は、霞ヶ浦で直接行うなど考えも出来ませんし、必要もありません。霞ヶ浦では良く存じませんが、例えばシジミに関して言えば、一番良く分かって理解している方々は、かってシジミを取って生計を立てていた方々だと思います。原則として自然再生に公共的な工事の概念は考えない方が良く、ボランティアやNPO、地権者等と、楽しみながら、どうした良いかをお互いに知恵を出し合って、身近なところで確認を重ねていく方法が大切でしょう。
 それよりも、シジミの生息にに必要な砂地の採砂行為の中止。早期湛水、冬期湛水水田や溜池、休耕田の水張りまなど、春の田植え水の分散化、遊水池の復活などによって霞ヶ浦の水に依存しない農業への思考、そhしてそれを考えて頂ける市民や農民、行政等への応援。結果として、30年かかっても、春に干潟や浅瀬が取り戻せる霞ヶ浦にすることが出来、1年生草本が立派に育っていける、生き物のとっての、生活環境と発育の場を作り出してあげることが、私どもの義務であると考えています。


霞ヶ浦でGDP信仰の一端を感じています

2005-10-18 23:00:47 | 水質浄化:茨城県霞ケ浦及び周辺域
国民総生産(GDP)は、良く知れ渡っています。
でも、全ての価値を貨幣価値でとらえて数値化するという考え方が、明らかにおかしな結果を招くことになります。
 今、壊滅的な日本の森林の木材。国土の2/3が森林の国が日本です。50年物の杉が1本150円以下です。しかも木材市場に持ち込まれてです。すでに、千葉県での茨城県でも、森林の木材は、殆ど1銭の金も生めない状態です。
 コンビニエンスの取引先大手で、女性がおにぎり(150円)を握ると、1日200ヶは作れます。最終売上げでは、1日30,000.円 1年で200日稼働でも600万円、50年で3億円の売上げ貢献となります。これは木材と比較して、150円と3億円との単純な比較となりますと、200万分の1となって、かっての評価では、投資などまるで対象外です。それが森林不振を招いている現状の一端です。
 大手がおにぎりを作ると、配達する会社、コンビニエンス、袋紙製造会社などを介して、ありとあらゆる方々の所得に配分されて付加価値が上がる、さらにおかしなことに中小企業の会社が作ると、GDPが低いから駄目で、家庭の主婦におにぎりを、にぎってもらわれては、さらにCDP上大変困るという、変な理論になってしまっています。
 でも、考えてみたら、コンビニから見てみると、周辺すべてこの理論で動いていませんか。 あらゆるとは、あらゆるところから所得が取れるという意味です

 ところで、湿地や干潟は、それ自体貨幣価値を生まないとされてきています。
当たり前なことです。しかし実際、茨城県も、千葉県も90%近くの湿地を干拓して農地や工業団地化してきました。
 僅か残った10%しか残らなかった湿地、大きな湖沼である霞ヶ浦、印旛沼、などを、さらにダム化して、利水(農業用水、工業用水、飲用水)化して所得を産み出す仕組みにしてしまったわけです。
 それは、湿地や干潟の持つ価値感を金銭的な評価で表現する方法が見いだされていないがために、価値がない物とされました。それに付加価値を付けようと言う考え方が広がってとも考えられます。

 

千葉県多古町で毎年開催のBRAぶら祭り 本年度も楽しみに

2005-10-18 17:37:42 | 里山に託す私たちの未来-再生策を探る
BRAぶら祭り!
 本年度は、11月13日(日曜日)に例年通り開催されるそうです。
このメンバーの皆さま方が、今回の多古町での産廃対策でも中心になって
運動を始めています。

主催は
 多古町旬の味産直センター 担当者は 徳益友紀子さん
Tel..0479-75-1265 Fax.0479-75-0358
 なるべくFAXにての、事前申し込みをとのことです。
 会場は、多古町旬の味産直センターに加盟している1村落の農家の庭先で
それはおいしい農家の食べ物を楽しく食べ歩く催しです。
お酒も樽酒がたっぷりです。
会場まで、自家用車、あるいは成田駅から往復専用バスが出ています
一昨年の風景です。 重たーいpdfです。ご了解を

桜宮自然公園桜宮自然公園の産廃に関する意見書を、提出しました。

2005-10-17 20:58:16 | 里山シンポジウム実行委員会のこれから
本日が締め切りの最終日、千葉県庁の産業廃棄物課あて意見書を直接、持参して提出しました。
 そこでの確認によってはじめて分かったことですが、今回の意見書提出は、原則として多古町の住民か、そこに職場なり、地域との密接な関係者からの意見書を主体としている事がわかりました。
 受領しないという事ではない、とのことで、どのように取り扱いされるかは明確ではないと言うことでした。
 

指定管理者制度とNPOのあり方

2005-10-16 16:25:45 | NPOの現状と指定管理者制度の問題点
 これから学習と調査が必至な学習分野でしょう。行政からの委託を受けて、箱モノを運用する。地域をこれから再生しうるための手法として、これは基本です。
 ところで、千葉市だけで指定管理者制度によって民間への委託に切り替わる、また移行させたい業務が100を軽く超しているそうです。
 同時に、行政との関係で、大きく変化する事の一つは、指定管理者制度では、管理主体が行政から、議会への移行することです。

 千葉県館山市での事例ですが、観光系のあるNPO組織が、行政側の要望を受け、諸事万端整えて、05年4月からスタートのところ、このNPOの会長が、三番瀬の諸問題で辣腕をふるった方らしく、議会側が反発して、継続審議となってしまいました。
 NPO側は大弱りですが、市民組織と、市民の代表である議員間の問題であって、行政側は静かに経過を見守るだけです。
 従ってNPO組織から言えば、指定管理者制度には、あらたな観点からの議会対策が必要となる証しです。改めて、市民側の窓口が行政から市町村議会に変わる事が大事です。
 その二つは
市町村レベルでの運用上で、簿記が分からなければ地域の経営が出来ません。
 そのあたりの権限が国から地方へ移管されつつあるこの時期に、指定管理者とNPOの関係がにわかにクローズアップされてきているわけです。
 経営のノウハウをどのようにして身につけていただけるか、これからは、この分野でもインビキュータとしての、教育組織の立ち上げが求められています。
 私どもの周辺でも、NPO組織を次々解散して、そのまま。あるいは成功が見えてくると、周辺からの介入にあって、始めた本人の姿が消える。あるいは当社の資金と人材をだした、財団法人がちゃっかりと組織を乗っ取られて放り出されるというケースが幾つも見られています。
 反面、行政改革上で真っ先に整理されるはずであった、財団法人の整理された事例はあまり聞いていません。NPOがあまり機能しすぎて、かえって財団法人を生き返られてしまったりというケースが多く、この観点はあまり行政改革の趣旨から言えば、いかがなものでしょうか。

 指定管理者制度上での最大の問題点は、人件費の計算基盤です。
いまの公務員務員は一人あたり年間平均総額で1,000万円の所得を得ています。
 ところが、その公務員の1ヶ月分の給料相当額で、ありとあらゆる事をやらされる立場がNPOであり、指定管理者制度での諸問題も同様です。どうやら、NPOと指定管理者制度とは裏表の関係にあって、切っても切れない関係のようです。
 悪く言う人は、行政の仕事を中国への業務委託したと同じ価格ででやらせるための、あらたな事を受託出来る下請け業務先としか見ていない。
 従って、人材の不足/バランス感覚の育成/横断的な組織形態の構築、どれも実現が困難なために、能力のある、仕事の目処が付けば躊躇無く株式会社を発足させるし、そうでない多くの人は、だまって立ち去って二度と近づかない。と言う世界に


 
 


桜宮自然公園産廃の件(2)

2005-10-14 23:04:03 | 里山シンポジウム実行委員会のこれから
 現状、多古町とは 桜宮自然公園クラスの里山、谷津田が、優に100ヶ所はくだらないとの事です。私自身かって、30ヶ所まではカウントしましたが、途中でギブアップして止めました。現在、多古町には残土、産廃の場所は1ヶ所もありません。実は、かって多古町でも何度も何度も、残土・産廃設置の危険がありましたが、所英亮さんや椎名さん、秋山さんなどの方々が体を張って、それらを中止に追い込んできた歴史があります。
 それだけに、今回の産廃の問題でも、多古町最後の戦いと位置付けて、闘志満々であることに感銘を受けています。
 秋山さんも椎名さんも、つぼを抑えてきちんと調査をすまされており、いろいろと解説をしてくれました。
 新設の多古町自然を守るシンポジウム実行委員会を介して、いろいろと協力をしていこうと考えています。